Barren Labの概要

ふたつの視点で研究所の謎を解き明かせ

ハロウィンの真っ只中なのだろうか、かぼちゃのランタンが置かれた真夜中の墓地を少年はたったひとりでさまよっている。

彼はその先にある巨大な研究所に忍び込み、不可解な実験が行われている現場を目撃してしまうのだが……。

本記事で紹介する『Barren Lab』は、そんな研究所で出会うネズミと協力して脱出を目指すアクションゲームだ。

ザッピングで紐解く少年とネズミの大冒険

ランプを握りしめた少年がなぜ真夜中の研究所を訪れたのか、具体的な目的やストーリーといったものが本作ではいっさい語られない。

しかし、操作を学ぶチュートリアルの段階から、丁寧に描かれたグラフィックから不気味な世界であることが十分伝わるため、文字で表すよりも何倍も恐怖心を高めてくれるのだ。

操作はとてもシンプル、キャラクターの移動とジャンプがそれぞれバーチャルパッドになっていて入力した方向に飛ぶことができる。

最初は戸惑うこともあるが、この設計のおかげで直感的な操作を実現させているのだ。

そしてもうひとつ、本作の特徴といえば研究所内で早々に出会う相棒のネズミと連携して謎解きに挑むザッピング要素にある。

少年では入っていけない隙間を通り抜け、パイプを自由に昇り降りできるネズミは、画面左上にあるアイコンでいつでも操作を切り換えることができる。

さらに、ターゲットアイコン風のものを選択すると、少年のいる場所にネズミを瞬時に移動させることも可能という便利な相棒だ。

大きな木箱を押したりレバーを操作したりとアクションは多いが、いずれもタップやホールドといった簡単なもの。複雑なアクションはいっさいなく、スマートフォンでも十分に楽しむことができる。

個々の特性を活かした冒険の終着点には何があるのか。

改造されているようにしか見えないネズミの正体と少年が何者なのかを解き明かすヒントを求め、トラップだらけの所内を探索していこう!!

巧妙に仕掛けられた多彩なギミック

所内には生命体を感知すると焼き殺す赤いレーザーや、廃棄物らしきものをくり返し垂れ流す配管など、少年らの探索を妨害するギミックがそこら中に仕掛けられている。

それら多くのものを制御するには少年とネズミ、ひとりと1匹を使った連携が必要だ。

たとえば、赤いレーザーやプラズマを停止させるには対になる青いレーザーに触れたり、特定のスイッチを操作することで装置を停止させることができる。

また、所内にはネズミの行動を録画する装置があり、記録したものを再生すれば少年とネズミを同時に動かしているのと同等のアクションを起こすことも可能だ。

ステージを進めていくことでギミックのバリエーションはもちろん、基本は同じでも対処法が変化するものなど、飽きさせないアプローチがたくさんあるので期待してほしい!!

何度でもリトライできる便利なステージ選択

ギミックの操作や大胆なアクションが主流となる本作では、「これはハマってしまったかも!?」と、行き詰まってしまうことも多々ある。

そんなとき便利なのが細分化されたステージセレクト機能だ。

プレイ中に明確なステージの切り換えはなく、ステージ選択をすることでどこまで戻ってしまうのか不安になる。

そんなときは、プレビュー画面にあるサムネイルを参考におおよその場所を判断してほしい。

また、基本的に謎解きの範囲はそのステージ内に収まっているので、どうしても先に進めないときは最新ステージを注意深く探索することだ。

謎だらけの研究所は無料で20ステージ、それ以降の最終40ステージまでを有料（iOS：240円/Android：330円）でプレイできる。

ゲームのクオリティを考えると安すぎる価格設定なので、少しでもおもしろいと感じることができたら迷わず購入＆最後まで楽しんでもらいたい!!

P.N.深津庵
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