レビュー
投稿日2017.11.05
ふたつのモードで名人級のスコアを目指せ
ファミコン全盛期の1985年、子どもたちの心を鷲掴みにしたシューティングゲーム『スターフォース』を使った全国巡業イベント“ハドソン全国キャラバン”がスタート。
1992年までに『スターソルジャー』や『パワーリーグ』など、8本の公式ゲームソフトを使って行われ、昭和世代の子どもたちを夢中にさせた伝説のゲーム大会である。
本記事で紹介する『STAR FIGHTER ZERO』は、当時行われていたタイムアタックに特化したパロディシューティングだ!!
●16連射不要の無双シューティング
●名シーンを再現したボーナスシステム
16連射不要の無双シューティング
本作は2分と5分のふたつでハイスコアを目指すシューティングゲームで、実機をスワイプで動かし、オートショットで敵を撃破していく遊びやすい設計となっている。
『スターフォース』を彷彿とさせるステージ構成は、当時プレイしていた世代にとって別物とわかっていてもテンションが上がるだろう。
ステージの各所にあるパワーアップアイテムを回収すると、初期状態のツインショット(レベル0)からツインショット+バックショット(レベル1)、5方向ショット(レベル3)へと段階的に強化されていく。
ふたつでフル強化とシンプルな点はもちろん、パワーアップアイテム自体の出現ポイントが多く、シューティングが苦手な人でも簡単に強化できる点もうれしい要素だ。
さらに、ステージの最後にはスターブレイン(『スターソルジャー』のボス)を連想させるデザインのボスが登場する。
挙動や攻撃手段は異なり一瞬で倒せてしまうが、それでも対峙した瞬間は緊張感が一気に高まったぞ!!
名シーンを再現したボーナスシステム
本作最大の目的はタイムアタック、限られた時間の中で1ポイントでも多く稼ぐのが醍醐味である。
雑魚やオブジェクトを撃ち漏らしなく破壊していくのも重要だが、そればかりに気を取られていてはスコアは伸びにくい。
そこで注目したいのが、隠しボーナスパネルや特定の条件で倒す中ボスの存在だ。
とくに、画面の上下から分離した状態で現れる中ボスの合体を防ぐと80000点。2体同時に現れる球体形の中ボスは、0,5秒以内に倒すと同じく80000点ものハイスコアをいっきに得ることができる。
こうした要素もどこか懐かしく、本作を初見プレイで挑んだはずなのに体が勝手に動き出し、当時の感覚で攻略できる流れは正直気持ちよかったぞ。
どこまでも懐かしく、それでいてスマホライクに仕上がっている本作は、最大でも5分で終わる短い内容だが、その遊びやすさもあって時間を忘れて夢中になってしまう。
当時、全国キャラバンに憧れながらも参加できなかった人、噂には聞いたことがあるが生まれてなかったという若いゲーム世代もぜひ、本作をプレイしてその雰囲気だけでも堪能してもらいたい!!
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
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角満&中目黒のこれ、知ってる?
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編集長!これ、どうでしょう!?