Flowerの概要

簡単、綺麗、色褪せない。

『風ノ旅ビト』や『flOw』で知られるthatgamecompanyが配信を開始したスマホ向けアドベンチャーゲーム『Flower』。じつはこの作品、2009年に同社が開発しソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたPS3用ソフト『Flowery』をスマホ向けにアレンジしたもの。

2013年には、PS4版とPSVita版も配信されていたが、今回『Flower』というタイトルに変わり、ついにiOS向けに600円での配信開始となった。

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感覚的操作で大自然をのらりくらり

本作は、プレイヤーが1枚の花びらとなり、ステージを飛び回りながら世界を色鮮やかに塗り替えていくアドベンチャーゲーム。

ステージに入り花びらを操作して、そこら中の花を咲かせていくのが基本的なゲームの流れとなっている。

転々とあるツボミに触れると、花が咲き、その花びらの1枚がプレイヤーの花びらに付いてくるようになる。ステージの後半になると、色とりどりの花びらが群れを成し、まるでひとつの大きな生き物のようになり、空を駆け巡ることができる。

本作の特徴のひとつが、ゲームに関する説明が下の画像しかないこと。

原作の『Flowery』を知らずにこのゲームをプレイすると、何をしていいかわからず、しどろもどろになってしまうかもしれないが、ものの数分で自在に操れるようになるのでご安心を。

この少ないゲーム説明も、『Flower』の雰囲気を壊さない工夫のひとつだろう。極端に少ないゲーム説明が、より“手探り感”を生み出し、没入感を増している。

「あっ、こうやって前に進むのか」と言った具合に、直感的に操作をすることができれば、もう『Flower』の虜。気分が赴くままにそよ風に乗ってサラサラと大自然を駆け巡ってみよう。

花を咲かせて、世界に彩りを与える物語

けっきょく何をするゲームかと言うと、冒頭でも説明した通り、“世界に彩りを与えていく”のがプレイヤーの目的。

ステージが始まると、木が枯れていたり、風車が止まっていたり、全体的にくすんだ印象の世界が広がっている。

世界に彩りを与える方法は、ツボミのままで佇んでいる花に触れ、花を咲かせていくこと。光っているツボミを開花させていくと周囲の空間が彩りを取り戻していく。

対象の花を咲かせていくと、ご覧の通り。あたりに緑が生い茂り、本来あるべき美しい姿を取り戻していく。殺風景だったステージに彩りを与える達成感をぜひ味わっていただきたいものだ。

都会の喧騒に疲れてしまったあなたへ

本作はthatgamecompanyの味でもある、いわゆる“雰囲気を楽しむ”アドベンチャーゲーム。昨今のスマホゲームに疲れてしまった人、ちょっとリフレッシュしたい人はぜひ手にとってプレイしていただきたい。

ハマってしまうと、気づけば数十分経っているなんてこともザラなので、その点ご注意を。

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