レビュー
投稿日2021.01.05
遺伝子に組み込まれた運び屋の流儀
空き地かそれとも庭先か、捨てられているピザやポテトを巣に持ち帰るアリたちを観察。
成長をアシストしていくのが本記事で紹介する放置系のシミュレーションゲーム『小さなアリのコロニー』だ。
ジワジワと減っていく食べ物、それに群がるたくさんのアリたち。
見ているだけで何だか楽しい、果てなきアリたちの活躍を応援しよう。
ゲームの見どころ
●スマホで飼育する夢の観察キット
●未実装!? 遊びが広がる期待の要素
スマホで飼育する夢の観察キット
ピザやポテトを巣に持ち帰るアリたち。
小さな体で大きな欠片をせっせと運ぶその姿はまさにプロフェッショナル。ちょっとだけ励まされちゃう眩しい光景だ。
たった1匹から始まるこのコロニー生活を発展。アリの能力を向上させていくのが我々人類の使命である。
ご飯を備蓄することに加え、時間の経過に応じて画面上部のDNAゲージが上昇。
そして、画面右の食料ボタンをタップして集めたものを使って強化できるのが、アリの数や持ち帰る速度など5つのステータスだ。
アリの数を増やす中央の項目から向かって左側2つがDNA系を、右側2つが食料系を強化するものであり、それら全体の成長を示すのが左上の“ANT COLONY”というわけだ。
いまいち達成感がなく淡々とした印象はあったが、小さなアリたちが黙々とご飯と巣穴を往復する光景を見ているだけで大満足。
これを楽しいと感じられるか、そのボーダーラインがとてもむずかしいが、幼少期の密かな楽しみをアプリで追体験できた筆者にとっては有意義な体験だった。
未実装!? 遊びが広がる期待の要素
じつは本作、“ANT COLONY”以外にも画面下には“MAP”や“SKINS”などストアを除く3つの項目がある。
しかし、そのすべてが暗転したまま機能していないのだ。
どういったタイミングで実装されるのか、それとも条件を満たせばいいのかも分からないが、少なくとも“MAP”は新しいエリアを示していると思われる。
また、動画広告の頻度やADSのOFF機能に課金しても反映されない場合があるなど、手放しですべてをいいとは言い切れないのが2020年11月28日現在の感想だ。
アリが巣穴にご飯を持ち帰るというアプローチのゲームはほかにも存在する。
その中でもリアル調の本作には幼少期を思い出させる“なつかしさ”があった。
じっと見ていたくなる、そんな不思議な観察キットをぜひ1度は試してもらいたい。
P.N.深津庵
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