レビュー
投稿日2020.12.29
勇者を弾いて倒して強くなれ
はるか昔、モンスターに支配されていた土地を守るため、とある魔法使いが塔の最上部に監視の“目”を設置。幾千年ものあいだ、人々はその恩恵を受け平和な日々を過ごしていた。
そんなある日、老朽化によって塔が傾き“目”が落下。平和だった土地がカオスに包まれてしまう。
本記事で紹介する『ザ・ピンボールウィザード』は、ピンボールの要領で勇者を弾き、各層のモンスターを倒しながら復旧を目指していくAppleArcadeのアクションRPGだ。
ゲームの見どころ
●多重構造の空間を駆け上がるタワーバトル
●とことんスコアを競うダンジョンチャレンジ
多重構造の空間を駆け上がるタワーバトル
いまだ踏破したのものはいないと噂される難攻不落の塔。
老朽化で傾いてはいるがモンスターの巣窟であることは変わらず、世界は勇者見習いにまで救いを求めるしかなくなっていた。
そんな中で白羽の矢が立ったのはひとりの魔法使い……なのだが、プレイヤーが操作するのは各層に設置されたトビラ。
ピンボールのフリッパー感覚で左右のトビラを操り、魔法使いを飛ばしてモンスターをやっつけていくのだ。
各層の共通目標はカギを隠し持つモンスターを討伐して次の層に進んでいくこと。
体力がゼロになればゲームオーバー、エネルギーを消費してスキルを使うといった要素はアクションゲーム感覚でとてもいい。
また、魔法使いが習得するスキルには、任意のタイニングで加速する“ダッシュ”や遠隔攻撃を放つ“魔法の球体”など12種類のラインナップがある。
フリッパーで弾いてモンスターを攻撃し、ダッシュで方向転換して追い打ちをかけるなど、戦略性が増していくのもスキルの魅力だ。
ステージ上にある赤いタルでHP、緑のタルでエネルギー、オレンジのタルでスキルをアップグレードするためのポイント(宝物)を回収。
目的のものを狙い撃つピンボールの醍醐味をしっかり味わえるのもよかったぞ。
とことんスコアを競うダンジョンチャレンジ
通常モードの“タワー”を16階まで進むと、“ダンジョン”というコンテンツが開放される。
これは経験値や宝物稼ぎに特化した要素。タワーでは味わえない広域かつ複雑なステージを思う存分楽しめるフリーモードのようなものだ。
また、“毎日のダンジョン”も基本的な仕組みは同じ。
タワーで行き詰まったときはこれら2通りのダンジョンで手っ取り早くポイントを稼ぎ、好みのスキルを習得または強化していくとよさそうだ。
フリッパーを動かなくする蜘蛛の糸、爆弾を投げてくるコウモリなどモンスターのバリエーションも豊富。ピンボールとRPG的な要素をひとつにしたバトルを1度は体験してもらいたい。
P.N.深津庵
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