レビュー
投稿日2020.04.18
JとKの名コンビも登場する夢のMIB体験
MIBとはエイリアンたちによる犯罪や侵略行為を監視、それに対抗するとともに彼らの存在を世間から隠すことを目的とした最高機密機関。
1997年の第1弾から新たなキャストで挑んだ4作目となるスピンオフ作を含め、22年の長きに渡って愛されてきたSFアクションコメディ映画『メン・イン・ブラック』が一人称視点のシューティングになって登場だ。
ゲームの見どころ
●未来ガジェットで戦うイカしたシューティング
●世界をつなぐPvPやアリーナなど多彩なバトルモード
未来ガジェットで戦うイカしたシューティング
ある日、偶然エイリアンに遭遇してしまった敏腕刑事ジェームズ・エドワーズはみごと追い詰めることに成功。その腕前をMIB史上最強にして英雄のエージェントKに見込まれ、ともに数々の難題に立ち向かっていくというのが記念すべき映画1作目のこと。
その後、ときにはタイムトラベルをするなどさまざなアプローチで描かれた人気シリーズの世界をゲームで追体験できるのが本作の魅力だ。
画面をスライドして照準を動かしてエイリアンを索敵。画面右下並ぶボタンでショット、スコープのズームアウトを行い狙い撃つ。
ヘッドショットやボディショットなど、エイリアンを攻撃した部位に応じてスコアが加算されるやり込み甲斐のあるシューティング。
『DEER HUNTER』シリーズを始めとする人気のハンティングゲームにとても近いショットアクションが楽しめる。
また、エージェントたちが使うスペースガンは劇中に登場したシルバーを基調にしたかっこいものばかり。
チャレンジするステージごとに指定されているスペースガンに持ち換えたり、推奨レベルを満たすためアップグレードする要素はあるが、必要に応じてナビゲートしてくれるので迷うことなく楽しめる。
エイリアンたちに追われ逃げてくる民間人の記憶をニューラライザーで消したり、人間に偽装したヤツらを特定するなど、劇中でおなじみの近未来ガジェットが登場するのもおもしろいポイントだ。
さらに、名コンビKやL(ジェームズ)のほか、1作目に登場したエージェントLや4作目にあたる『インターナショナル』で活躍したエージェントMなど、シリーズファンならご存知の名キャラクターが登場する点もうれしい要素だ。
とても美しいグラフィックを堪能しつつ、多彩なミッションを攻略してスペースガンやキャラクターカードを収集。アンロックとアップグレードをくり返してエイリアンを退治しよう!!
世界をつなぐPvPやアリーナなど多彩なバトルモード
本作にはニューヨークやロンドンなどを舞台にオリジナルのストーリーを追うキャンペーンのほか、世界中のプレイヤーとスコアを競うPvPやアリーナ、クランを立ち上げ強敵に挑むボスバトルといった多彩なバトルモードがある。
基本的な遊びかたは変わらず、対象を倒してハイスコアを競い報酬を得るという流れ。
また、戦う相手はエイリアンたちなので対戦をしている感覚は薄い。
緊張感を感じられない点をカジュアルでいいと解釈するか、それとも物足りないと感じるかでこれらのバトルモードへの評価が変わるだろう。
モードが多いわりに代わり映えしないのは残念。ユーザーによって評価が大きく分かれるが、映画ファンには1度プレイしてもらいたいタイトルだ。
P.N.深津庵
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