レビュー
投稿日2020.03.22
数字を重ねインベーダーを撃破せよ
1978年に発売され社会現象にまでなったインベーダーゲームと、2014年に当時19才だった男性が公開したパズルゲーム『2048』をかけ合わせた、その名もズバリ『インベーダー2048』というアプリがリリースされた。
本記事ではパズルを紐解きインベーダーを討つ本作の魅力と問題点に少しだが触れていく。
ゲームの見どころ
●数字を武器に戦う4種類のチャレンジモード
●著作権は大丈夫!? 両タイトルに関わる問題
数字を武器に戦う4種類のチャレンジモード
同じ数字を組み合わせると倍数になるパネルを操り、その成果をダメージに変換して頭上から迫るインベーダーを迎撃。
ベースとなるタイトルの1つ『2048』要素を主体に、敵キャラクターとして存在するインベーダーにミサイルを撃ちまくるパズルゲームだ。
画面を長押しして撃つミサイルの数は有限。ステージごとにその上限は異なり、画面右上に表記されている数を参考に戦う必要がある。
そこで重要になる1つ目のポイントが、大きな数字のパネルを構築し大ダメージを与えることだ。
そしてもう1つ、3コンボ以上になると発生するフィーバータイムは、タップ連続でダメージを与えられる重要な攻撃手段。
本作には盤面のサイズが4×4、5×5、6×6の3タイプがあり、サイズが大きいほど簡単にコンボが発生する。
ラッキーパンチのような感覚で偶発することも多いが、それもまた気持ちよくくり返しプレイしたくなるポイントだ。
また、先述した3つのステージタイプ以外に敗北するまで永遠に戦いが続く“INFINITY MODE”もおもしろい。
簡単に言えばサバイバルモードのようなもので腕試しをするには最適。毎ステージの仕切り直しのある3つのステージタイプでは動画広告がその都度発生するが、INFINITY MODEなら邪魔されることなくプレイできる。
正直、これ以外のモードは不要だと感じるほど快適な環境。チュートリアルで仕組みを覚えたらぜひチャレンジしてもらいたい。
著作権は大丈夫!? 両タイトルに関わる問題
本作のタイトル『インベーダー 2048』と聞いて誰もがタイトーのそれを連想するだろう。
実際、プレイしてみるとインベーダーそっくりなキャラクターが登場するが、国内及びその他の地域における『スペースインベーダー』及び、そのキャラクターに関する著作権及び商標権を含む知的財産権の唯一の権利者であるタイトーは本作をどう認識しているのか気になるところ。
また、『2048』自体も開発者であるガブリエレ・チルリ氏は『1024』や『Threes!』などをもとにしていると名言。
そのため無料公開しているのだが、それに対して『Threes!』の開発チームは『2048』を名指しで避難している。
とてもデリケートな問題に関わってきそうな本作。
その名もズバリなタイトルにプレイする前からそんなことばかり気になってしまったのだが、みなさんはどう考えるだろうか。
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら