アンノウンナイツの概要

成功と失敗をくり返し王国奪還を目指せ

トロールや歩く屍などの数々の魔物から腐敗した統治者まで、王にすら見捨てられた国は魔王の望む世界そのものになっていた。

本記事で紹介する『アンノウンナイツ』は魔王の塔を破壊することを目標に、兵士を集め決戦に向けて最強の騎士団を結成していくローグライクRPG。

シンプルなUIが想像力を掻き立て、硬派なゲーム性が没入感を深めていく良作に注目だ。

一瞬の判断が勝敗を左右するリアルタイムバトル

最強の騎士団を結成するための第1歩は、2択の結果に応じて決定する1名とランダムで与えられる2名。計3名の冒険者から始まる。

全体マップ毎にチャプターが進行。焚き火のあるスタート地点から塔を目指し、数々の魔物を討伐しながら最奥に君臨する魔王に迫っていく。

本作のバトルはリアルタイム制。マップ上にある分岐点で敵勢力と接触するとバトルフェイズに切り換わる。

ここではオートで戦うキャラクターたちに画面下の剣と盾、弓とアイテムのコマンドで任意のアクションを指示。とくにガードはマニュアル操作ないので気が抜けない。

また、弓には炎や雷といった属性があり、風の強いステージでは炎が、雨が降るステージだと雷が効果を発揮する。

さらに、タイミングよくガードすると相手の攻撃を弾き、1時的に怯ませることもできる。

このほかにも、傭兵の1つであり街で雇用する“重騎兵”が1度だけ発揮する特殊技など、シンプルな操作の中で十分な緊張感と戦略性を体験できるぞ。

290を超えるストーリーイベントと分岐点

街や洞窟など全体マップを移動する過程で多彩なイベントが発生。行く手を阻む敵勢力との交渉結果によって争うことなくやり過ごしたり、あえてこちらからバトルを仕掛けることもできる。

勝利すれば報酬が得られるが、傷を負えばその後のボス戦で苦戦するかも知れない。

どちらが最善か、シンプルなマップだが考えることが多く、1歩進むだけでも悩んでしまう。

また、町に入ると“酒場”や“募兵”といったコマンドが登場。移動時に蓄積する疲労を回復したり民兵や重騎兵を雇うことができる。

募兵に関してはサイドユニットのような存在。そこに資金を投資ぜず、最大8名で結成する騎士団のために軍資金を温存しておくことも重要だ。

さらに、交渉人や薬剤師、鉱山専門家など特化した能力を持つキャラクターがゲーム展開を左右するイベントも発生。最初は個々の能力がどんな場面で活かされるのかわかりにくいが、それも周回プレイが前提の本作ならではの楽しみ。

ゆっくり噛み締めながらこの世界を旅していこう。

P.N.深津庵
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