【新作】怪人と呼ばれた男の孤独と悲恋を描いた名作に迫る推理アドベンチャー『MazM:オペラ座の怪人』

投稿日 2020.02.24

小説をベースにした新たな恋の物語

1909年、日刊紙『ル・ゴロワ』に連載された作家ガストン・ルルーの作品であり、作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーが手掛けた“魔弾の射手”と、19世紀のパリ国立オペラで起こった史実を基に作られたといわれる不朽の名作『オペラ座の怪人』を題材にした推理アドベンチャーゲームがアプリで登場した。

古典を新たな視点で再解釈するMazM(メズム)プロジェクトを掲げるGrowing Seedsの最新作。その魅力と本作ならではの特徴を紹介する。

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ゲームの見どころ
●2つの時間軸で事件を追う推理アドベンチャー
●物語を補完する多彩なアーカイブ要素

2つの時間軸で事件を追う推理アドベンチャー

多く知られるきっかけになったのは1925年公開の映画と作曲家アンドルー・ロイド・ウェバーが1986年に手掛けたミュージカルであり、国内では1998年の初演からこれまでに700万人を動員した劇団四季の同名ミュージカルが馴染み深い作品だろう。

ちなみに筆者は2004年に公開されたジョエル・シュマッカー監督の映画がとても印象に残っている。

そんな名作を多彩な登場人物の目線、2つの時間軸で描くのが本作の特徴だ。

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本作はオペラ歌手クリスティーヌを主軸にしたメイン。オペラ座で起きた事件を追う探偵のサブ、2つのストーリーで構成されている。

いずれも画面をタップして行き先を指示。吹き出しのある人物と会話を交わし、虫眼鏡のアイコンがあるポイントを調べて情報を集めていく。

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いつでも目標を確認できる画面左上のガイドやヒント。操作キャラクターの頭上にある吹き出しからも直近の会話やヒントにつながるひと言を伺うことができる。

全5章と長編ではあるが、行き詰まるようなことはなく、最後まで安心してプレイすることができた。

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どこからともなく聞こえる“天使の声”に魅了されるクリスティーヌ。その様子に気づき正体を暴こうと奮闘する恋人のラウル。そして死者が出たことで怪人の噂が真実となり、上演中のクリスティーヌは1つの選択に迫られる。

不朽の名作といわれているけど実は知らないというそこのキミ。

ぜひ、本作をきっかけに『オペラ座の怪人』が、いまなお支持されているのかを知ってもらいたい。

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物語を補完する多彩なアーカイブ要素

本作はクリスティーヌや探偵だけでなく、複数の登場人物を操り、個々の視点でオペラ座の真実に迫っていく。

そこで役に立つのが本編中に回収した登場人物や物語の背景をまとめたアーカイブ機能だ。

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さらに、プレビューという項目には通過した章のログが記録されており、いつでも読み返すことができる。

『オペラ座の怪人』を知らない人にとって操作できるキャラクターが変わっていく序盤は物語を追うので精いっぱい。

ぜひ、各種アーカイブ機能を活用して物語を補完してほしい!!

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

ゲーム情報

タイトルMazM: オペラ座の怪人
対応OSiOS/Android
配信日iOS:2020年1月28日
Android:2020年1月28日
価格無料(アプリ内課金あり)
ジャンルアドベンチャー
コピーライト© Growing Seeds Corporation