レビュー
投稿日2019.12.22
キミの自宅に最恐デリバリーのご案内
深夜のピザ屋を徘徊する殺人マシン“アニマトロニクス”を監視カメラで追い、朝6時まで耐えしのぐホラーゲーム『Five Nights at Freddy’s』といえば、外伝やVR版を含めてこれまで9作がリリースされている人気シリーズ。
そして本記事で紹介する『Five Nights at Freddy’s AR: Special Delivery』は、AR(拡張現実)を使ったシリーズ初のタイトルとなる。
スマホの画面を介してすぐそこに迫るアニマトロニクスたち。自宅や職場、夜道や公園などそこら中を徘徊するヤツらをチャージショットで撃退しよう。
ゲームの見どころ
●襲撃に備えて周囲を浮遊するエネルギーを回収
●リアルタイムで迫る恐怖のロケーションバトル
●自分だけのアニマトロニクスでライバルを襲撃
襲撃に備えて周囲を浮遊するエネルギーを回収
深夜の警備員となってフレディファズベアーズピザやその姉妹店。ホラーアトラクションや自宅など、夜な夜な徘徊する恐怖の機械人形“アニマトロニクス”を撃退してきた『Five Nights at Freddy’s』シリーズ。
そんな最新作の舞台はこの現実世界、ARを介してアニマトロニクスをやっつけていく。
アニマトロニクスを撃退するのに必要なエネルギーがこの現実世界に漂っている。
それらをARで追跡し回収するのが最初のプロセスだ。
エネルギーは視覚のほか音や振動の強弱で位置を探ることができる。
その正しいポイントにスマホを掲げてどんどんチャージしよう。
リアルタイムで迫る恐怖のロケーションバトル
周囲を徘徊するアニマトロニクスの座標はレーダーを介して知ることができる。
プレイヤーはそれを目指して移動、もしくはヤツらが近づいてくるまで待機。赤く点灯するカメラアイコンをタップするとロケーションバトルに突入するのだ。
アニマトロニクスの存在は直前になるまで目視できない。
そんな相手に対して有効なのがAR越しに発生するノイズとヤツらの足音だ。
とくにノイズは一目瞭然。もっとも激しい向きに合わせておけば必ずヤツらが走ってくる。
直前まで姿が見えず戸惑うこともあるが、目の光だけは遠くからでも確認できるので冷静に対処しよう。
自分だけのアニマトロニクスでライバルを襲撃
各プレイヤーには専用のアニマトロニクスが支給されており、撃退報酬の素材などを使ってカスタマイズ。それをフィールド上に放ち、ほかのプレイヤーを襲うことができる。
馴染みのあるアニマトロニクスを制作するには、課金もしくは相当なプレイを重ねる必要がある。
また、日本語非対応なのでカスタムのプロセスがわかりにくく、リーダーボードでスコアを競う以外、具体的にどんなメリットがあるのか不明な点が多い。
ゲームとしては過去シリーズでもっとも単調で、攻略要素もほとんどないが、AR越しにアニマトロニクスを感じられるのは今作だからこその醍醐味だろう。
P.N.深津庵
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