『ヴイアライヴ』定点観測-61:ひさびさの公式レッスン番組復活!新シーズンはアイドルに必要な知識を学ぶ座学番組【アイマス日記第324回】

by東響希

『ヴイアライヴ』定点観測-61:ひさびさの公式レッスン番組復活!新シーズンはアイドルに必要な知識を学ぶ座学番組【アイマス日記第324回】
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バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』について記録していく。
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第一線で活躍する元アイドルからコミュ力を学ぶ

ヴイアライヴ』では、所属メンバー3人がまだアイドル候補生として活動していた際に、公式チャンネルにて毎月レッスン番組を配信していた。月の前半に座学と課題が提示され、月の後半に課題の成果発表をする2部構成で行われていた生配信番組である。その公式レッスンが2ndシーズンとして復活することとなり、今回はその第1回。そして2ndシーズンは、課題などが出されるものではなく1回で完結する座学番組となる。

司会を担当するのは、1stシーズンでも活躍したお笑い芸人コンビ・土佐兄弟のおふたり。ひさびさの登場に本人たちもかなりテンションが上がっており、それを迎えるアイドル3名はもちろんのこと、コメント欄も「待ってました!」とばかりに多くの“プロデューサー”から、復活祝いのコメントが送られた。

記念すべき第1回のゲスト講師は、元“モーニング娘。”10期生のメンバーで現在も女優やモデル、ラジオパーソナリティーなどさまざまな活動を行っている飯窪春菜さんだ。自己紹介や現在の活動について説明された後、さっそく講義がスタート。まずは「アイドルコミュ力」を大きなテーマとして、最初のトピックである「相手のために興味を持つ」ということについて言及。意味はそのままだが、共演する相手のプロフィールやどういったことが好きなのかといったことを調べ、「自分がしてもらったら嬉しいことは何かを考える」ことでコミュニケーションに繋がっていくと説く。

続いて、挨拶することの大切さについても語り、グループで言えば全員が挨拶に気を使うことでグループ全体の印象も上がり、話しやすい空気も作れるようになったと語った。その流れで、相手に対して何と呼べばいいかという質問を投げると良いきっかけになると具体的な方法についても説明する。また、会話をするうえで気を付けなければいけないこととして、自分が人見知りだったとしても、相手にそれを伝えると気を使わせることになり、コミュニケーションがスムーズに進まなくなるので注意したほうがいいと付け加えた。

何か質問があるか聞かれた3人の中で、宇宙さんは「コミュニケーションの中で面白いと笑顔になっても愛想笑いをしていると言われるので、どうすればいいか」と質問。飯窪さん自身も同じようなことを過去に言われたそうで、笑顔の練習として目を細めるようにするといいとアドバイスする。

つぎに大切なこととして「距離感」についても言及。例えば、同年代のメンバー同士なら問題はないが、先輩だったりスタッフや仕事関係の人が相手であれば、年下であろうとも敬語は崩さなかったという。もちろん、相手から敬語は辞めて欲しいと言われたらそれなりに対応をすることはあるが、相手と自分の立場を考えて、言葉遣いや話しかたなど、どのように距離感を保てばいいかをつねに考えることが必要だと語った。

さらに、「友だちは大事」というテーマを挙げる。仕事が楽しい如何に関わらず、リフレッシュするためにも仕事を忘れて話せる趣味の友だちや、いっしょに遊んだりできるような友人関係が必要だと語る(もちろん仕事の相談をしてもいい)。

ここまでで改めて3人からの質問が挙がり、愛夏さんは「人に話したりしても気持ちが引きずったりして、リフレッシュできないときはどうすればいいか」を質問。飯窪さんが実践していることとして、感動して泣ける映画を観て涙を流すとスッキリすると回答。また、多少引きずっても構わないから、気持ちが前を向くまでどんどん話したほうがいいとアドバイスした。

続いては「バラエティコミュ力」をテーマに、まず「適材適所」について語っていく。自分の得意分野を探しポジションを確立することが大事であるとしつつ、グループであれば他のメンバーは何が得意かを把握することも大切で、それぞれのいちばん活躍できるところ譲っていくとグループ全体がアピールできるとした。

それの発展形とも言えることとして、最後に「自分事の範囲を広げる」について語る。周りにいる仲間だけではなく、携わった作品や番組の全体を好きになってもらうために、特色や良いところなど全体を自分事としてアピールすれば結果的には個人である自分を知ってもらうことにも繋がるという。

ここで最後に3人がそれぞれ質問することとなり、レトラさんは「適材適所」のところで「自分は歌が得意ではあるものの、それ以外の武器を探したいと思ったときにどうすればいいか」を質問。飯窪さんは自分は漫画オタクではあるが、自分がそう思っていたわけではなく他人から言われて気づいたことだったと回想。自分では当たり前と思っていることが、仕事相手や仲間との会話の中で長所であると気づくと思うとアドバイスした。

まとめとして、3人から今回の講義の中から感じたことに触れ、愛夏さんは自分自身が周りの人のアドバイスで長所に気づくことができたので、周りへの感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきたいと自分に言い聞かせるように語る。宇宙さんは、「自分がしてもらったら嬉しいことは何かを考える」という考えの深さを称賛し、周りの人の良いところを見つけたり、思いやりを持った関わりかたを大切にしていきたいと気持ちを新たにする。レトラさんは、テンションが上がると敬語が崩れるので改めて「距離感」をしっかり考えることと、飯窪さんが「適材適所」の話の中で、特色をコンパクトにまとめるようにしていたことに触れ、自分も短くまとめられるよう話し方を工夫したいと語った。

締めの言葉として、飯窪さんからアイドルコミュ力とは「自分の人生に彩りを与えるもの」であるとまとめる。コミュ力によっていろいろな人に出会うことで、さまざまな個性や考えかたを知る機会になり、より自分の人生が豊かになっていくと語った。

今回の講義は、土佐兄弟やプロジェクトのプロデューサーである勝股春樹氏も配信内で語ってことだが、アイドルに限らずすべての人にとって大切なことが詰まっていると感じた。「自分がしてもらって嬉しいこと」を考えて行動し、その中で自分の長所を探して生かしつつ、関わったすべての人やものをリスペクトして紹介する。まとめてみると簡単なようで、実践するためには如何に他人を好きになれるかという、懐の深さを問われるところである。しかし、少しでも実践できれば人生が豊かになると確信できる説得力のある講義だった。
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      集計期間: 2024年07月30日19時〜2024年07月30日20時

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