“新ジャンルバトロワ”のブームが来るか?人気ダンジョン探索ゲームのスマホ版『ダークアンドダーカーモバイル』テスト版を試遊【先行プレイリポート】

2024-06-10 12:00 投稿

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ダークアンドダーカーモバイル

バトロワや鬼ごっこに続く新ジャンルになるか

人気PCゲーム『Dark and Darker』が、スマホ向けアプリゲーム『ダークアンドダーカーモバイル(Dark and Darker Mobile)』としてグローバルに向けて開発中であることは既に発表された通り。

『ダークアンドダーカーモバイル』を開発するのは『PUBG』などで知られる韓国のKRAFTON社。

今年の4月に韓国で行われたCBTでは、“ゲームが正式リリースされたらまたプレイする意向がある”と回答した人の割合が97%と評判の様子。それもこちらのCBTの結果を読むとパーティーを組んで一緒に楽しめる要素もあるらしい。

しかし“脱出系ダンジョンRPG”というのはわかるようなわからないようなジャンルだ……。おまけに“新ジャンルバトロワ”などという表記も。

 
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ひょっとしたら本作も『PUBG MOBILE』のように、みんなで集まって“とりあえず1戦”となるジャンルとして確立するのだろうか?

気になっていた矢先、KRAFTONの方からメディア招待イベントにお誘いいただき、ひと足先にテスト版をプレイできる機会を得たので、簡単なゲームシステムと所感をリポートしていく。

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▲韓国まで来てみた。

▼インタビュー&オフィス視察リポートはこちら

▼日本メディア向けに限定公開されたPVはこちら

まずは職業選択とキャラクリエイト

プレイすると、まずキャラクターを作ることができる。男女どちらかを選んで、好きな職業を選んでいく形となる。

今回確認できたのはファイター、バーバリアン、ローグ、レンジャー、クレリック、ウィザード(未実装)。それぞれ装備可能な武器が違ったりと特徴があるが、RPGで馴れていれば馴染みやすい特徴を持っている。

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▲ファイターは剣や盾を装備することができ、どんな相手とも互角に戦えるとのこと。

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▲バーバリアンは硬さに突出しており、斧やアームを装備することができる。一瞬心配になる初期装備のビジュアル。

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▲ローグは奇襲などを行うポジション。ナイフを装備することができる。

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▲レンジャーは弓を装備することができる。敵を無効化できる能力があるので、いわゆるジャマ―といったところか。

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▲クレリックはメイスを装備することができる。1パーティーにきっと1体は必須なヒーラー。

続いてキャラクリエイト場面へ。いくつかあるフォーマットから選択する形となり、そこまで細かくクリエイトできるわけではないものの、ビジュアルはこのようにかなりリアル路線。ファンタジーの中でもダークよりの世界観に合った絵作りとなっている。

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とりあえずガチャガチャやってみるだけでもわかるシンプルシステム

いざクリエイトをして、さっそく最初のステージに挑戦。

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▲最初は“ゴブリンの洞窟”。いかにもゴブリンがたくさんいそうだが、ここでゴブリンごときにやられるわけにはいかない。

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▲冒頭にムービーが流れるが、グラフィックがすごくキレイ。やっぱりゴブリンがはしゃいでいる。

筆者は初心者でも一番使いやすそうなファイターにしてみることに。開始すると洞窟の中から始まり、ここから手探りでゴールを目指していく形となる。

 
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筆者、「気になる!」と言っておきながらじつは対戦ゲームがかなり苦手で、『PUBG MOBILE』のようなバトロワや非対称型対戦ゲーム(いわゆる鬼ごっこゲーム)も最初はドハマりするものの、ある程度いくと「猛者たちには敵わない……」と己の限界を知り、「ゲームはひとりでやるものでしょ!」と開き直ってシングルRPGに没頭する日々。

なので「せっかくご招待いただいたのに楽しめなくて、読者の皆さんに魅力が伝わらなかったらどうしよ……」なんてハラハラしていたのだけど、結論から言うとまったく問題なし! 玄人だったらもっと楽しめるとは思うものの、最初は何も考えずガチャガチャやっていても平気。

今回体験したバージョンでは細かなチュートリアルは入っていないとのことだが、敵を倒し、宝箱を開け、洞窟から脱出するというシンプル設計。

 
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▲とりあえずゴブリンは殺(ヤ)っちまう。

ざっくりUIを説明すると、右上にマップ、右側にアクションボタン。

アクションも特殊なものはなく、スキルのほかダッシュ、ジャンプ、屈むなど。左下には瞑想できるボタンがあり、多少HPが回復するのを確認できた。ちなみにスキルはクラスごとに異なり、戦闘中に使用できるアクティブスキル2種のほか、能力値をあげられるパッシブスキルが存在する。パッシブスキルはレベルが5上がるごとに解放されていく。

最初はあまり気にしなくてもオーケー。気になったものはとりあえず調べてみることに。

光っているモニュメントを触ると移動速度がアップ。ほかにもHPが回復したりなど、モニュメントにはさまざまな効果があるようだ。

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宝箱を開け、ダンジョンの扉を開け、敵を倒しながら進んでいく。

敵はエネミーだけではない

『PUBG』などのバトロワ系ゲームでおなじみの安全地帯の概念が本作にも取り入れられている。ただ本作の場合は閉鎖的で入り組んだマップなので、袋小路に入ってしまうと逃げ場がないのでアウト。しっかり右上のマップを確認しながら安全地帯の内側を目指していく必要がある。

 
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宝箱を開ける、扉を開ける、倒したモンスターのアイテムを回収するといった一連の動作には時間がかかるので、ここら辺はRPG感覚でじっくりやっていると痛い目に遭う。

 
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▲背後からダークスワームが迫ってくる中、せっかく扉を見つけてもインターバルでワタワタ。装備も攻撃力よりも移動速度が大事かもしれない。

時間が経過すると脱出ポータル(青く光る石碑)が出現。これを起動することで脱出できる。

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ゲームの流れとしては以上の通り。PvPやPvEのコンテンツがあるが、ゲームの基本はこの流れだ。

PvPになるとスタート地点が異なるところから始まるので、洞窟を進んだ奥で、ゴール間近! というタイミングでプレイヤーと“最後の戦い”が待っているのである。そういう意味でも最後まで気が抜けない。宝箱を開けるタイミングで相手のローグなんかにこっそり近づかれて漁夫の利をされる、なんてことも考えられるのだ。

序盤はRPGのように探索する楽しみがあり、最後はバトロワの終盤のような緊張感がある。

より良い宝箱を開けることが大事

ただ必死にダンジョンから脱出しても、残念ながら強くはならない。

ステージ内の宝箱で得た報酬物は持ち帰ることができるので、積極的に宝箱を開ける必要がある。なるべくダンジョンの奥のボスの先にある豪華なデザインの宝箱を開けて、強い武器や防具を装備して強くなろう。

 
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ただし、本作にはロストの概念がある。

敵にやられてしまうと、その時点で持っているものや装備しているものは失ってしまうのだ。なかなかシビアではあるが、このあたりは開発者であるアン・ジュンソクPDもインタビューの中で懸念を示しており、救済措置を設けることにしたそうだ。

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死ぬとおじさん(支援者)が登場。

失ったものは戻ってこないが、おじさんから救済措置を受けると装備品を揃えることができる。用意してもらえる装備品のグレードはこのおじさんとの友好度をあげることでアップするらしい。

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このあたりはインタビュー記事でまとめているので、ぜひそちらも確認してほしい。

ちなみに持ち帰ったアイテムは倉庫に保管することができる。倉庫に入れたアイテムをダンジョンに持っていくことはできないが、ロストする心配がないので、すぐに使わないものは持ち帰ったら倉庫にしまうようにしよう。

倉庫もそんなに大きくはないので(初期は30スロット)、いらないものは商人たちに売ることもできる。彼らから欲しいものを依頼されることもあるので、ついでに納品をすれば友好度をあげることができ、価格がディスカウントされるような仕組みになっている。

 
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また、トレードの機能もある。手数料がとられるが、自分で出品したり、他のプレイヤーが出品したものを購入することができる。

やってみるとやっぱり対人戦が楽しい

ここまで読んで、「シングルでもそれなりに遊べそう」と思った方もいるのではないだろうか。基本的に脱出ゲームなので、ひとりで迷路を攻略するというだけでもそれなりに遊べてしまうのは、この手のゲームではかなり珍しいかもしれない。

宝箱を開け、強い武器をどんどん手に入れ、それを身に着けてさらに難度の高いダンジョンにチャレンジするといったシングルに特化した遊びを極めることもできそうだ。

しかし、パーティーを組んでみるとそれはそれで、また違うゲームになる。試遊会では3対3で遊んでみたが、まずエネミーがとても強いのが印象的だった。

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さらに敵は集団で攻撃してくるので、単独で動くとまずやられてしまう。3人で囲んで敵をせん滅してから、出口につながる道を見つけたり、宝箱を開けたりすると良さそうだ。

3人全員が脱出をできればクリアー。誰かやられても仲間を復活させることができるモニュメントも設置されており、1人が生きている限りは蘇生も可能な模様。この辺りは鬼ごっこゲームといわれる非対称対戦型のゲームに似たところがある。

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数時間のプレイの中ではそこまで高度なプレイはできなかったものの、死角から現れるエネミーに騒いだり、「こっちの道行けそう!」と声をかけながらプレイするのは、とても楽しかった。役割を決めて戦略的に進めることができれば、さらにクリアーする楽しさを味わうことができるだろう。

また、『PUBG』のように観戦モードもあるので、自分たちのパーティーが全滅した後も対戦相手を見守ることができる。エネミーが強い&安全地帯が狭まっていくので、対戦相手も無事ダンジョンをクリアできるかどうかがわからないのもおもしろいところだ。

 
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▲筆者のファイター×3のチームは無残にも全滅したため、相手チームを観戦。クレリックで回復しながら3人で固まり行動することで見事クリアーしていたので、やはり回復役は必須のようだ……。

ちなみに3人の味方を集めるのが難しい場合、ゲーム内通貨を使ってNPCの傭兵を雇うこともできる。「3対3をやってみたいけど誰かの足を引っ張るのは嫌」と言うような方も気軽に参加することができる。

今回プレイできたのはゲームの核となるダンジョンの部分。正式配信後には、このほかにも様々な要素が加わることなので、そちらも楽しみにしたい。

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▲まだ細かい仕様は調整中らしいが、ステージに連れていけるペットのようなものもあるようだ。これは楽しみ!

今回試遊をしてみて、チーム戦含めて、想像していたよりもかなりカジュアルに遊べる印象を受けた。いかにも“洋ゲー”チックなUIやビジュアルから敷居の高さを感じる方もいるかもしれないが、なんとなく触ってみても楽しく遊ぶことができた。アイテムをドロップする画面で少しもたついたものの、この辺りもチュートリアルが入ればきっと改善されることだろう。

とくにアクションの部分。操作説明などはとくに資料を読み込まず触ってみたのだが、移動、カメラアングル変更、ジャンプ、屈むなどの基本動作はかなり直感的にできるうえ、敵との対戦も基本はヒットアンドアウェイで、複雑な操作はなかった。スマホで複雑なアクションやFPSなどをすることを苦手とする方もいるかもしれないが、これならスマホでオープンワールドのRPGを楽しんでいる方であれば問題なくプレイできるだろう。

“新ジャンルバトロワ”の意味もよく理解できた。同社の『PUBG』や、スマホで遊べる人気の非対称対戦型ゲームのように、本作も「ちょっと一戦行こうか!」という文化が生まれるタイトルになるかもしれない。

リリースは2024年内に日本含めグローバルで配信予定。今回はメディア向けの試遊会であったが、次回のビルドテストでは日本含めてグローバルプレイヤーが一般参加できるビルドテストが行われるとのこと。気になった方は公式Xなどで情報をチェックして、開催された際にはぜひ参加してみてほしい。

▼日本公式Xアカウントも開設。フォローしよう。

アン・ジュンソクPDいわく、リリース後は『PUBG MOBILE』のように、人気マンガやアニメとのコラボなど日本ならではのプロモーションも視野に入れているようなので、個人的にはこの辺りの展開にも期待したいところだ。

ダークアンドダーカーモバイル

対応機種iOS/Android
このゲームの詳細を見る
ジャンルRPG
メーカーKRAFTON
公式サイトhttps://dndm.krafton.com/ja
公式Twitterhttps://twitter.com/DnDM_JP
配信日2024年
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