『ヴイアライヴ』定点観測-29:全“プロデューサー”が泣いた!奇跡の10分間を経て愛夏さんがダブル受賞!【アイマス日記第274回】

2023-10-03 07:00 投稿

心が揺さぶられ、感情が震える渾身のパフォーマンス

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動するアイドル候補生・灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)を、真のアイドルに育て上げるプロジェクト『ヴイアライヴ』について記録していく。

担当:東響希

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2023年9月25日に『ヴイアライヴ』公式チャンネルで毎月行われているオフィシャルレッスンの後編が配信された。9月のテーマは“総合力”。候補生たちは半年の活動を経て学んだことを10分間の中で自由に発表する課題に挑む。特別講師兼審査員として『アイドルマスター』シリーズのサウンドプロデューサーの中川浩二さん、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(以下、『シャニマス』)のゲームプロデューサー・高山祐介さん、『アイドルマスター』ブランドの関連イベントを数多く演出するJUNGOさんが出演。さらに、特別審査員として我らがセンター“天海春香”も参加するスペシャルな配信となった。

冒頭では、審査員3名の紹介に続き、満を持して“天海春香”が登場。3人の候補生も大興奮しながら盛り上がるが、審査員という大役に“天海春香”本人は非常に緊張した様子である。司会進行を担当するお笑いコンビ・土佐兄弟が、『ヴイアライヴ』の活動についての質問を行うと、個人配信などもチェックしており、ゲーム配信など楽しんでいると語ると候補生のテンションがさらにアップ。和気あいあいとしたオープニングトークとなる。それだけに、この後に控えていた10分の個人パフォーマンスがより引き立つことになるのだが…。さっそく、それぞれの10分間パフォーマンスを振り返っていこう。

レトラさんは、幼いころからテレビを通じて音楽の世界に憧れたこと、小さいころから歌やダンスが好きだったことなどを影絵風の紙芝居で表現していく。そして、輝かしいバンド活動から歌よりもビジュアルが評価される現実に挫折し、バンド解散から必至でオーディションを受ける中で徐々に袋小路に迷っていく苦いエピソードも語られる。それから、『ヴイアライヴ』への参加が決まったところから、再燃した熱い思いを“プラリネ”に込めて歌い上げる。これまでの過去の様々な喜怒哀楽を抱え、それでも歌いたいという信念が込められた歌声は、まさに心が揺さぶられるようなパフォーマンスだ。

宇宙さんの個人パフォーマンスは、ホワイトボードと使ったプレゼンからスタート。自分のアピールポイントに始まり、今後の夢ややりたいことなどを語っていく。序盤はいつもの余裕がある頼もしい宇宙さんだったが、アイドルとの出会いからやりたいという思いの強さも語り始めると、一気に感情が溢れて涙を見せる。そこから特技のイラストで描いたオリジナルのPVで“眠り姫”を披露。芸歴10年という経験の中でさまざまな道に迷いながらも、前に進もうとする力強さが感じられる歌声に圧倒される。途中、再び感情があふれ出し、歌えないほど声が詰まってしまったが、“プロデューサー”たちの応援を受けて、最後までくじけることなく歌いきった。

愛夏さんは、なんとボイスドラマ形式で、弱さを抱え殻に閉じこもっている過去の自分と、厳しい言葉をかけつつも励ましてくれる存在の一人二役を演じる。そこから、“詩花”のソロ曲“Blooming Star”の歌唱で、自分のすべてを受け止め、まっすぐな気持ちで前に進むという成長を表現。とくにボイスドラマのシーンでは、心に迫る力強い声と二役をしっかり演じ分ける見事な芝居も見せており、愛夏さんの表現力の高さが改めて感じられる。さらに、いちばんの目標である皆を笑顔にするアイドルを表現した1曲として“Shamrock Vivace”を披露。世界中を巻き込み、聞いているだけ楽しくなるエンターテインメントなナンバーは、まさに今の愛夏さんの思いそのもののように感じられた。

9月の前半の講義で教わった自分をさらけ出すことや、ためらわずにやり切ること、誰かに刺さる表現といった点もそれぞれがしっかり盛り込んでおり、各講師陣からも高く評価された。そして、今回、特別審査員として参加した“天海春香”も、それぞれのパフォーマンスから感じた熱量の高さに感動した様子で、とくに良かった点など細かくピックアップして好評した。

“プロデューサー”からの投票と、審査員の評価の結果、審査員特別賞をゲットしたのは愛夏さん。さらに、マンスリークイーンも獲得するダブル受賞となった。審査員も甲乙つけがたかったようだが、個人的に思ったことは愛夏さんは、自分の目標はもちろん周りを笑顔にしたい、元気にしたいという点が強く伝わってきており、心を掴まれた“プロデューサー”も多かったのではと推察する。この点については、“天海春香”も言及しており、大きな評価になったと言える。また最後の感想では、喜びではなくパフォーマンス後に落ち込んでいた宇宙さんを笑顔できなかったことが悔しいと語っているあたり、アイドルとしての資質を感じる場面だった。

そして、9月のマンスリークイーンのご褒美は“天海春香”といっしょの歌ってみた動画が作られるということで、こちらも楽しみにしておこう。

今回は、これまでの公式配信の中でも、序盤から涙腺が緩みっぱなしになる心が震えるものとなった。候補生が、『ヴイアライヴ』としての活動だけでなく、これまでの人生すべてを注ぎ込んだ熱いパフォーマンスは、ひと晩では語りつくせないほど濃厚な内容だったと言える。案件配信や、東京ゲームショウ2023のサポーターなど忙しい中で、ここまでの完成度のものを作り上げた候補生たちには、賞賛といいものを見せてくれた感謝の言葉しかない。今回のパフォーマンスを経て、今後どのような活動を見せてくれるのかさらに期待が膨らむ配信だった。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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