バンダイナムコ『ONE PIECE』スマホ2タイトルが好調。8月は『トレクル』『バウンティラッシュ』が過去最高収益を記録
2023-09-15 13:24 投稿
モバイルアプリゲームのデータ分析プラットフォームを提供するSensor Towerの公式ブログにて、『ONE PIECE トレジャークルーズ』と『ONE PIECE バウンティラッシュ』に関連する市場分析レポートが公開された。
以下、プレスリリースを引用
2023年8月にBNEのONE PIECE2タイトルが大きく伸び、トレクル・バウンティラッシュは過去最高収益を記録
世界的に人気のIP『ONE PIECE』のモバイルゲーム2タイトルが、8月に大きな伸びが確認できます。日本のApp Storeトップ収益ランキングで2タイトル同時にトップ10圏内に入り、『ONE PIECE トレジャークルーズ』と『ONE PIECE バウンティラッシュ』は過去最高収益を記録しました。
世界累計収益10億ドル目前のトレクル、2023年8月に過去最高収益を達成
海賊王を夢見る少年ルフィが主人公の海洋冒険ロマン作品『ONE PIECE』は、日本を代表する人気マンガの1つで、1999年からアニメ化され、現在に至るまで大きな支持を得ています。『ONE PIECE』はゲーム化もされており、PlayStationを始めとする家庭用ゲームに加え、モバイルゲームとしても複数リリースされています。
特に人気が高いモバイルゲームとして、『ONE PIECE トレジャークルーズ』と『ONE PIECE バウンティラッシュ』があり、両タイトルともBandai Namco Entertainmentからリリースされています。同社は『ドラゴンボール』シリーズや『ガンダム』シリーズでもモバイルゲーム展開をしており、IP✕モバイルゲームが得意なパブリッシャーでもあります。
『ONE PIECE トレジャークルーズ』は2014年5月にリリースされたモバイルRPGで、タップでコンボをつなげることで原作さながらの大迫力バトルが楽しめるタイトルとなっています。Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、同作の2014年5月から2023年8月31日までの世界における累計収益は、10億ドル目前となっています。
2014年5月から2023年8月31日までの市場別収益シェアを見ると、1位は日本で67%を占めています。2位は韓国で11%、3位はアメリカで8%と続きます。4位以下にはヨーロッパ市場も入っており、世界中のモバイルゲームユーザーからの支持を受けていることがわかります。
この『ONE PIECE トレジャークルーズ』が、2023年8月7日に過去最高収益を記録しました。Sensor Towerのデータによると、2023年8月6日から同作の収益が大きな上昇を見せ始め、8月7日には300万ドルを超える過去最高収益を達成。その後も、順調に収益が推移しています。
2023年8月6日からの収益上昇は、同日からスタートしたゲーム内イベント「天上決戦超スゴフェス!! 太陽の神編」が原動力だと思われます。超スゴフェス限定の「ルフィ」、巨大な龍の姿になった「光月モモの助」が新登場したガシャが実装され、大きな収益増につながったと推測できます。
今回の収益増はランキングでも確認できます。Sensor Towerのデータによると、日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングで、イベント前日(2023年8月5日)に83位だったランキングが2位へ急上昇し、8月7日にはトップとなりました。
バウンティーラッシュも好調で過去最高収益を記録、トレクルと合わせてBNEの2023年8月世界収益の45%以上に
同期間においては、もう1つのONE PIECEタイトル『ONE PIECE バウンティラッシュ』も好調なことがわかります。『ONE PIECE バウンティラッシュ』は2018年3月にリリースされたモバイルアクションゲームで、同IPでは初となる最大プレイヤー4人vsプレイヤー4人のチーム対戦アクションが楽しめます。
『ONE PIECE バウンティラッシュ』でも、同時期にゲーム内イベントが展開されました。Sensor Towerのデータによると、2023年8月6日からスタートした「【FILM RED日本公開1周年記念】バウンティフェス」にて、新レジェンダリーキャラクター「新時代の歌い手 ウタ」が登場し、これが収益増の原動力になったと推察できます。
また、2023年8月23日から、新超レジェンダリーキャラ「ギア5 モンキー・D・ルフィ」が登場する超バウンティフェスを展開しました。Sensor Towerのデータによると、同日に『ONE PIECE バウンティラッシュ』は過去最高となる420万ドル以上の収益を上げています。
これら2つのONE PIECEタイトルは、ドラゴンボールシリーズタイトルと並ぶBandai Namco Entertainmentの収益の柱となっています。Sensor Towerのデータによると、2018年から2023年8月31日までの世界における両タイトルの合計収益は、10億ドルを突破しています。
タイトル別に見ると、『ONE PIECE トレジャークルーズ』はコンスタントに毎年1億ドル以上の収益を上げています。一方、『ONE PIECE バウンティラッシュ』は2021年から収益を伸ばし始め、2022年には『ONE PIECE トレジャークルーズ』を上回る収益1.4億ドルを達成、2023年は8月31日までに昨年を上回る1.7億ドルを記録しています。
両ONE PIECEタイトルの2023年8月の好調を受けて、パブリッシャーであるBandai Namco Entertainmentの収益シェアでも重要な役割を果たしています。Sensor Towerのデータによると、同社の世界におけるモバイルゲーム別収益シェアでは、ONE PIECEのモバイルゲームが1位と3位で、2つのタイトルで同社のモバイルゲーム収益全体の45%以上を占めました。
2位には『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』、4位には『ドラゴンボール レジェンズ』が続いており、同社のIP✕モバイルゲームのビジネス展開の強さが際立っています。
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