【アイマスヒストリー】『アイドルマスタ―』プロジェクトの未来を切り開いた3DCGライブ【アイマス日記第243回】

2023-05-30 07:00 投稿

イベントの成功と中止が繋いだ未来

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

担当:東響希

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いまから5年前となる2018年4~5月、『アイドルマスター』の“765プロオールスターズ”のメンバーによるイベント、『THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆』(以下、『MR ST@GE!!』)が開催された。

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世界初の3DCGホログラフィック技術を使った専用劇場“DMM VR THEATER”で開催された特別ライブ。“天海春香”、“如月千早”、“萩原雪歩”、“菊地真”、“四条貴音”、“我那覇響”の6名による日替わりのライブで、全16日間の公演が行われた。こちらは1stシーズンという名目になっており、同年の9月~10月にかけて2ndシーズンとして“天海春香”、“菊地真”、“萩原雪歩”の再演と、“高槻やよい”、“秋月律子”、“三浦あずさ”、“双海亜美”と“双海真美”の公演も行われた。

前述のとおり、特殊な技術が使用できるシアターで、ステージには3DCGの“765プロオールスターズ”メンバーが登場。まるで、本当にそこに立っているかのような実在感で、人間のバックダンサーといっしょにリアルタイムでパフォーマンスしても違和感がないものだった。

当時、既にVRシンガー“初音ミク”のライブや一部のVRコンテンツにおいて、同様のCGイベントは行われていたが、ここまでの長期のスケジュールで行われた企画はおそらくなかったように思う。

そして、ライブパフォーマンスはもちろんなのだが、MCでも非常に驚かされた。アイドルたちが一方的にライブするだけではなく、会場の“プロデューサー”に質問したり、客席参加型の企画など、双方向性のある特別な体験が楽しめる内容になっていた。当時、筆者は一“プロデューサー”としてイベントに参加していたが、アイドルたちが“プロデューサー”の声にリアクションしている様子に、2次元の壁を突破したような感動があった。

2018年に行われなかった“水瀬伊織”と“星井美希”の公演は、2020年に同じ会場で『THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE☆ENCORE』に組み込まれて開催。ところが、“水瀬伊織”の公演は行われたものの、“星井美希”の公演については新型コロナウィルスにより中止。そして、“DMM VR THEATER”は2020年4月に閉館予定だったため、“星井美希”の公演だけが宙に浮いた状態となってしまった。

その後については、“プロデューサー”諸兄がご存じの通り。中止になった公演をフォローするために、“星井美希”による“765プロダクション”での生配信&ミニライブが行われることになる。

 
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『アイドルマスター』シリーズは、2022年末より新戦略『PROJECT IM@S 3.0 VISION』を展開し、新プロジェクト『PROJECT IM@S vα-liv』を発表。このプロジェクトの原点が『MR ST@GE!!』である。“星井美希”の配信ライブや、その後のMRを使った企画の中からオリジナルのアイドル育成が検討され、プロジェクトに繋がっていく。

 
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▲『PROJECT IM@S vα-liv』を担当する勝股春樹プロデューサーは、『MR ST@GE!!』の担当でもあった。

また、新戦略の大きな柱となっている『“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト』の中でも、MR技術を使ったさまざまな展開について触れられており、『MR ST@GE!!』での知見が『PROJECT IM@S 3.0 VISION』へと広がり、『アイドルマスター』の未来への道標になっていると言っていいだろう。

▲プロジェクトを統括する波多野公士氏もプロジェクトに与えた影響を語っている。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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