『アイドルマスター』スターシステム的企画によって生み出されたロボットアニメ【アイマス日記第148回】

2022-05-06 21:43 投稿

『アイマス』ブランドとしては初のアニメシリーズ“XENOGLOSSIA”

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

担当:東響希

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2007年に放映されたTVアニメ『アイドルマスター XENOGLOSSIA』が、現在、『アイドルマスター』のYouTube公式チャンネルにて配信中だ。2011年に放送された『アイドルマスター』から遡ること4年前に放映された本作は、『アイマス』ブランドとしては初のTVアニメ作品で、まさかのロボットアニメという意外なもの。アイドルたちの名前とビジュアルを下地としているが、いわゆるスターシステム的な企画として制作された作品だ。

アイドルゲームをロボットアニメにコンバートするという大胆なアレンジは、キャラクターの性格や設定も異なり、声優もアニメオリジナルのメンバーということで、“プロデューサー”の拒否反応を巻き起こした。当時、まだ『アイドルマスター』に触れていなかった筆者であったが、職場の同僚でアーケードからプレイしていたという友人に本作について聞いた際には、何とも言えない顔をしていたことが思い出される。

“XENOGLOSSIA”(ゼノグラシア)という言葉の意味は、聴き慣れない異国語もしくは意味不明の言語を話す超常現象を指しており、オカルト分野でも使われる用語のようだが、まさに超常的な展開の困惑した“プロデューサー”が多かったようだ。

一時期はあまり触れられることがなかったが、2015年には『スーパーロボット大戦』シリーズのゲームアプリ『スーパーロボット大戦X-Ω』への期間限定参戦で再び注目を浴びる。さらに近年では、2019年に開催されたライブイベント『バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル』にてOPテーマである“微熱S.O.S!!”と“残酷よ希望となれ”の2曲が披露された際には、大きな盛り上がりを見せた。

ロボットが人間と意思疎通できたり、家族が敵味方になっていたり、挫折による闇落ちなど、王道的な設定が取り入れられ、全26話で作り込まれたストーリー。さらに、漫画や小説では微妙に設定を変えて、さまざまな内容が楽しめるメディアミックス作品としても展開する。

監督には後に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を手掛けることになる長井龍雪氏が、シリーズ構成は『ラブライブ!』シリーズを手掛ける花田十輝氏が担当。声優陣も井口裕香さんや、田村ゆかりさん、堀江由衣さんをはじめとして錚々たるメンバーが並ぶ大作である。

時間の経過と共に、いまではアイマス史の一部として受け入れられるような意見も見られるようになった本作。また、ロボットアニメとしては純粋におもしろいという意見は当時からあったが、再評価する声も散見されるようになった。

余談だが、本作のCD商品として前述の声優陣がさまざまなロボットアニメの主題歌をカバーするアルバムが発売されており、こちらもなかなか聞きごたえがある。井口さんが歌う『絶対無敵ライジンオー』の“ドリーム・シフト”や、田村さんが歌う『疾風!アイアンリーガー』の“アイアンリーガー~限りなき使命~”、堀江さんが歌う『蒼き流星SPTレイズナー』の“メロスのように―LONELY WAY―”など、名曲揃いなのでオススメである。

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現在、12話までが公開されており、以降、定期的2話ずつ公開されていくようだ。ぜひ、この機会に触れてみてはいかがだろうか。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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