『アイドルマスター』“プロデューサー”の活動が繋がった“高槻やよい”の観光大使【アイマス日記第123回】

2022-01-14 23:30 投稿

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。
担当:東響希

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自然発生したムーブメントから繋がるアイドルの仕事

2022年1月12日、大阪府にある高槻市の観光協会は、『アイドルマスター』に登場するアイドル“高槻やよい”を観光大使に任命。就任式には、総合プロデューサーの坂上陽三氏をはじめとした制作陣代表メンバーも参加し、市長表敬訪問も行われている。今後は、弥生(やよい)時代の遺跡がある安満遺跡公園にて就任記念イベントの開催や飲食店とのコラボも行われる予定となっており、オリジナルグッズも販売される。

今回の観光大使就任に関して、そもそも“高槻やよい”は高槻市出身でもないし、本来はまったく繋がりがなかった。しかし、2005年の初代アーケード版が稼働しているころから、同じ高槻という名前から一部の“プロデューサー”の間で聖地的な認識になっており、同市内にある飲食チェーン店・やよい軒に、“高槻やよい”の誕生日に訪れるなどのムーブメントが起因している。この非公式の聖地巡礼は、『アイドルマスター』のコンテンツの成長と共に規模が大きくなり、高槻店では“高槻やよい”のアイドルカラーであるオレンジ色のポスターを掲載したり、来店記念カードの配布も行われた(ただし、あくまで“高槻やよい”の名前は一切出さずに、わかる人にだけ伝わる内容になっている)。当日のツイッターでも“高槻やよい”の好物であるもやしを使ったメニューを紹介するなど、“プロデューサー”がニヤリとできる密かな盛り上がりを見せており、今回の観光大使の決定と共にやよい軒とのコラボも発表されている。

 
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▲個人的には「コラボ決定」ではなく、「正式コラボ決定」と書かれているところにもニヤリとさせられた。

このムーブメントには、高槻市にも恩恵をもたらしており、2016年にふるさと納税の返礼品として“高槻やよい”のグッズ詰め合わせを用意したところ、即完売するという状況にもなっていた。このグッズ詰め合わせについては2016年だけの限定だったが、今回の観光大使任命の盛り上がり次第では再度、返礼品として登場する可能性もあるのではと、個人的に予想しているところ。

“高槻やよい”よりもさらに意外なコラボを見せたのが、同じく765プロに所属する“双海亜美”・“双海真美”姉妹と北海道のばんえい競馬である。初代アーケードから登場している楽曲“エージェント夜を往く”の歌詞である「溶かしつくして」を“双海亜美”(初代の設定では“双海亜美”という名前で二人が時々入れ替わっていた)が歌うと、「とかちつくちて」と歌っていたことが姉妹のことを、“とかち”と呼ぶ文化が誕生。そこから、北海道にある十勝市を連想する“プロデューサー”が現れ、ある時、十勝市で行われるばんえい競馬の個人協賛レースで姉妹を連想させるレース名が登場した。
そもそも、個人協賛レースは、個人が主催者となって正規の手段に従って協賛金を用意することで自由にレースに名前が付けられるというもので、これまでにも各地の“プロデューサー”が、アイドルの誕生日を記念したレース名などを使用することが多かった。
しかし、こちらは最終的にテレビアニメと共に展開した『リアル765プロ企画』にて、2011年に“ばんえい十勝”と正式なコラボを発表した。

 
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厳密には観光大使とは違うが、昨年には『アイドルマスター シンデレラガールズ』の“藤原肇”が、岡山県にある協同組合岡山県備前焼陶友会の“備前小町”となり、郷土に貢献する形となっている。しかしながら、こちらは元々、“藤原肇”が同県の出身で祖父と共に陶芸に打ち込んでいたという設定があるため、必然性の高いコラボである。

 
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また、『アイドルマスター SideM』では、『315プロダクションお仕事コラボキャンペーン』を展開し、様々な企業や団体とのコラボが進行中。2月1日からは新潟市とのコラボが行われる予定となっている。

 
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今回の“高槻やよい”の観光大使就任は、意外な接点からのスタートだったが、『アイドルマスター』全ブランドでは300人を超えるアイドルが所属しているため、今後も予想もつかないところからのコラボが起こるかもしれない。ユーザー側から発生するムーブメントが公式を動かすという構図は、まさにファンがアイドルをプロデュースしていると言えるだろう。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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