サミーネットワークスから8月2日にリリースされた、iOS/Android用アプリ『ナナリズムダッシュ』。そのプレイレビューをお届けする。
新感覚リズムファンタジーRPG「ナナリズムダッシュ」PV
本作は、リズムゲームでありながらRPG要素もふんだんに盛り込まれた作品。収録楽曲はパチンコやパチスロの曲、人気なアニメ・ゲームの曲などが中心で、これらが好きな人にはとくに刺さるタイトルとなっている。
筆者はパチンコやパチスロの経験はまったくないが、リズムゲームは大好物。また、スマートフォンでリズムゲームをプレイするのは初なので、そのあたりも踏まえて本作をレビューしていく。記事後半には簡単な攻略内容も掲載するので、始めたばかりの初心者もぜひチェックしてほしい。
スマホとリズムゲームの相性があまりにもバッチリ!
本作は、画面の右から流れてくるノーツ(音符シンボル)をタイミングよくタップしていくリズムゲーム。タップするタイミングはノーツが判定ラインと重なった瞬間で、画面のどこをタップしてもOKだ。
いままでリズムゲームは家庭用ハードやアーケードで遊んでいたので、スマートフォンでのプレイはどんなものかと思っていたが、操作感はすこぶる良好で1曲目からすぐに手に馴染んだ。指で直接タップするぶん、より直感的なプレイフィールが味わえるのも魅力。
筆者はスマートフォンを両手で持って親指で操作していたが、ちょうど画面の左下と右下にUIが表示されないスペースがあり、UIを指で覆うことなく気持ちよくプレイできた。長時間遊ぶ場合は、端末を机に置いてプレイするのもいいかもしれない。
楽曲プレイ時の入力方法にはいくつか種類があり、単発タップや同時タップ、始点から終点までのホールド、ボス戦ではタップ連打などもあり、1曲の中でバラエティー豊かなリズムアクションが味わえる。
レベルの低い楽曲はシンプルなタップ操作だけでクリアーできるが、レベルが上がるとホールド中に別の指でタップ操作を求められることも。楽曲ごとにNORMALとHARDの難易度選択もあり、リズムゲームに慣れた人でも歯ごたえのある譜面が楽しめるだろう。
何度か曲をプレイしておもしろいと感じたのが、本作の判定について。ノーツをタップした際の判定は高い順に、超ビタッ!>ビタッ>PERFECT>GREAT>GOOD>BADとなっている。
PERFECTやGREATは他のリズムゲームでもよく見かける判定だが、“ビタッ”というワードを見たのは個人的に初めて。おそらくパチスロ用語の“ビタ押し”からきていると思われ、独特な表現方法に思わずニヤリとなった。
リズムゲームと携帯機の相性のよさはよく知っていたので、スマートフォンでも遊びやすいのは予想していたが、実際の親和性の高さは想像以上だった。スキマ時間でサクッと遊べるゲーム性と、身近にあってすぐに起動できるスマートフォンの相性は、このうえなくバッチリで、ヒマさえあれば手を伸ばしてしまう中毒性を秘めていた。
初期収録楽曲は50曲以上! コラボで『コードギアス 反逆のルルーシュ』の曲も!!
リズムゲームと言えば、最重要となるのはやはり収録曲。『ナナリズムダッシュ』にはリリース時点で、パチンコやパチスロ曲や、アニメ・ゲーム曲から50曲以上が収録されている。
恥ずかしながら収録曲の多くを筆者は知らなかったが、『サクラ大戦』の“檄!帝国華撃団”や『ひぐらしのなく頃に 祭』の“コンプレックス・イマージュ”など、把握している曲もあったので存分に遊ばせてもらった。パチンコやパチスロに詳しい人なら、もっと満喫できるのは間違いないだろう。
なお、各曲はフリークエストで楽曲解放チケットを使えばプレイ可能。楽曲解放チケットはメインクエストなどを進めれば集まるので、好きな曲をジャンジャン解放できる。一度解放した曲は、スタミナ消費など関係なく何度でも遊べるのもうれしいところだ。
さらに現在、『コードギアス 反逆のルルーシュ』コラボが開催中(2021年8月17日13:59まで)で、“COLORS”、“モザイクカケラ”、“ガウェインステージBGM” 、“瞳ノ翼” 、“WORLD END”の5曲をプレイできるのも見逃せないポイント。
『コードギアス』シリーズは当時リアルタイムで楽しんでいたドストライク作品なので、筆者にとってこのコラボはたまらなかった。楽曲プレイ中、ルルーシュたちの物語が脳内にどんどんよみがえり、あまりの懐かしさに目頭が熱くなりそうに……。
RPG要素の作り込みも抜かりなし
本作はリズムゲームであると同時にRPGでもあり、オリジナルの世界観やキャラクターとともにストーリーが描かれる点にも注目だ。
物語の舞台は、音楽の力がエネルギーになる惑星“リズム”。清い音にあふれ、平穏が続いていたこの世界だが、突如現れた怪物“ノイズ”によって世界は不協和音に包まれてしまう。
プレイヤーは指揮者となって音を操る“吟遊詩人”たちを導き、ノイズに立ち向かうことになる。序章ではこうした内容のお告げを謎の少女から受けるが、はたして彼女は何者なのか……。
指揮者となるプレイヤーは、3人のキャラ(吟遊詩人)でパーティを編成しながらクエストを攻略していく。最初に編成できるキャラはイオ、リクト、琴音の3人のみだが、メインクエストを進めたりガチャで召喚したりすることで増やすことが可能だ。
また、キャラにはレベルや装備品、スキル強化に覚醒など育成要素が豊富に用意されているのも特徴。クエストでは、たとえノーツの入力を完璧に行ってもボスを撃破できないとクリアーにはならないため、キャラの育成やカスタマイズがとても重要になる。
各キャラには親密度も設定されており、親密度が上がればパラメーター強化だけでなく個別エピソードも発生。キャラ1体だけでもかなりやりごたえのある育成システムなので、キャラをコツコツ育てるRPGが好きな人はきっと気に入るだろう。
クエストをクリアーできない場合はまずレベル上げ!
最後に、本作を始めたばかりの人に向けて、攻略時に意識するべきポイントを簡単に紹介しよう。
キャラのレベルを上げて戦力大幅アップ
メインクエストでボスを撃破できず失敗したときは、まずキャラのレベルを上げてみよう。レベルは経験値剤というアイテムを使うことで上げられ、1レベル上げるだけでも戦力がかなりアップする。経験値剤はフリークエストなどのクリアー報酬や交換所で手に入るので、積極的に集めておくといい。
楽器を装備・強化する
キャラのレベル上げと合わせて意識したいのが楽器(武器)。楽器を装備すると攻撃力などが大きく上がり、敵を倒しやすくなる。
さらに、不要な楽器を素材にして合成すれば強化も行える。楽器はメインクエストの宝箱やガチャなどで手に入るので、入手したら装備可能キャラに忘れずにセットしてあげよう。
楽曲プレイ中はホールドに意識を割く
リズムゲーム部分については、タップミスしないことがもちろん大事で、そのためにはホールドにとくに気をつけたほうがいい。
ホールド自体がミスしやすい操作なうえ、ホールド中にタップのノーツが流れてくることが多く、コンボが途切れる要因になりやすい。なお、個人的な体感だが、ホールドした指を離す際は気持ち早めに行うと成功しやすかった。
サクサク遊べるリズムゲームと育成が楽しいRPGの融合は想像上以上に魅力的で、一度遊ぶとやめどきが見つからないほど。2~3分ほどのスキマ時間でも手軽に遊べるので、リズムゲームやRPGが好きな人はぜひ本作をプレイしてみてほしい。