『Ingress』国立競技場で緊急バトル!! 軽い気持ちで呼び掛けたら想定外の結果になったBB戦リポート
2024-07-16 21:25
2020-08-21 13:58 投稿
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Ingress Prime(イングレス プライム)
2020年4月末、Nianticが開発運営する位置情報ゲーム『Ingress』のエージェント(プレイヤー)が、新型コロナウィルスで自宅にこもりがちな全国のエージェントが抱える鬱屈を晴らすため、一陣の涼風を感じてほしいという想いから、本作を題材にした非公式のかるたの製作を表明する。
そして2020年8月、完成した通称“非公式『Ingress』かるた(ver.2020) ”を、リモートで遊べるかの手応えを探るためのテストプレイが実施された。
本記事では当日どうやってリモートでのかるたを実現させたのか、手探り状態ながらも盛りあがったテストプレイの様子をフリーライター深津庵の目線でリポート。
スキャナの画像が1枚もない驚きの仕上がりだが、これは『Ingress』の記事であることをあらかじめ伝えておくぞ。
『Ingress』といえば、地域に触れ文化を学ぶミッションというコンテンツのほかに、2つの陣営がバッチバチの陣取りバトルをくり広げるXMアノマリーという大規模なイベントが存在する。
しかし、2020年は新型コロナウィルスの影響でそうしたイベントは中止。“ドローンネット”や“ファーストサタデー”のバーチャル版といった自宅で楽しめるもの。
さらに、テスト段階の“バトルビーコン”など、新たな機能や試みが注目を集めている。
そんな中、エージェントに笑顔を届けるだけでなく、家族でストレス発散できるものを提供したい想いから、9名のエージェントがチカラを合わせて非公式の『Ingress』かるたが完成。
そうして迎えた2020年8月15日、プレイヤーをZoomに招集。YouTubeとニコニコ、3つのプラットフォームを使った生配信が実施された。
■当日の様子はコチラ⇒(YouTube)
今回のテスト配信に先駆けてTelegramでは、発起人を中心に一部のエージェントたちによる作戦会議が行われていた。
その中でとくに大きな課題だったのが実際に並べたかるたを選んでもらうための方法だ。誰よりもはやく札を取るかるたの醍醐味をリモートで味わうには物理的な問題がある。
そこで採用されたのが縦と横、2つの軸に記された記号から目当ての札の配列を確認。それをZoomのテキストチャット欄に入力するということだ。
じつにアナログでシンプルな答えだが手軽に遊べるだけでなく、誰もが真似やすい理想的な着地点ではないだろうか。
それを『Ingress』やその他位置情報ゲームネタを配信する“GAMECHANNEL in NAKANO”のスタッフが読み上げ、“A4 ”や“D1”といった具合にプレイヤーが早打ちをしていく。
Zoomで参加しているのだから声で指定することも可能だが、同時になった場合のジャッジが難しいし聞き間違いも出てくる。
その点、テキストチャットなら書き込んだ順番が明確というわけだ。
このかるたの読み札には、いわゆる“『Ingress』のあるあるネタ”を多く採用。取り札には全国のエージェントから寄せられたイラストや写真が印刷されている。
ことわざや地方の特色が書かれているのを本来のかるたとするなら、今回製作されたのもまたエージェントたちの体験、歴史的なメッセージが詰め込まれている正真正銘のかるただろう。
この日の対局は全部で2回、いずれもうっちー(内田)さんが圧倒的な勝利を飾った。
その大きなポイントになったのが記憶力はもちろんタイピング速度にある。
一応、この日はZoomサイドから観戦しているので、実況とまではいかずとも気の利いたことを喋ろうかと考えていたのだが、「はやっ」くらいしか言えないほどの超展開。圧倒的な速さに語彙力もふっ飛ばされてしまった。
テスト配信にしてさっそく名人を生んでしまったのではないか。
この試みが続くなら階級を設けてもいいかもしれない。
また今回、最下位のプレイヤーに罰ゲームという試練が与えられていた。
そこで輝いていたのがamfanさんとその息子さんによるファインプレーだ。
1戦目の罰ゲームはスクワット、カメラ配信がNGの方は某国民的キャラクターのモノマネというルールだったのだが、amfanさんはスクワットをしながらモノマネもしちゃう大サービス。
さらに、2戦目の罰ゲームでは息子さんといっしょに「ヨシ!」で人気者になった“現場猫”のポーズで配信を盛り上げてくれた。
今半、この息子さんが笑いの中心にあったことは間違いないだろう。
スコアボードのデジタル化や実況者を用意するなど今後の改善点や要望はあるだろうが、初回のテスト配信としては十分な手応えを感じられれた。
さて、Nianticスタッフのみなさん。
非公式の試みでなので強くは言えませんが、次回があればぜひ参加してみませんか!?
当企画の発起人であるMagicalThornさんによれば、ことの始まりはちょっとした思い付きだと振り返る。
エージェントの1人、ドクターささけんさんが作成したコラージュにNianticの川島氏が応えた“時を忘れそうな部屋IV”(『魔法同盟』を題材に当時AG界隈で話題になった小ネタ)を活用した取り札が浮かんだという。
また、最大の動機に“自分自身が非公式『Ingress』かるたで遊んでみたかった”という想いが強かったこと。
そんな折、新型コロナウィルスをきっかけに発令された緊急事態宣言で“イン活”ができず、ストレスを溜め込むエージェントが急増。かるたで少しでも笑ってもらい、ストレス発散につながればと考えるようになったということだ。
さらに、現在無料で公開しているテンプレートを使い、全国のエージェントが持っているとっておきのネタでオリジナル版を作ってほしい。
そんな独自の進化と発展をMagicalThornさんは期待しているとメッセージを寄せてくれた。
■非公式Ingressかるた(ver.2020) 公開
https://sites.google.com/view/ingresskaruta2020/
スキャナ(ゲーム)内に留まらず、さまざまな体験をもたらしてくれるのも『Ingress』の魅力だ。
MagicalThornさん、akindo9640さん、mqkさん、akg935さん、asatte666さん、omaesikadekinさん、sasaken7796さん、otujiさん、sinXsanさん(順不同)、9人のエージェントに心から感謝。
これで終わらず、新たな形式で対局できる日をたのしみにしています!!
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) 2014 Niantic Inc. |
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