『Ingress』国立競技場で緊急バトル!! 軽い気持ちで呼び掛けたら想定外の結果になったBB戦リポート
2024-07-16 21:25
2020-03-28 23:14 投稿
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Ingress Prime(イングレス プライム)
Nianticが開発運営する位置情報ゲーム『Ingress』がリリースされてから約7年。
2020年3月27日現在、新型コロナウイルスの猛威に対し、世界規模で不要不急の外出自粛が求められる事態に陥っている。
そんな中、『Ingress』の公式Twitterがお気に入りのポータルや地域を思い起こしてみないかと世界中のエージェントに呼びかけを行った。
It’s time to revisit memory lane. Share a screenshot of your favorite Portal key along with your codename and tell us what makes it so special. Tag it with #myfavePortal to receive an exclusive passcode you can share with a friend. Learn more: https://t.co/WjXJtbQ6EG pic.twitter.com/s6Ub3csTwf
— Ingress (@ingress) March 25, 2020
これはフリーライターの深津庵が取材してきた6年分の体験を書き溜めた記事と合わせ、各地の魅力を振り返るコラムの中編。
当たり前だった街歩き、それができないいま感じるかけがえのない時間を、いっしょに考えるきっかけになればさいわいだ。
2016年11月3日、ミッションディの舞台になったのは、健康増進を目指す事業に取り組む神奈川県は大和市。
これは『Ingress』にマッチした最適の地じゃないかと期待値が上がった。
しかし、ミッションディというのは複数あるルートから任意のものを選択。この選定を誤ると残念な体験になってしまうことも多い。
当日の様子を伝えた記事の前編は、住宅街や整備された地域の探索が目立ち、動向してくれたメンバーたちと早々に作戦会議。軌道修正したものが後編にまとめられたという経緯がある。
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もちろんこれは記事を意識した筆者の考えであり、本来のミッションルートとしては快適。なんら問題はないのだが、まぁ撮れ高を気にしてしまうのだ。
そんなこんなで向かったのは、当時、筆者が再放送で夢中になっていたドラマ『昼顔』のロケ地にもなった泉の森だ。
不思議なものでその場に立つと劇中の“いけない関係”が身近なものに感じてソワソワ。誰に共有することもできなかった密かな思い出である。
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このころになると国内でのXMアノマリー開催が大幅に減少。
2016年12月18日に日光街道埼玉六宿連携スタンプラリーとのコラボレーションで埼玉県初のミッションディ。2017年8月11日に山梨県甲府市、2017年10月15日には栃木県小山市でそれぞれミッションディが開催される。
埼玉の六宿とは栗橋、幸手、杉戸、粕壁、越谷、草加を指すもの。この広域をミッションでめぐろうという設定に埼玉県民である筆者もビックリ。
沖縄でもトラブルを起こした相棒のスマホが音を立ててシャットダウンするなど、良くも悪くも思い出深いミッションだった。
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そして、甲府市で行われたミッションディは帰省ラッシュに飲まれ大誤算。大幅に出遅れてしまったが、藤村記念館(旧睦沢学校校舎)や甲府城石垣跡、武田信玄像など魅力的なポータルが多く、観光気分で楽しめた。
しかし、スムーズに行かないのが集団行動の怖いところ、いや魅力というべきか。
行きの帰省ラッシュも影響して最後のミッションに着手したのが20時直前。暗闇の中、ライトアップされた彫刻たちはいまにも動き出しそうで怖かったが、ホラー好きな筆者は人知れず興奮していたことをいま打ち明ける。
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小山市で開催されたミッションディはあいにくの雨模様。
そんな中でも印象的だったのは、奈良時代から瓦を作ってきた乙女不動原瓦窯という歴史に触れるルートだ。
さらにその行く先、ポータルでもある小山市立博物館では原始から近現代まで、それぞれの時代を約320ある模型や複製資料を通じて学んだあの時間はとても印象に残っている。
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2016年12月10日、とある理由から急遽実施されたのが、5都市を縦断しながら各地のエージェントたちが知恵を競うミッションライブイベントだ。
どこか分からないポータルの写真を参考に場所を特定して現地に足を運んでハックする。
そんなアクションから始まり、入手したメディア(ゲーム内アイテム)から謎解きのヒントを集めて解読。詳しいルールとその様子は当時の記事を見てほしいのだが、これがもう訳が分からず大慌て。
要するに各陣営が世界中の仲間と協力して熊本から札幌まで段階的に謎を解くというものだった。
2014年12月13日に開催された国内最初のXMのアノマリー:ダルサナからここまで、1度も勝てなかった筆者が所属する陣営にとって、大規模な戦いでの勝利(国内)はこれが初のこと。
情けない話だと言われるとは思いますが、いまも勝利が確定した瞬間の喜びは鮮明に記憶している。
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国内ではミッション関連のイベントが続いた2016年のある日、筆者は須賀氏に“何かサプライズ期待しています”的な言葉を残す。
それを覚えていた須賀氏が「約束のサプライズです」と、提案してくれたのが『Ingress』の世界設定やストーリーに関わる重要人物ラザ・アハメド氏への単独インタビューだった。
何を聞いたのか、彼が何を答えてくれたのかは記事を参照。喫茶店の片隅でまさかの人物と面と向かって1時間以上も質問攻め。
いくつかオフレコのままいまも胸に留めているネタがあるが、何でも快く答えてくれたラザ氏とのひとときは最高の思い出だ。
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2017年11月4日、大阪で開催された“EXO5”は、『Ingress』5周年を意味する大切な大規模なイベント。
ここではニコニコ生放送の舞台裏からエージェントたちの活躍を観戦する特別な体験ができた。
そしてもう1つ、筆者が企画した5周年のメッセージファイルが実施されたのもこの日のこと。“EXO5”に関わる両陣営を代表するエージェントたちに事前に相談。さまざまなバックアップがあって成し得たものだ。
両陣営の協力を頂き、合わせて数百枚のカードを届けることができたのは協力してくれたエージェントたちのおかげです。
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2018年4月7日、福岡県福岡市で開催されたのが、3月17日から世界を舞台にスタートした“Dark XM Global”と呼称される長期バトルの一環“XMフェスティバル”だ。
このころ、『Ingress Prime』のロンチスケジュールと合わせて注目を集めていたのがアニメ版の存在だろう。
福岡のイベント会場では最新映像を公開。さらに、監督を務める櫻木優平氏やプロデューサーの石井朋彦氏が登壇するなど、どんどん期待値が上がっていた。
さて、アニメ版の結果は実際のところどうだったのか、筆者もまだ直接その手応えを聞いたことはない。
中だるみ感がなかったかといえば嘘になるし、一般には受け入れ難い要素が目立ってしまったと感じる。
ただ、あの結末を観せられたら続編を期待しちゃうのは当然のこと。毎話、劇中に登場するスポットを特定、そこで起こった事象をリアルタイムでエージェントたちが再現するなど、あの瞬間の盛り上がりは絶対に忘れない。
次回作があるのなら、企画の段階から呼んでください!!
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これまでに2度開催された“Agent Olympiad”は、真夜中の富士急ハイランドを貸し切り、両陣営から選ばれた数名のエージェントたちが、敷地内で『Ingress』を使ってさまざまなチャレンジを行うイベント。
筆者が取材で参加したのは2018年6月23日、第2回目の“Agent Olympiad”だ。
どうして1回目を取材しなかったのか、いまだから打ち明けますがじつは“するはずだった”んです。
それが、当日になって運営側のミスで“ごめんなさい”の通知。いまはもう笑い話なのだが、あの日のショックはいまも忘れられない。
正しい例えか不安だが、これはフジテレビのバラエティ番組『逃走中』のように駆け回り、ときには特定の人物を捕まえるなど、今年もぜひとも開催してほしい筆者お気に入りの特別イベント。
真夜中の大人気ホラーアトラクション“絶凶・戦慄迷宮”は、その外観だけでも規格外の怖さ。その入り口に吊るされた人形のインパクトは卒倒するレベルなので気をつけてもらいたい。
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そして富士急ハイランドといえばもう1つ、2018年12月23日に開催された音声ARゲーム“INGRESS X FUJI-Qリポート”も印象深い。
こちらは同年10月13日に六本木ヒルズで開催されたものの再演であり、鬼役の人物に捕まらないよう逃げ回りつつ、隠されたデバイスを専用の端末で探していくリアルイベント。
アニメに関連したアプローチではあったが、ぜひ何かしらのカタチで再び実施されることを願う。
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『Ingress』のストーリーがいわゆる“プライム世界”に移行。2018年7月28日、北海道札幌市を舞台に開催されたXMアノマリー:カサンドラプライムを皮切りに、プライムと銘打ったシリーズが開幕する。
筆者のことを知るエージェントの中には、この話題の時点で何が言いたいのかお察しだろうが言わせてほしい。
前日入りするはずだった札幌イベントが飛行機のマシントラブル&台風の影響で欠航。2日間を空港で過ごし、そのまま帰宅するというミラクルを起こしたのだ。
その後、10月6日に改めて札幌を訪問。XMアノマリーは叶わなかったが翌日開催され、いまも現地に残されているミッションをめぐる3泊4日の旅に出る。
いまとなってはいいネタ、現地の友人らが3日間フルタイムで観光地を案内してくれたことに心から感謝しています。
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飛行機嫌いだった筆者も札幌に行けちゃうほどのビフォーアフター。
しかも、『ポケモンGO』のイベントではシカゴに乗り込むなど、家族一同その変化に驚くことになる。
さて、これにて中編が終了。
後編では2018年11月3日に千葉ニュータウンで開催されたファーストサタディから2019年12月15日にチャレンジしたFSアートワークコンテストに関連するミッションチャレンジまでを振り返る。
参加したことのあるイベントを回想するもよし、興味がありながら行けなかったイベントがあれば、前中編の記事も交えて通じて追体験してもらいたい。
P.N.深津庵(撮影協力:あしたづひむ)
※深津庵のTwitterはこちら
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対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | その他 |
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メーカー | ナイアンティック |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) 2014 Niantic Inc. |
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