Week7 Match55~57の試合結果
クラロワリーグ アジア2019 シーズン1 Week7 Match55~57が2019年6月6日、韓国で行われた。
Match 55 はOP GAMING 対 グループB首位、Chaos Theoryの戦い。2v2を取ったChaos TheoryはエースBenzer選手が1v1も圧倒し、ストレート勝利。
Match 56は GameWith 対 KING-ZONE DragonXの戦い。グループA単独1位をひた走るGameWithは、Set 1を取るもSet 2で新鋭16才のLine選手に敗北。Rolaporon選手は1v1、今シーズン初の敗北を喫した。
続くKOHでもLINE選手に3タテを食らったGameWithは、順位は変わらないもののLINE選手ひとりにやられる悔しい敗戦となった。
Match 57は 、これで負けるとプレイオフ進出の目がほぼなくなる DetonatioN Gaming 対 OGN ENTUSの戦い。フルセットの末、DetonatioN Gamingが勝利。プレイオフへの夢をつなぎ、あわせてグループBでプレイオフ進出をOGNとあらそっているFAV gamingをも大いにアシストした。
クラロワリーグルール
・Set1:2on2
・Set2:1on1
・Set3:KING OF THE HILL(1on1による勝ち抜き戦。3ゲーム先取で勝利)
・BANピックルール:お互い1枚のカードを指定し、合計2枚(同じカードを指定の場合は1枚)のカードを使わずに対戦。
Match 55 : OP GAMING vs Chaos Theory
Chaos Theoryの勝利
Match 56 : GameWith vs KING-ZONE DragonX
KING-ZONE DragonXの勝利
Set 1 : 焼き鳥・ユイヒイロ [GW] vs KZ July・KZ Nuri [KZ]
※BANカードは、ディガー(GW)、トルネード(KZ)
・Game1(勝者 GW)
・Game2(勝者 KZ)
・Game3(勝者 GW)
Set 2 : Rolaporon [GW] vs KZ Line [KZ]
※BANカードは、両方ディガー
・Game1(勝者 KZ)
・Game2(勝者 KZ)
Set 3 : KING OF THE HILL
※BANカードは、プリンス(GW)、エレクトロウィザード(KZ)
・Game1 ユイヒイロ[GW] vs KZ ALPHA [KZ](勝者 GW)
・Game2 ユイヒイロ vs KZ Nuri [KZ](勝者 GW)
・Game3 ユイヒイロ vs KZ Line [KZ](勝者 KZ)
・Game4 Rolaporon [GW] vs KZ Line [KZ](勝者 KZ)
・Game5 焼き鳥 [GW] vs KZ Line [KZ](勝者 GW)
Match 57 : DetonatioN Gaming vs OGN ENTUS
DetonatioN Gamingの勝利
Set 1 : Pirameki・HANExHANE [DNG] vs Thunder・One Crown [OGN]
※BANカードは、トルネード(DNG)、ランバージャック(OGN)
・Game1(勝者 DNG)
・Game2(勝者 OGN)
・Game3(勝者 DNG)
Set 2 : れいや [DNG] vs TNT [OGN]
※BANカードは、スパーキー(DNG)、ロイヤルジャイアント(OGN)
・Game1(勝者 OGN)
・Game2(勝者 OGN)
Set 3 : KING OF THE HILL
※BANカードは、トルネード(DNG)、ロイヤルジャイアント(OGN)
・Game1 HANExHANE [DNG] vs Victor [OGN] (勝者 OGN)
・Game2 天ぷら [DNG] vs Victor [OGN] (勝者 DNG)
・Game3 天ぷら [DNG] vs TNT [OGN] (勝者 DNG)
・Game4 天ぷら [DNG] vs Thunder [OGN] (勝者 OGN)
・Game5 れいや [DNG] vs Thunder [OGN] (勝者 DNG)
■所感
この日、いちばん目立ったのはKING-ZONE DragonXのLINE選手だろう。あのGameWithのRolapolon選手、焼き鳥選手、ユイヒイロ選手から3タテ。いや1v1から含めれば5タテになるだろうか。
徐々に明かされるその実力は尋常ではないようだ。データがそろっていないとはいえ、それでも運やまぐれでできることではない。デッキの幅も広く、恐ろしい16歳が登場したという思いはアジアだけではなく世界中のクラロワプレイヤーたち共通の思いではないだろうか。彼が今シーズンの最初から所属していたら、KING-ZONE DragonXの順位は今と同じではなかったであろう。
KING-ZONE DragonXのつぎの相手は、DetonatioN Gaming。注目の一戦である。
そしてMatch57では、そのDetonatioN Gamingを我が事のように応援するFAV gamingの選手たちのSNSが印象的であった。もちろん日本同士の友情はあるにせよ、それだけではない。なにせFAV gamingのプレイオフ進出にはOGNをDetonatioN Gamingが倒すことがほぼ絶対条件だからである。
もちろん、DetonatioN Gaming自身のプレイオフ進出にもここは絶対に勝たねばいけない試合。そこで天ぷら選手が2勝し、最後、エースれいや選手が苦戦のすえに、勝った瞬間は本当に感動した。
PEKKAに対して相性不利のジャイアントデッキで、粘り強くライトニングで敵タワーを削り、スケルトンで守り、ラムライダーを雪玉でしのぎ、二体のメガゴで敵タワーに襲い掛かっていったのはクラロワリーグの歴史に残るような名シーンであった。
この勝利でDetonatioN Gamingはプレイオフに望みを繋ぎ、FAV gamingにも希望が残った。
そしてつぎはFAV gamingの番である。FAV gamingが土曜日にTalonを倒すことで、同じグループのDetonatioN Gamingへ逆にアシストすることができるのだ。
こうしてみると、シーズン終盤の視聴者の興味は上位層よりむしろプレイオフ進出がかかった4位争いに集まるようになる。リーグがはじまる前は、6チーム中4チームがプレイオフに進出するのは正直、多いなと思っていたが、こうしてみると最後まで手に汗握るしくみがデザインされているんだなと気づく。
よくできた仕組みだといまさらながら思わざるをえないのである。
(BY ponta)