“衝撃スクープ! DeNA社長も『メギド７２』ガチ勢だった!?”　どれだけ遊んでいるのか気になるので守安社長に直撃！

社長もハマる！　『メギド７２』の魅力

会社の社長が自社の作品をプレイする、というのはよくあることだが、DeNAの守安社長はガチの『メギド７２』プレイヤーだという。その噂の真偽を確かめるべく、インタビューを敢行した。（聞き手：週刊ファミ通編集長 林克彦)
※本記事は週刊ファミ通1月10・17日合併号（2018年12月27日発売）に掲載されたものです。

まさかの社長もソロモン王！

――守安さんは『メギド７２』のプレイヤーだとうかがったのですが、本当ですか？
守安　はい、本当です。じつはそれなりにやり込んでいて、フェイスブックにもよくプレイ内容を投稿しています。リリース直後から遊んでいたわけではなくて、年明けくらいに「そういえばリリースされたよね」という感じで遊び始めました3日ほど遊んでみたら、これはすごくおもしろいぞ、とわかってきて、そこからはずっと遊び続けています。でも、社内での初期の評判はあまりいいとは言えない状況で、経営会議でもおもしろいという反応は2〜3割程度だったんです。

——ご自身でプレイされてみて、具体的にどんな部分がおもしろいと感じましたか？
守安　最初はバトルシステムを把握しないまま、なんとなく戦っていたのですが、ゲームを進めていくと、出現するフォトンや使用するオーブによって戦況がまったく変わってくる、ということを実感できるんです。敵の強さにも違いがあって、それぞれに対するデッキや戦いかたを考える戦略性が高いんですよ。ハマったいちばんのポイントは、そこですね。

——バトルは本作の大きな魅力ですね。
守安　メギドごとにできることも違って、誰をリーダーにするかといった編成もバトルに大きく影響するじゃないですか。なので、負けた相手に再挑戦して、新しい戦術で勝つ、という体験がかなりの快感ですね。ストーリーについても、僕は1章、2章まではあまり入り込めなかったのですが、3章以降はキャラクターへの感情移入もできるようになって、どんどんハマっていきました。多分開発チームの思うツボですね（笑）。

——守安さんは、2018年10月28日に開催された公式リアルイベントにも来場されていて、声を出して笑いながら楽しんでいらしたのがとても印象的でした。イベントのご感想は？
守安　行く前から『メギド７２』のファンの方々の熱量は知っていたのですが、リアルのイベントだとどうだろうと思いつつ、運営チームから招待されたこともあり行ってみたのですが、声優さんたちのマニアックな話にも皆さんが反応していて、やっぱりアツいファンに支えられているな、と感じました。声優さんたちも、あれだけやり込んでいただいているのはうれしいですね。

——Twitterやリアルイベントを見ると、女性も含めた若いファンが多いですね。『メギド７２』の熱量はとても高いと思います。
守安　僕はどちらかというとゲームシステムからハマったのですが、このメギドがかわいいから、好きだから、という動機で始められている方もいらっしゃる印象ですね。イベントのファンアートもすごい数が描かれていて、愛情を感じました。僕は絵が全然描けないので、単純にすごいと思いました。

——ちなみに、守安さんのお気に入りのメギドは誰でしょうか？
守安　メインクエストの第6章をプレイして、やっぱりウェパルがお気に入りになりましたね。始めは、HPが低いのもあって、ちょっと使いにくい印象で、ストーリーでもキツいことを言う子だな、と思っていたんですよ（笑）。でも、 ストーリーを見ていくうちにいい子だということがわかってきました。なので、いまはウェパルの★6を目指して育成中です。

オーブまわりは要改修

——現在守安さんが使用しているのはどのようなデッキですか？
守安　マルコシアスと、 最近★6に進化できたアスモデウスをアタッカーにしています。アスモデウスについてはまだ使い勝手がよくわかっていないのですが、それまで使っていたレラジェと比較しながら悩んでいるところです（笑）。盾役はボティス、ヒーラーとしていちばん気に入っているマルバスちゃん、サポーターには“メギドの日”の指名召喚チケットでゲットしたフォラスさんを入れています。

——★6になったメギドは何体ですか？
守安　いまは11体ですね。あまりほかの方と比べたことはないのですが、中級プレイヤー程度には遊べているかな、と思っています。以前、「★6メギドが6体くらいになったぞ」とフェイスブックに投稿したら、弊社の社員から「僕は27体ですよ」みたいなコメントがついたので、まだまだなのかな（笑）。
——いや、十分です（笑）。

——メギドの塔はどの程度進んでいますか？
守安　いま到達しているのが28階で、総力としては32000程度ですね。

——いちプレイヤーとして、ゲーム内で改善してほしいポイントはありますか？
守安　いちばんはオーブ関連ですね。所持数の上限が600個なのですが、ある程度プレイするとすぐに埋まってしまうんですよ。オーブ強化ではスクロールがたいへんですし、デッキ編成中も何がどのオーブなのかがわかりにくいんですよね。そこはUIも含めて、もっとよくできるのではないかと思います。あとは、自分でボタンをタップしたつもりでも反応がズレて画面が戻ってしまうことがあるので、そこも改善されたらうれしいです。ほかにも改善してほしいポイントはありますが、基本的には楽しくプレイできています。今後の改修に期待したいところですね。 完全に遊ぶ側としての発言になっていますが（笑）。

——いまのご意見は、開発の皆さんに伝えたことはなかったのですか？
守安　一度もないです。やはり公私混同はよくないですし、あくまでいちプレイヤーとして遊んでいるので。

『メギド７２』への期待

——さすがです。近年、アプリの市場は競争が激化する一方ですが、DeNAさんとしてはアプリの市場をどのように見て、これからどんなことを大事にしていこうと思っていますか？
守安　競合他社が増えていますし、プレイヤーの目も慣れてきて、本当におもしろいタイトルでなければインストールしてもらうことすら難しくなってきている、というのは事実だと思います。おもしろいのは当たり前で、そのうえでプレイヤーにどうアピールするべきか、という部分を考えることが必要になってきていると考えています。『メギド７２』とは逆になるのですが、リリースする時点で十分なブラッシュアップを済ませた状態にして、コンテンツ量も用意して、初速から一気に盛り上げていけるようにしなくては勝ち抜けないかな、と思います。

——守安さんが、これからの『メギド７２』に社長として期待することは何でしょうか？
守安　これだけプレイヤーの方たちが熱量高く遊んでくれているゲームを作れたことはとても感慨深く感じていて、運営も好評をいただいているので、そこには万全の信頼を置いています。これはチャンスだと思うので、いかにこのタイトルをまだ知らない方、興味を持ってもらえていない方に広めていくか、という部分ですね。『メギド７２』はストーリー性やキャラクター性の面でも魅力的なので、将来的にはIP（知的財産）としてより広い展開もしていけたらいいな、と思っています。

——ぜひともそうなってほしいですね。では、プレイヤーとして望むことは何でしょう？
守安　プレイヤーとしては、先ほど挙げたような不満点はありますが、本当にいいゲームになっているので、クオリティーにこだわるというスタンスは変えずに続けてほしいです。そのうえで、これから体制もより整って、改修などのスピードも上がっていくと思っています。あまり心配することはないので、いまのまま作り続けていってほしいです。

——開発陣に全幅の信頼を置かれているのですね。そんな『メギド７２』は、どのような方におすすめしたいですか？
守安　僕はいま45歳なのですが、30代、40代くらいで家庭用ゲーム機のRPGを遊んでいた人には、おもしろいと思ってもらえるのではないでしょうか。スマートフォンのゲームとしてはかなり手応えがあるので、RPGが好きな人に楽しく遊んでもらえると思います。

——メディアとしても、こういった“おもしろいゲーム”がどんどん広まってほしいです。
守安　ぜひ、よろしくお願いします（笑）。これだけ楽しい作品なのに、なかなか広められていないので、そこはがんばっていきたいですね。RPGが好きな人は、ぜひ3章まではプレイしてみてください。そこまで進めれば、バトルの仕組みも頭に入ってきて、ストーリーにものめり込めます。そこまで遊んでもイマイチなら、僕にクレームを入れてください（笑）。

ガチで遊んでます！

文中では割愛したが、守安氏はオーブまでこだわったデッキを後日披露してくれた。マルバスには列回復のアビシニアン、フォラスには蘇生効果を持つメイジマーマンを付けており、全員生存クリアーへの執念がうかがえる。