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『Ingress Prime』配信開始!!開発陣が明かす新生した世界と機能が示す可能性

2018-11-09 13:41 投稿

やっとスタート地点にたった『Ingress』

2018年11月6日、ナイアンティックはスマートフォン向け位置情報ゲーム『Ingress Prime』のプレスラウンドテーブルを開催。メジャーアップデート版にあたる本作を手掛けるプロダクトマネージャーの廣井隆太氏とシニアユーザーエクスペリエンスデザイナーの石塚尚之氏が、これまでの経緯と新機能について明かしてくれた。

本記事ではその詳細と気になる機能の行方について、フリーライターの深津庵がリポートする。

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▲シニアユーザーエクスペリエンスデザイナーの石塚尚之氏とプロダクトマネージャーの廣井隆太氏。

記事の見どころ
●6年目にして実現したXMに満ちた世界
●刷新したチュートリアルと新たなARマップ機能
●今後の展開と気になる機能の行方を聞く

6年目にして実現したXMに満ちた世界

ナイアンティックが掲げる“Adventure on foot with others(誰かといっしょに冒険しよう)”というミッションのもと、2012年11月にクローズドβを始動。2013年12月に『Ingress』の正規版をリリース。そこで培った技術や情報をもとに開発された『ポケモンGO』は世界的大ヒットを記録。同社にとって『Ingress』とはフラッグシップの位置付けであり、その最新モデル『Ingress Prime』はリリース前から多くの注目が集まっていた。

Ingress Prime – Out Now

そんな待望の『Ingress Prime』は『Ingress』のメジャーアップデート版であり、陣取りゲームを主とする遊びかたは従来通り。

石塚氏はまず視覚的な変化として、「約6年前に公開した『Ingress』のプロモーション映像ではポータル(陣取りの主となるオブジェクト)をフレアが包むようなイメージで表現していました。我々はまずそれを実際のスキャナ(スマホ)上で再現すること。従来の『Ingress』にはなかった高さの表現を追加することで、頭上に展開するコントロールフィールド(互いが形成した陣地)を忠実に表現しようと考えてきた」と、6年越しに達成できた進化の実例を挙げる。

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▲公開当時、プロモーションだからできる演出だと思っていたことがついに実現。また、視点をさげるとエージェント目線に近づき、『Ingress』の世界に没入しやすくなったと石塚氏。

「リアルな世界を再現する過程で我々は、スキャナのズームレベルに応じて必要な情報を切り換えていこうと考えました。主観に近いもっとも低い視点では世界観を忠実に、真上から見ているときは広範囲を見渡し陣取りのイメージがつきやすいように設計。曖昧な表示になっていた遠方のポータル情報もひと目で判別できるようになっています」と石塚氏。

以前から要望が多かった片手操作の実装にともない、インベントリをはじめとする重要なものをすべて画面下部に集約。攻撃するとき従来は対象のボタンを長押ししてからフリックしていたが、今回からフリックするだけですばやくアクセスできるよう変更するなど、片手操作で簡単にプレイできるようさまざまな改善が行われている。

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▲従来モデルと比較して実際にどう違って見えるかを説明。画面上部、両サイドに指を伸ばさなければ操作できなかったふたつのボタンも画面下部にまとまり、最近増えた大画面スマホでも手軽に操作できるようになっている。

石塚氏はユーザーインターフェイスに関する説明の中で、「MOD(自軍ポータルの強化アイテム)の詳細がポータルに振れただけで確認できる点も大きな変更点。インベントリを圧迫しやすいポータルキーを独立したページに振り分け、瞬時に確認したりまとめてリサイクルするといった改善も行いました」と、インベントリの仕様変更を説明。

たとえばレベルの異なるバースターを複数所持していた場合その一覧が表示され、リサイクルしたいレベルのものをタップすればまとめて破棄することができる。

これは、『ポケモンGO』で不要なポケモンをまとめて博士に送るときの操作に近いものがあり、短時間でインベントリを整理できるうれしい変更点だ。

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▲ポータルキーの一覧からアイテム同様の操作でまとめてリサイクルできる。ガラリと変わって戸惑うことも多いが扱いやすくなった点も多い。

刷新したチュートリアルと新たなARマップ機能

さらに石塚氏は、「サウンドを含めたエクスペリエンスも向上。エキゾチックマター(通称XM:未知のエネルギー)を帯びた世界の多彩な音源はもちろん、これまで難しかった『Ingress』のルールをより具体的に知ってもらえるようストーリーと一体になったチュートリアルを導入。そのナビゲーターにADA(声・緒方恵美)やJARVIS(声・津田健次郎)が登場。エージェントはまるで映画に登場する主人公になった気分にさせ、この混沌とした独特な『Ingress』の世界に誘ってくれるでしょう」と、新規エージェントだけでなく、既存のエージェントも思わず試したくなる仕様を明かした。

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▲チュートリアルではレジスタンスとエンライテンドの選択はもちろん、各陣営を代表するキャラクターが、エージェントを『Ingress』の世界に導いてくれる。陣取りを行う際に発生するリンク、コントロールフィールドの高さが450mであるなど興味深い設定も教えてくれるのだ。

そして話題は新規ユーザーに焦点を当てた大幅改善から、コアな『Ingress』ユーザー向けに実装された新たなステップ“プレステージモード”に移る。

「これはレベル16(上限)に達したエージェントがリカージョン、つまり生まれ変わるという選択を決断すれば、ファクションチェンジ(所属陣営の変更)のほか専用のメダルを獲得これまでの実績を引き継ぎ、レベル1から新たな世界をプレイできるのです」と石塚氏。

そして廣井氏から本邦初公開のARマップ機能が紹介された。

これはスキャナを介して平面上の空間にIntel Mapを立体的に表示するもので、「このARマップ機能を使えば大規模バトルXMアノマリー時の広域に渡る作戦や、特定のポータルを巡るミッションをより具体的にシミュレートするのに役立てることもできるだろう」と、今後のエージェント活動に大きな変化を与える重要なものだと廣井氏は語った。

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▲実際に映像を見た筆者が感じた第1印象はソフトバンクが開発する“MR Intel Simulator(仮)”だ。実装予定日については明かされなかったが、HoloLensを装着して体験するものとどう違うのか気になるところ。

今後の展開と気になる機能の行方を聞く

――新規ユーザーに対する改革はもちろんですが、既存ユーザーが“新しい”と感じられるさらなる仕掛けは考えてるのでしょうか?

廣井 いわゆるスマホゲームとは違い、ログインするたび世界が変化しているのが『Ingress』の魅力です。それこそが“プレイしたい”と背中を押す重要な役割を担っていると考えているので、現在のところはそういった予定はありません。

――従来モデルと比較して扱いにくいという声が多いですが?

廣井 従来モデルにあって『Ingress Prime』にない機能があることも理解しています。これは、みなさんからのフィードバックを受け止めながら必要なものを考えるため。我々はやっとスタート地点に立ったと認識しています。ご不便な点も多いと思いますが、今後もみなさんを参考に検討していきますのでよろしくお願いします。

――従来あるイベントは継続されますか?

廣井 もちろんです。XMアノマリーやミッションディはもちろん、初心者育成のユーザー主催イベント“ファーストサタディ”も強化していこうと話し合っているところです。

――現在停止しているガーディアンメダルの再開は?

廣井 再開できるよう善処していますが、いつとお答えできる段階ではありません。

――『Ingress Prime』にコンパスの表記がありません。SNSでは返してほしいという声も多いようですが。

廣井 コンパスについては開発側で会議を重ね現在排除していますが、フィードバックに応じて必要だと判断できれば再度導入します。

――アニメ版『Ingress』の放送も始まりました。また、そのアニメに先駆けてゲームと連動したチャレンジも行われましたが、今後アニメ版との何かしらリンクするストーリー展開やイベントの予定は?

廣井 ぜひ、やりたいですね!

――これまでストーリーやイベントなどさまざまな情報を英語音声による映像で発信してきました。新規ユーザーが増えていくいま、日本語に対応するべきだと思うのですがその予定は?

廣井 やりたいと考えてはいるが未定です。各国にエージェントがいるので多くの言語に対応していきたいですね。

――『Ingress Prime』のゲーム内ストアに実戦向けのアイテムが追加されました。『ポケモンGO』ではジムを専有した時間に応じてポケコインを獲得でき、それを使ってゲーム内アイテムを交換することができますが、コインやポイントなどそれに近い仕組みを実装する予定は?

廣井 今回実装されている課金アイテムは実際ポータルから入手できるものなので、まずは自分の足で歩いて集めてほしいですね。

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▲『Ingress Prime』は動き出したばかり。廣井氏が語る通り、やっとスタート地点に立ったところだ。今回質問にあがったものが今後どうなるのか。ユーザーが寄せるフィードバックを含め、本作がよりよいものに進化していく過程をみんなで見届けていこう。

ついにリリースされた『Ingress Prime』は従来のものと異なる仕様が数多く存在している。それが必ずしも使いやすいわけではなく、改善を求める声が多いのも現状だ。

そこでオススメしたいのが従来モデルの仕様を引き継いでいる『Scanner [REDACTED]』と呼ばれるアプリ。どうしても手に馴染まない納得ができないというエージェントはこちらを併用し、『Ingress Prime』が安定するのを待つのもいいだろう。

筆者自身は操作に慣れはしたが迅速に戦うには不自由だと感じる点もあるので、しばらくあいだカジュアルプレイを『Ingress Prime』で、XMアノマリーをはじめとする戦いでは『Scanner [REDACTED]』を活用。いましか体験できないプレイスタイルを満喫する予定だ。

P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

Ingress Prime(イングレス プライム)

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルその他
メーカーナイアンティック
配信日配信中
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