ユニーク作品目白押し!『ネトオフ』や『まつろぱれっと』など注目のインディーゲームを5本まとめて紹介【デジゲー博2018】

2018-11-07 00:26 投稿

東京・秋葉原がインディーゲームの熱気に包まれる!

2018年11月6日に秋葉原UDXで開催されたインディー、同人オンリーのデジタルゲーム展示・即売会イベント“デジゲー博 2018”。今年で開催6回目となり、国内屈指のインディーゲームを楽しめるイベントだ。

デジゲー博と言えば、どれもユニークで作者の熱量が伝わってくる素敵なインディー作品が楽しめるのが魅力のひとつ。本記事では、“デジゲー博 2018”の作品の中でも、筆者がとくに魅力的に感じたスマホ向けのインディーゲームタイトルを5本まとめて紹介していくぞ!

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▲さすがはインディーゲーム最高峰のお祭り! 今年も例に漏れず、超満員!

『ネトオフ』

“ネトゲ”と”オフ会”という我々が慣れ親しんだワードと、マンガ風のおしゃれなイラストが一際目を引く、カラメルカラムの新作RPG『ネトオフ』。

本作は、クリッカーゲームを楽しめる“ネトゲ”パートと、クリッカーゲームをプレイする5人の“中の人”のシナリオを楽しめる“オフ会”パートの両軸で楽しめるのがポイントの作品だ。

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プレイヤーは5人の主人公からひとりを選択してゲームをプレイする。『コノタマ』というクリッカーゲームを遊ぶのがメインだが、クリッカーゲームのチャット機能でギルドのメンバーと交流し、新興を深めることでオフ会まで楽しめるのが本作の醍醐味。

オフ会パートでは、ゲーマーのオフ会らしいちょっぴり噛み合わない会話を楽しめるアドベンチャーゲームとしての側面も兼ね備えている。ちなみにオフ会の会話は、選んだ主人公のモノローグのみ見られるので、5人それぞれの視点でストーリーが展開していくのもポイントだ。

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▲左がネトゲパート。『コノタマ』というクリッカーゲームをプレイできる。そして右が実際に中の人が顔をあわせるオフ会パートだ。

このようにネトゲとリアルを行ったり来たりしながら遊ぶのが本作のゲームサイクル。ネトゲのSDキャラとリアルの主人公たちのイラストの緩急、そして実際にありそうなチャット風のゲームのUIが、よりネトゲとオフ会という世界観に引き込んでくれる。

配信は2019年春予定。ゲームをきっかけにつながる5人のストーリーにも注目の作品だ。

『まつろぱれっと』

『テラセネ それでも君を照らしたい』など、さまざまなゲームを製作してきたSleepingMuseumの最新作は『まつろぱれっと』。

今回の作品は、7日以内に完成させないと殺される呪われた絵画を巡りくり広げられる、いわゆる“死にゲー”のような内容になっていた。

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ゲームがスタートすると、目の前には言葉を発する少女の絵が現れる。彼女の要望に合わせて絵を描き加えていくことになるのだが、少しでも選択をミスすれば問答無用で殺されてしまうという超シビアな世界観。

今回プレイできたデモ版では、リンゴの絵を描き加える指示が出た。リンゴと言えば赤色、ということで赤色のリンゴを描いてみると、皮を剥いていないことで機嫌を損ねてしまい、開幕早々殺される事態に。

絵の中の少女の要望をしっかりと読み取り、的確な答えに導く謎解きを楽しめるゲームになっている。

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▲かわいらしく、不気味さも兼ね備えた絵の少女。

デモプレイ時点で答えが分からずに2回ほど殺されてしまったが、真意に気づいて正解にたどり着けたときの喜びも大きかった。少女に殺された犠牲者たちがヒントを書き込んでいる掲示板など、文章から謎をひも解くゲームが好きな人にはたまらない要素も用意されている。

今冬配信予定とのことなので、謎解きゲームが遊びたい人にオススメしたい。

▼過去作の情報はコチラ!

『Leaping Destiny』

一風変わったリズムゲーム『Leaping Destiny』を展示していたDWARF PLANET。

今回展示されていた『Leaping Destiny』は、“走って!跳ねて!!リズムをとれ♪”をキャッチコピーとした、リズムと3Dランアクションを融合した新感覚の音楽ゲームだ。

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ゲームがスタートするとかわいらしいキャラクターが走り出すので、このキャラクターの動きに合わせてタイミングよく画面をタップしていくのが本作の遊びかただ。

画面をスライドでキャラクターが左右に移動、キャラクターがノーツを踏むタイミングでタップすると成功。リズムに合わせて画面をタップしつつ、ノーツのある位置までキャラクターを移動させるというふたつの動作を並行して進めていくことになる。

最初は操作になれず苦戦したが、慣れてくるとリズムに合わせて上手く動かせるようになり、爽快感が味わえるようになった。

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▲タイミングよくタップするとキャラクターがジャンプ! つぎに配置されたノーツの位置まで跳ねる。

流れてくるノーツを叩くリズムゲームと違い、キャラクターの位置も順次動かし続けるので難度も高め。デモ版ではイージーからハードまで難度が用意されていたが、ハードモードはすぐにゲームオーバーになってしまった。

リズムを取りつつ、キャラクターの位置も考えるテクニックが重要になるので、熱中するほどやり込めるリズムゲームになりそうだ。

『びはんとマルの森』

『太陽人間』を生み出したRirCreateが、今回新たに製作する展示タイトルは『びはんとマルの森』。

森の中に自由に建物やオブジェクトを配置できる、森開拓シミュレーションゲームだ。

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今回プレイしたデモ版では、森の中に好きなように家やテーブル、焚火などを配置できた。

ただ単にオブジェクトを配置するだけでなく、テーブルの上に重ねてアイテムを置けるようになっており、工夫次第でかなり細かく設定することも可能。

今回はデモ版ということで限られたマス目でオブジェクトを配置したが、製品版では家具を作るための材料を集めたり、キャラクターとの交流を楽しむ要素も用意するようだ。

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▲配置したテーブルにテーブルクロスを重ね、さらに食べ物を置くといった配置も。

また、Twitterでのシェア機能も搭載されており、こだわって作った森をそのまま公開できるようになっている。自分で家具の配置を決めたり、マップを自由に作り替えるのが好きな人にオススメしたい作品だ。

▼過去作の情報はコチラ!

触手を売る店-for mobile-

あまりにキャッチーすぎるタイトルと、赤を基調としたどことなくグロテスクな雰囲気に思わず足を止めてしまったのはAchamoth氏の『触手を売る店-for mobile-』のブース。

香港ゴシックな放置育成ゲームとなっており、こちらはもともとRPGアツマール向けに制作された『触手を売る店』をスマホ向けにアレンジした新作とのこと。

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プレイヤーは触手を育てて採取し、店頭で霊酒と交換。その霊酒を“御神木様”に与えて育て、新たな触手を生み出していく。

図鑑をコンプリートすること、そしてイケメン店主とのストーリーを楽しむことが目的のゲームなのだが、やはりなんとも形容しがたい“触手”のインパクトが強すぎる。ただ、しばらくプレイしているとだんだんと感覚が麻痺し、奇妙な触手たちが可愛く見えてくるのが本作の怖いところ。ホラー映画のような不気味さで人を惹き付ける作品と言えるだろう。

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ちなみにこちらの触手たちはグッズとしても展開されているので、気になる方は作者のTwitterに飛んでチェックしてみてほしい。今回デジゲー博で試遊できたデモ版は、システム面のみであったが、インパクトは十分と言えるだろう。2019年の配信までに本作がどのように完成していくのか楽しみだ。

ほかにも光るインディーゲームが勢揃い!

本記事では、ファミ通Appで取り上げていなかったインディーゲームの新規のスマホ向けタイトルを5本紹介してきたが、これまで紹介してきた魅力的なタイトルもデジゲー博2018には出展されていた。

開発者たちの“作りたいから作った”という熱量が伝わってきて、取材をする我々メディアまで元気がもらえるのがデジゲー博。来年はどんな個性的な作品がプレイできるのか、いまから楽しみだ。

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▲『RPGタイム~ライトの伝説~』のブース

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▲『おあめどみねぃてぃんぐ!』のブース

▼過去に動画でも紹介!

▼TGS2018のインディーゲームコーナーの記事はこちら

▼昨年のデジゲー博の記事はこちら






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