【超熱血パズドラ部】第1492回:ブライダルガチャの結果は
2024-07-16 11:25
2018-10-09 16:48 投稿
この記事に関連するゲーム ゲーム詳細
パズル&ドラゴンズ
「ティラは3者一歩も引かず、実力拮抗で引き分けとなりました!!」
プロデューサーさんが、ハイボールのグラスを突き上げて宣言した。
「その通り!!!」と俺。
「お、おう」と日野さん。
誰がどう見ても日野さんのティラが、俺とプロデューサーさんの不気味なトカゲを上手投げでブン投げている。しかし、負けを認めたくない俺たちは、
「物言い物言い!!! どう見ても同体!!! 引き分け!!! 協議の結果、取り直しといたしまあす!!!!」
と数の力で再試合に持ち込み、“ミルを見ないで描いてみよう”選手権で決着をつけることにしたのだった。
ミルと言えば、無数にいる“日野モンスター”の中でも、代表作のひとつと断言していい存在だ。時と場合によって、幼女からお姉様系まで自在に年齢をコントロールする……という能力を持つらしく、ミルには複数の年代の姿が存在する。最近は『パズドラ』だけでなく、『クロノマギア』でもミルのストーリーモードが搭載されて、そちらでも少女系の、超かわいい姿を見ることが可能だ。
「じゃあ……まずは大塚さん、描いちゃってください!!」
プロデューサーさんが、俺に水を向けた。
なるほど、ミルか……。
ティラのときと同様、俺の脳裏で、若く美しいミルの姿がヒラヒラと踊った。このとき、俺が思い浮かべたのは、クロマギのストーリーキャラであるショートカットのミルである。この段階ではクッキリと、ミルの細部まで(脳内で)確認できた。拡大しすぎて、ドットのひとつひとつまで見える勢いである。
「うん、見える!! 表情もポーズも、完全に手中にあるぞ!! これでリアルに描けなかったら、俺はイラストレーターを辞めますよ!!!」
あくびをしながら、プロデューサーさんが白けた声を出した。「いつからイラストレーターになったんすか。はよ描けwww」。
俺は頭の中で映像化されているミルを、そのまま指の先まで誘導してきた。これを……このミルを、紙に吐き出せばいいのだ!! ただ、それだけの作業だ!! 完璧に描けるはずなのだっ!!!
脳内で完全再生されているミルを、紙にプリントアウトした結果が、↓これである。
「これwww 人造人間何号ですか??www」
プロデューサーさんが、失礼なほど大笑いした。
「な、なるほどwww」
日野さんが、言葉を失う。どうやら今回も、俺の絵はあまり似ていなかったようだ。
続いて、プロデューサーさんがペンを握った。そもそも“ミルで勝負を”と言い出したのは彼で、それゆえにかな~り自信があるらしい。余裕の表れか、こんな提案までしてきたではないか。
「どのミルを描いてほしいですか? どれでもいいですよフフン!」
ボリボリと腹を掻きながら、俺が応えた。「たぶん、どれも描けないと思うから、好きなの描きなさいよwww」。
プロデューサーさんは、「ふんふんふ~ん♪」と鼻歌を奏でつつペンを動かした。しかし、「ふんふんふ~ん♪」は出だしだけで、すぐに「ふん……ふ……ふぅ~……ん??」と調子っぱずれになってくる。どうやら、まったくもって描けないらしい(笑)。しかし、ギブアップはプライドが許さないのか、
「ちょ、ちょええええ!!!」
謎の雄叫びとともにペンを走らせ、
「で、できた!!! 完璧すぎる!!!」
と言って、↓この絵を見せつけてきたのだ。
「これ、琵琶法師??wwww」と俺。
「“ミル!”って文字で書くあたりがセコイwwww」と日野さん。「どっからどう見ても、ミルじゃないですか!!」とプンスカするプロデューサーさんに、俺はさらに畳みかけた。
「なんで背景に、オキノテズルモズルがいるんですかwww」
プロデューサーさんが、さらに怒る。「歯車じゃないですか!! ミルと言えば歯車でしょ!!」。
けっきょく、この程度が俺たちの限界なのだ。シンプルなティラすら描けない酔っ払いどもが、緻密なミルの絵を描こうなんておこがましいのである。
ここは……そう! 作者の日野さんに、答えを描いてもらうしかない。
「では日野さん、お待たせいたしました。ここに答えのミルをお願いします」
プロデューサーさんが水を向ける。俺も追随した。
「どのミルでもいいですよ! いちばんかわいいと思うバージョンでお願いします!!!」
すると日野さんは、「うーーーーん!!」と唸った。そして、意外すぎることを言うではないか。
「ミルって……どんなだっけなwww 酔っ払ってて、ようわからんwwww」
暗雲垂れ込めるも、日野さんはサササササッ……とペンを動かし始めた。最初、軽く〇を描き、それをもとに肉付けを施していく。
「大塚さん、さっきイラストのコツの話をしましたけど、この〇をしっかり意識することから始めるといいですよ」
酔っ払いながらも、絵のアドバイスまでしてくれる。その間もペンは止まらず、見る見るうちに(ミルだけに)美しい女性の顔ができてきたではないか!!
「え!! さっきまでただの丸だったのに!!!」とプロデューサーさん。
「す、すげえ……。記号に命が入っていってる……!!」と俺。“目”がただの部品ではなく、イラストに命を入れる大切な鍵であることが日野さんの筆運びでよくわかったわ……。
薄暗いバーの片隅で、日野さんが即興で描いたミルの顔が↓こちらです!
俺とプロデューサーさんが、この日初めて声をそろえた。
「かわいいぃぃぃいいいいい!!!><」
しかし、描いた日野さんは釈然としない顔だった。
「ミルって、どんなだっけ???www ようわからんwwww」
おそらくだが……プロデューサーさんが描こうとしたミルは、↓コレだろう。
ちなみに、俺は↓これを描こうとした。
日野さんは…………よくわからないが、↓コレかもしれんw
似てる似てないは別にして、これは完全に日野さんの圧勝だなぁ(あたりめーだ)。
しかしこれ、おもしろかったなーw 今度は別のイラストレーターさんにもご登場願うか。安達さんとか……鈴木香織さんとかw
実現したら、また書きます!w
第664回 |
日常のアレコレをおもしろおかしく綴るエッセイや、飼いネコたちのドタバタをバラバラのブログで記事にしていた大塚角満ですが、このたびサイトを統合! 新たに“角満の雑記帳~ゲームときどきネコ~”というブログを立ち上げました!
ファミ通Appやファミ通.comで連載しているプレイ日記とは別の、趣味で遊んでいるゲームの記事もジャンジャン更新していく予定なので、興味のある方はぜひぜひ覗いてみてください! 平日は基本、毎日更新する予定ですよ!
好評連載中の当ブログ“大塚角満の熱血パスドラ部!”が、ムックになって発売されます! 連載初期の傑作選に加え、数々の書き下ろし(パズドラ絵師さんの机訪問は、とくに必見!)に加え、パズドラ本編で使えるモンスター、“闇メイメイ”こと“暗路守の玄武・メイメイ”のモンスターメモリーが付いてくるという、超豪華な作りになっております!
▲著者自身がセレクションしたおもしろエピソードは、「ダンジョン編」、「ノンセクション編」、「ネコ引き編」とテーマごとにわかれています。
▲「ダンジョン編」の冒頭を飾るのは「後輩の行方」。ファミ通App連載のテイストを残しつつ、欄外で“ツッコミ”を入れまくっています。
▲本書付録(通称闇メイメイ)のイラストと『パズドラレーダー』の図鑑画面。あらかじめ『パズドラレーダー』と『パズドラ』本編を連動させておけば、この闇メイメイが手に入るぞ。※ゲーム画面は開発中のものです。
発売は8月30日! 1300円+税となっております! 超かわいい闇メイメイを手に入れたい人は、ぜひぜひお手に取ってみてください~!
いつもここでこっそり告知していた大塚角満のネコブログ“角満さんちのるーさん”ですが、早くも単行本化されることになりました!! 書名はそのまま『角満さんちのるーさん』で、2017年12月22日に1200円+税での発売となります! ネコマンガのネコエッセイも書き下ろし満載!! ブログを毎日チェックしている方でも、読み応え抜群の1冊となっております! ちなみにカバーは↓こちら。
ぜひぜひ、お手に取ってみてください〜!
▼Amazonの商品ページはこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/404733300X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1511532293&sr=8-1&keywords=%E8%A7%92%E6%BA%80
●角満さんちのるーさんはこちら
http://ameblo.jp/kadoman-luna/
●角満さんちのるーさん、公式ツイッター
https://twitter.com/kadoman_luna
●角満さんちのるーさん、公式インスタグラム
https://www.instagram.com/kadoman_luna/
対応機種 | iOS/Android |
---|---|
価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | RPG/パズル |
---|---|
メーカー | ガンホー・オンライン・エンターテイメント |
公式サイト | https://pad.gungho.jp/ |
公式Twitter | https://twitter.com/pad_sexy |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (c) GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved. |
この記事に関連した記事一覧
この記事と同じカテゴリの最新記事一覧