【今日の編集部】サービス終了前に『モンスターハンター エクスプロア』(のおもにコラボ)を振り返る!『進撃の巨人』、『エヴァ』、『Fate』、『鬼滅の刃』などなど……
2020-11-24 20:00
2018-05-31 00:00 投稿
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モンスターハンター エクスプロア
カプコンの人気アプリ『モンスターハンター エクスプロア』(以下『MHXR』)で、2018年5月29日にVer7.7アップデートが実施される。本作オリジナルモンスター”モルドムント”の登場、武器の新システム”秘技”など、注目要素満載のアプデについて、開発者にインタビューを行った。
●(左)カプコン
『MHXR』プロデューサー
関野亮央(文中:関野)
●(右)カプコン
『MHXR』ディレクター
並木拓巳(文中:並木)
――Ver7.7アップデートの目玉を、改めて教えてください。
関野 目玉としてはやはり、新モンスターの”黒冠龍モルドムント”と、武器の新要素”秘技”の2つになります。
――モルドモントは、ネフ・ガルムドに続く完全オリジナルモンスターになりますよね。
関野 実は、新モンスターの登場を予想されていたユーザーさんも結構いらっしゃたんですよね。2017年末の生放送でテオ・テスカトルの登場までは予告していたのですが(シルエットによる紹介)、「つぎの氷って何だろう?」となったときに「もしかしたらオリジナルが来るんじゃないか」と。結果、皆様の期待に添える形になったと思います。
――もう一つの柱が、狩りそのものに大きな影響を及ぼす新システム秘技と。
関野 秘技の導入に関しては、ゲームサイクルそのものにテコ入れしたかったという意図があります。現在は、月初に新たな武器とモンスターが追加されて、そこで手に入れた装備でその月に登場する最新の強襲モンスターを討伐して……という流れが主になっていますので、そこに手を入れたいとは考えていました。
――あとは、ニャン検隊で新たに覇玉化された武器を手に入れて、それで追加されたモンスターを狩るというパターンも多いですよね。とは言え、ニャン検隊で有効な武器が手に入れられなかったときのショックはでかいです(笑)。
関野 実際、ニャン検隊で強力な武器が手に入った人と、手に入らなかった人との、その後のモチベーションの差などは感じていました。また、各月に目玉モンスターを用意しているとは言え、「それを1ヵ月間狩り続けるのか?」という話もありました。その点についてチーム内で話合ったところ、「何でこのモンスターを狩り続けているのかわからないことがある」という意見もやはりあったんです。マンスリーミッションも用意されていますが、いまとなってはそれが全プレイヤーにとって強烈なモチベーションに繋がるわけではないとも思っています。今回、新たなシステムである秘技を導入することで、武器を集めること、クエストを周回することそのものに価値を付けることができたと考えています。
――なるほど。それほどの大きなゲームシステムが追加されるわけですね。今回のアップデートはいつくらいから動き出していたのですか?
関野 半年くらいまえになるのかな?
並木 そうですね。僕がディレクターという立場から『MHXR』チームに関わるようになったタイミングから動きだしていました。せっかくチームに加わったので、ゲームがもっとおもしろくできるようなものは何かないか、とずっと考えていました。
関野 もともと随所に入れ込んでいる大型アップデートでも、どういったコンテンツを入れるのかは決めていたんです。ただ、そういったアップデートとは別に、我々にはできることがあるんじゃないかなと。結果、今回このタイミングで、根本を見直すいい機会になりましたし、それを実現する形のアップデートを行えたと思っています。
――新モンスター、モルドムントのコンセプトを教えてください。
並木 前提としてネフ・ガルムド(以下、ネフ)(2016年9月登場)の存在があります。本作初の完全オリジナルモンスターとして登場したネフは、立ち回りのルールがかっちり決まっていたんです。
――尻尾でエネルギー的なやつを吸収して、できた結晶を攻撃して落として、ハンター結晶を持ったままの状態だとハンターの攻撃力がアップ。逆に結晶が落とせないとネフが強いから大変、みたいな流れですよね。あれはあれで、おもしろかったと思います。
並木 ありがとうございます。ただ、その一方でギミックの対処に追われるところがあって、アクションとしての楽しさが味わい切れない点もあるんです。そこで今回は、モンスターのアクションが楽しめるというコンセプトで作りました。
――実際にどういった楽しさがあるのでしょう?
並木 『MHXR』は、アクションスピードが速いことと、回避が出しやすいことが特徴のひとつです。そこでモルドムントでは、まずは右に避けて、つぎは左に回避、といったように、随所に判断が求められるようなアクション性を用意しました。
――相手の動きをみてどう回避するか、攻撃するかを判断していくスピード感が必要だと。
関野 攻防の駆け引きがはっきりしている、いわばターン性のようなイメージを持ってもらえればと思います。
――モルドムントの見た目、外見での特徴を教えてください。
並木 じつは一点変わっていることがありまして、回避を駆使して狩るトリッキーな立ち回りをするということで、特殊な攻撃があるんです。腕のところが口になってるんですよ。
関野 前足の上に翼みたいな、もう一つの手があるんですが、これが伸びて攻撃してきます。
並木 こんな感じになるんですけど……。
――口といっても、そんなに口っぽい感じではないですね(笑)。
関野 あまり口っぽくなっても気持ち悪くなるんですよ(笑)。最初にデザインが上がってきたときは コンセプトは強く出ているものの、あまりにも腕の口部分の存在が強く、少し好き嫌いが強く出るイメージになっていたので、直しました。ダークな雰囲気で”狂王”の別名を持たせるくらいの威厳を備えたモンスターにしたかったので、カッコよさも大事にしたかったんです。
――なるほど。黒冠龍という名前も王様から来ているんですね。
並木 頭部の角が、黒い冠を付けているような形になっています。
関野 絶対部位破壊したくなるよね(笑)。
――間違いないですね(笑)。ちなみに、どんな生態なんでしょう?
並木 休眠状態と活動状態のふたつがありまして、休眠しているときは、自らが出す黒い液体に入っています。起きている間は、その膜を作る液体を作るため、大きな口などを使いながら食事をしてエネルギーを集めているんです。
――黒い液体による攻撃もあるんですか?
並木 そうですね。モルドントの特徴のひとつで、この液体は金属化するんです。
――金属化?
並木 最初はタールのような重みのある液体で、その中に入ると動きが遅くなり、しばらくすると金属の棘が出てきます。その棘を食らうと裂傷状態になってしまいます。
――なるほど。その液体を固める性質を利用して休眠するわけですね。
並木 そうです。この液体の中は動きが遅くなることもあって、回避が重要になります。回避行動なら制限されずに高速で動けるので。
――デザイン面では、角が生えているようなものが多いですね。操虫棍に関してはかなりヤバイ虫がついているようで…(笑)。
関野 猟虫はかなり凝っているんですよ。玄関にコイツがいたら、家に帰れないですね(笑)。
並木 太刀も隠し腕みたいに、構えると伸びるようになっていたりするので、ぜひ見ていただきたいです。
――秘技の導入のきっかけは?
関野 現在のMHXRにおける様々な課題を解決するための1つの答えということで、きっかけは現環境の様々な部分を見直している中に存在しました。強襲の武器が一部しか使いどころがなかったり、クエストを周回することの意味付けでしたり……。
並木 いま抱えている問題を解決できる複数のアイデアが秘技になりました。
関野 一個一個の問題を解決するべく開発チームでアイデアを出し合って、それを集約してブラッシュアップした結果、秘技の形が出来上がったんです。毎月いろいろな武器を追加しているものの、どうしても出番がないものがありますし、何度も強襲クエストにいってプラス値を集めても、狩りそのものにはそんなに大きな影響は及ぼさないものもある。秘技という新たなベクトルを加えることで、各武器そのものに意味が出てきて、クエストの周回にも意味を持たせることができました。
――秘技によってプレイの幅が広がっていくわけですね。
関野 そうなんです。武器自体の性能だけでなく、秘技によって新たな価値を生み出すことができました。武器そのものが特定のモンスターに有効でないとしても、「あ、そういえばあの武器の秘技をセットすれば、このモンスターがもっと楽に討伐できるかも?」という使い方もできる。
――なんとなく取っておいてあるだけの装備にも、将来的に意味が出てくる可能性があると。襲来クエストを回って、各モンスターの武器で一通りの秘技を発動できるようにしておきたくなります。
関野 今の環境より、確実に各装備の価値が上がるはずです。
――秘技はどういった効果を用意しているのでしょう?
関野 プレイヤーが任意で発動できるアクティブタイプ、装備すると自動で発動するパッシブタイプの2種類があります。
並木 アクティブタイプでは、古龍に大ダメージを与えられる”古龍撃”や、モンスターの攻撃をいなしてさまざまな効果がえられる”いなしの極意”といったものや、回復効果などがあります。パッシブタイプには、単純に攻撃力をアップするものから、全員に高級耳栓を付与するといったものがあります。
――自分以外にも効果があるパッシブの秘技もあるんですね。アクティブタイプのスキルは、どういった形で発動できるのですか?
並木 武技ポイント(武技P)を消費して使います。武技を使った後のクールタイム中などに使うといった使い方も可能ですね。
関野 たとえば、古龍撃(が解放された武器)をガンランスにセットした場合は、武技を使ってガンランスで竜撃砲を撃った後、竜撃砲の冷却中に秘技を使うことで、無駄なく武技Pが活用できるわけです。
――なるほど! 武技Pを武技使うか、秘技に使うか、といった選択も増えていくと。
並木 そうなります。さらに、武技Pを消費しないものも存在していて、一部のいなしの極意に関しては、武技P消費なしで使えます。
――武器の特性や、相手のモンスターに合わせて秘技をセレクトする楽しみも出てきそうです。イベントで手に入る武器にも秘技がついてくるんですよね?
関野 イベント装備にも入れていきます。イベント専用のプラス強化石でイベント武器のプラス値を増やせるので、コツコツ遊んでいただくことで誰でも秘技が発動できるようにしたいと思っています。
――ニャン検隊に関しても、いままで正直なところ、×5とかなってもそんなに意味ないよな、と思うところがあったんですが、めっちゃうれしくなります(笑)。
関野 また、ニャン検隊で手に入る武器に関しては、基本的にはプラス強化石でプラス値を上げることになるんですが、こちらも日々遊んでいただければある程度の数が手に入るようにしています。1ヶ月で1本ずつは秘技が発動できるかなと。
並木 コラボ系のイベントや十六人衝突などでも、プラス値アップのアイテムを排出していいきますので、そういったイベントのモチベーションもアップしていくと思います。
――ちなみに、既存武器には秘技は追加されるのですか?
関野 進化で秘技が付いていく形を考えています。Ver7.7ではイレイザーロアとブラックローに追加します。今後も増やしていく予定なので、強くなるだけではなく、「何か秘技が追加されるかも?」といった期待を持って頂ければと。
――現状、まるっきり出番がない武器も、売らないで取っておいたほうがよさそうですね。
関野 間違いないです!
――そのほかに変更する点、改良点などはありますか?
並木 強襲の時間を変更します。いままで来ていなかった昼間~夕方の時間帯や、夜の時間帯の時間を増やして、より強襲クエストに参加しやすい状態にします。
――新しい強襲などが来ていなかった昼間の時間に増えるのは嬉しいです。
並木 また、新たな試みとして月間挑戦クエストに関しては、パラメーター上限を設定していて、たとえば2000までになっていた場合は攻防が2600あったとしても2000までに抑えられます。この制限があることで、逆に選択する武器の幅が広がって欲しいと思っていますし、これまで以上にスキルや立ち回りが大事になってきますね。
関野 月間挑戦に関しては、パラメーター上限を設定していて、たとえば2000までになっていた場合は攻防が2600あったとしても2000までに抑えられます。スキルや立ち回りが大事になる形ですね。
――秘技のことも合わせて、倉庫に眠っている装備に何かしらの出番がありそうですね。それでは、最後にコメントをお願いいたします。
並木 自分がプレイしたうえで、こうなってほしいと思う点を今回のアップデートで入れ込みました。いろいろなところが遊びやすくなって、さらに新しい遊びも増えて、いままで以上におもしろいゲームになります。ぜひ楽しんでいただければと思います。
関野 コメントの前にキャンペーン告知をさせてください(笑)。本アップデートの行われる5/29から、無料のニャン検隊のキャンペーンが始まります!全員グロリアシリーズの防具3部位セットと、覇玉武器5種類の中から1つが手に入りますので、これを使ってラージャン⇒オオナズチ⇒テオ・テスカトル⇒モルドモントといった流れで進めることができます。このタイミングで新規で始めた方、復帰した方、新モンスターのモルドムントを目指して遊んでみてください。そして、今回のアップデートでは、新システムである秘技の導入を中心にゲームの根幹にテコ入れを行って、いま遊んでいただいている方にも、より楽しんでもらえる環境を用意できたと思います。ぜひ皆さん、この機会に新たな要素盛沢山となる『MHXR』をプレイしていただければと思います。よろしくお願いします!
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | アクション |
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メーカー | カプコン |
公式サイト | http://www.mh-xr.jp/pc/ |
公式Twitter | https://twitter.com/mh_xr_JP |
配信日 | 配信終了 |
コピーライト | (c) CAPCOM CO., LTD. 2015 ALL RIGHTS RESERVED. |
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