【逆鱗日和ワールド】第24回:狩王決定戦2018
2018-03-15 19:20 投稿
今回も参戦だああああ!!
この日が来るのを、どれほど待ったことか……!
3月14日、ついに『モンハン:ワールド』の最速ハンターを決める大会“狩王決定戦2018”の概要が発表されてしまったのだ!! うおおおお!! キタキタキタァ!!!
しかも発表によると、今回はなんと、過去最多となる全国7都市(!)で地区大会を行い、そこを勝ち抜いた達人たちで決勝大会を行うという。地区大会が実施されるのは、東京、名古屋、広島、仙台、福岡、大阪、札幌の各都市。この一報を聞いた俺とたっちーは、わいわいと勝利のコサックダンスを踊った。
「おい!! ついにキタぞ!! 我々の出番や!!」とたっちー。
「うむ!!! 今回もまた“こっそり逆鱗日和”チームで、地区大会に殴り込みや!!!」と俺。
そうなのだ。
我々は『モンスターハンター4G』、『モンスターハンタークロス』、そして『モンスターハンターダブルクロス』の大会に連続して参加し、着実に力をつけて、なんと『モンハンダブルクロス』の仙台大会において予選10位となった実績を持つ!(ドヤァ) 予選の上位8チームが決勝ラウンドに進む権利を得るので、惜しくも涙を飲む形となったが、達人のみが通されるステージ裏のバックヤードに招かれ、記念品をもらえたことが、俺たちに多大な自信とモチベーションを与えた。
「次回の狩王決定戦のときには、必ずやステージに上がろう!!」
そう誓い合ったのである。
そして、今回の『モンハン:ワールド』だ。
俺のプレイ時間はとっくの昔に200時間を超え、いまやどんなモンスターもガンランス1本で倒して退けるだけの実力を身に着けた。そして相棒のたっちーも、毎日コツコツとプレイしていたことが功を奏し、両の手に双剣を構えれば、そんじょそこらの古龍では怯まぬほどのスキルを帯びるに至ったのである。
「わし、『ダブルクロス』のときは大会の練習をするばかりで、ふつうのクエストはほとんどできんかった。予選10位で終わったのは、大局から『モンハン』というものを俯瞰できなかったのが原因だと思うんや。……でも、今回は違う。キチンとゲームを進めていることによって、『モンハン:ワールド』そのものを見渡せていると自負しておる。なので……いける! 前回の順位を超えられる自信がありまくりや!!」
たっちーが吠えた。実際、ふつうにゲームを遊んでいるので、たいがいのモンスターとは顔合わせを終えている。それが彼女に、大言壮語を吹かせる要因となっているようだ。
そして、地区大会の予選クエストがプケプケの討伐だと知って、我々はますます自信を深めていったのだ。
「プケプケ……って、あの毒虫か。……よ、余裕すぎるwww わしの双剣でめった斬りやでwww」
とたっちーが言えば、俺も、
「ホントww プケプケ、恐るるに足らず!!ww 俺の竜撃砲で吹っ飛ばしてやんよ!!www」
と、完全に見下しモード。この時点で、予選突破は確実だと根拠のない自信を深めたのであった。
しかし12秒後、我々は失意のどん底に叩き落される(早いな)。
ご存知の通り狩王決定戦は、あらかじめ用意された武器、防具、アイテムを駆使して、いかに速く狩猟を達成するかを競う競技となっている。設定される武器は5種類なので、自分がもっとも使い込んでいるソレがあるとは限らないのであった。
俺とたっちーは改めて、“闘技大会01”に用意された武器種を確認した。
角満:えーっと、使える武器は……大剣。
たっちー:ほう!
角満:つぎは……片手剣。
たっちー:ほうほう。
角満:ハンマー。
たっちー:ほう?
角満:ス、スラッシュアックス。
たっちー:ほ、ほう。
角満:ラ、ライトボウガン……。
たっちー:ほ、ほほう……。
角満:…………以上。
たっちー:ほおおおおおおおおおお!!!!
ヤバい!! これはヤバい!!! ガンランスがないのはいいとして(よくないけど)、たっちーに関しては、『ダブルクロス』のときに使っていた操虫棍も、いまメインで使っている双剣もない!!! 俺はいままでの経験値で、別の武器が来てもどうにかなるが、圧倒的に蓄積が少ないたっちーは、またイチから使い方を覚える必要があるという!!!
「うわあああああ!!!! やる前から、ちんだぁぁああああ!!!(泣)」
たっちーが泣きわめく。うーん、これは前途多難だぞ。
それでも、がんばって慣れないことには前に進めないので、
「ひとまず、テキトーに武器を選んでクエストをやってみようぜ。そうだな……『モンハンクロス』の大会のときに使った、大剣×大剣でやってみようか」
俺の提案にたっちーは泣きながら頷き、晴れて1回目の練習へ。大剣も『モンハン:ワールド』でかなり立ち回りが変わったようだが、まあなんとかなるだろう。
そして……。
どうにかこうにかプケプケを討伐したところで、たっちーが言った。
「ふむ。ちゃんと研究しないといけないが、わしはなんとかなりそうや。……それに比べて、おめーは……!!!」
シュンと小さくなる俺に、たっちーが苛烈な言葉を叩きつける。
「おめー、ぜんぜんダメやんけ!!! なにが“俺には蓄積がある(キリッ)”や!! テキトーに大剣を振り回してただけやん!! 挙句に2回もオチやがって……!!!」
「し、しいましぇん……;;」とうなだれる俺に、たっちーがトドメを刺す。
「キサマ、週末休みを返上して、各武器の練習をしとけや!! これからはわしが監督だからな! 使いこなせるようになっておけや!!」
俺はただただ「は、はひ……」と力なく返事をし、しずしずと闘技場に消えていったのであった……。
おしまい。
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