『アナデン』”韜晦の討手” レンリ(CV:大地葉)が新たな異時層の仲間として登場。メインストーリー第3部後編に新たなイベント“プラニエ島 新イベント”が追加
2024-07-04 13:51
2017-11-10 20:02 更新
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アナザーエデン 時空を超える猫
Wright Flyer Studiosより配信中のスマホゲーム『アナザーエデン 時空を超える猫』(以下、『アナデン』)。 本作は、シナリオ演出を加藤正人氏、作曲を光田康典氏、土屋俊輔氏、マリアム・アボンナサー氏、アートディレクターを江草天仁氏、ディレクターを古屋海斗氏、プロデューサーを高大輔氏が担当するなど、数々の名作 を手掛けたスタッフが集結して作られた作品だ。
本記事では、11月中に実装予定である1.5部の気になるポイント、まだ語られていない最新情報や裏話などを開発陣へ聞いてみた。
今回のインタビューにご登場いただいたのは、本作のプロデューサーを務める高大輔氏、シナリオ・演出の加藤正人氏、ディレクターの古屋海斗氏。豪華メンツが未公開情報語る、ファン必見の内容になっているぞ。
※『アナザーエデン』Ver.1.4までのネタバレを含む内容となっております。
●右:高大輔氏(文中:高)
プロデューサー
●中央:加藤正人氏(文中:加藤)
シナリオ・演出
●左:古屋海斗氏(文中:古屋)
ディレクター
――配信開始から半年が経ちましたが、プレイヤーからの反響などはいかがですか?
高 半年前まではこのゲームシステムとゲームデザインで、皆さんに受け入れられるのか心配な部分があったんですけども、たくさんの方に遊んでいただいて本当にうれしいです。皆さんがあたたかい目線で応援してくれているのを感じています。開発者冥利に尽きますね。
加藤 半年経ってみて、大勢のプレイヤーからおもしろい、感動したという声をいただいているので、素直にうれしいですね。ですがそう思う反面、まだまだ全然終わりが見えないな……とも思っています(笑)。
――まだまだ終わっていないんですね。
加藤 そうなんです。私は家庭用ゲームのシナリオにずっと携わってきていたので、1本ゲームが終わると休めるという感覚でした。ですが今回の『アナデン』では開発期間も含めると2年間ずっと走りっぱなしで、休む間もない感じですね(笑)。
――1部のストーリーはかなりのボリュームでした。
加藤 でも、どんなに忙しくても自分のやりたいことをやっているので、今はこの忙しさがとても楽しいです。ユーザーの要望に応えて自分たちの出せるものを全力で出していくというのは、とても幸せなことだと感じています。
――古屋さんはいかがでしょうか?
古屋 私はいま『アナデン』の外伝を担当しているのですが、ユーザーに楽しんでもらうコンテンツを作るのに必死で、半年経った自覚がまったくないです(笑)。駆け抜けたような半年間でしたね。
――あっという間の半年だったんですね。
古屋 いまはつぎの手を考えて、チャレンジしているところです。おかげさまで、自分が信じてきたRPGの形を一緒に求め続けてくれるユーザーが多くいるんだと、本作をリリースして感じることができました。お客さんの盛り上がりを見て、自分たちのモノづくりにいいフィードバックがあるというのもかなり勉強になりますね。
――なるほど。ところで古屋さんのおもな仕事内容を教えていただけますか。
古屋 『アナデン』のチームは、“バトルチーム”と“シナリオチーム”で分けられており、そこにそれぞれディレクターが立っている状態で開発を進めてます。ゲームがリリースするまで私はシナリオチームのディレクターをやっていました。メインストーリーを含んだゲームデザイン、サブクエスト、キャラクエスト、マップ制作などの統括をさせていただいてました。
――ふたつのチームで開発を進めていたんですね。リリース後はどのような業務をされているのですか?
古屋 リリース後は、追加コンテンツの企画案を出し、実際の制作の統括などを私の方でやっています。最初は20人ぐらいの小さいチームだったので、シナリオ制作も加藤さんと僕しかいなかったんです。加藤さんはメインストーリーに集中してほしかったので、外注のライターと案を出し合って進めていたのですが「終わらない!」という話になり、スタッフを集め、いまではかなりの人数になりました。外伝のシナリオなどもまわりのスタッフが書いていて、僕がそれを回収しディレクションするという形になっています。
――外伝のシナリオも担当されていたんですね!
古屋 はい。
加藤 もちろんシナリオ設定の部分で相談したり、本編と繋げるためにアドバイスをしたりしているのですが、基本的には外伝は古屋のカラーで作られてますね。僕なんかに言わせると「“竜宮城編”ってなんじゃこりゃ!」 「乙姫が男ってなんだよ!」って感じです(笑)。
▼外伝“千年の匣、わだつみの神殿”オトヒメ
高 いや、それは俺が悪い。俺が設定書いた!
加藤 この人たちの設定について行けない(笑)。俺はノータッチだからね!
古屋 “竜宮城編”は高さんからキャラと背景だけ送られてきまして……。
――その時点で乙姫は男だったんですか?
高 男でした。
古屋 あと、タコの見た目のキャラクターが上がってきて。これをどう料理するかな、普通にタコとして出しても面白くないし、そもそも『アナザーエデン』の世界観にタコ人間ってどう入れ込むんだ……と悩んだ結果、今のナギが完成しました。
――そうだったんですね!
加藤 ある意味開発チームの案がぐちゃぐちゃになりながら、できたものです(笑)。
――ほかにもそういった開発段階でのおもしろ話はありますか?
加藤 釣りシステムで“リヴァイアサン”ネタで何かやりたいという相談を受けて、どうしようか。みたいな争点もありましたね。
古屋 まず、アーティストがあげてきたイラストが機械っぽかったんですよね。
高 最初そうだったね。
古屋 元々、竜宮城の大きなバックストーリーにからめたいという話をしていて、でも竜宮は舞台が古代なので、加藤さんと二人で頭を抱えました。それで、いろいろと議論した結果、あのような形となりました。
▼竜宮城編の隠しボス“リヴァイアサン”
加藤 ほんとバラバラの意見ばっかりで、無理矢理それを形に押し込めるみたいな感じでした(笑)。
――そうやって『アナデン』のストーリーは奥が深くなっていくんですね。
古屋 そうなんです。スタッフみんなが、自分が信じるRPG像を追っかけながらつくっています。
加藤 混沌としたように見えるけど、ゲーム開発において、チームがうまく動いている時は、こういう感じなんですよね。皆の個性がバラバラで、好き勝手やっているんだけど、意見がカッチリ合って気づいたら綺麗にまとまってるんですよね。
――ということは、ダメな状態もあると。
加藤 ダメな状態のときは、ただでさえバラバラなものが余計歯車が合わなくなって、でき上がったものもめちゃくちゃになってる状況ですね。開発メンバーが自ら意見を出して「これどうですか!」って言われることが多いので。現場が好き勝手暴走してしまうことが(笑)。
高 加藤正人のネームバリューもあり、『アナデン』の開発チームはトップダウン型に見えるかもしれませんが、実は完全にボトムアップ型なんですよね。だから暴走もします(笑)。
――チームをまとめるのも大変ですね。
加藤 好きなものに近づきたい、越えたいという思いで皆企画を考えているのでやっぱり大変ですね。
古屋 昔のRPGが好きという思いで『アナデン』は生まれたので、本当にチーム全員の夢を詰め込んだゲームなんですよね。そのぶんこだわりも強い。
加藤 開発メンバーみんな『アナデン』のような家庭用ゲームに近いものを作るのが初めてだったんですよね。だから余計に自分たちがRPGを作れるんだという喜びが爆発してるんですよ。やりたいことをやれてるからゲームのクオリティーも高いのですが、好き過ぎてたまらないという気持ちが溢れちゃってるんですよね。
――本当にRPGが大好きなメンバーで『アナデン』は開発されてるんですね。
加藤 はい。だからユーザーにもその思いが伝わって、クオリティーが高いRPGだと反響を受けました。僕たちの意図したものを配信できましたし、ユーザーもそれを受け止めてくれているのを感じます。いまはすごい幸せですね。ユーザーやゲームが開発チームを育ててくれてるなという感じがします。
――すごく良い雰囲気のなか開発されているということがわかります。
――今回発表された1.5部の注目ポイントをぜひ教えていただけないでしょうか。
高 1.5部の注目ポイントはメインストーリーの続きですね。ストーリーの中でまだ解決していない伏線がいっぱいあるかと思うのですが、そこが明かされていくと思います。
加藤 『アナデン』って本当は語りきれていないネタが山のようにあるんです。1部では“クロノス一家”のことを中心に物語が進行しました。
――とても壮大な物語でしたね。
加藤 はい。1.5部ではそれ以外で話の核となる“オーガベイン”の真実が語られる予定です。1部を補完する物語ですね。
――そうなんですね! それはとても楽しみです。となると1.5部のクエスト難度はどのぐらいになるのでしょう。
高 難度は1部以上ですね。1部の最後のボスを倒してから続きのストーリーで急に弱くなるというのもおかしいですし、プレイヤーが楽しめるようにしっかり調整しています。
――ちなみに、1.5部のシナリオのボリュームはどのくらいですか?
加藤 1部と同じものを用意しようと思ったらまた1年半くらいかかってしまうので、今回は半年ということで……ご想像にお任せします(笑)。
高 そして、1.5部は前編・後編に分かれており、今回提供するのは前編になります。
――え!? 1.5部は前編と後編に分けられるんですか!?
加藤 アイデアが膨らみすぎてしまって(笑)。かといって、クオリティの低いものを提供しても仕方ないので、今回は前後編にわけさせていただきました。
――なるほど(笑)。実際に、シナリオ制作にはどのくらいの時間がかかったのでしょうか?
加藤 基本的に、1部のときにその辺のネタも全部考えてはいたので、1ヵ月か1ヵ月半で書き上げたかと思います。
――ストーリー制作の際に苦労された部分はありますか?
加藤 苦労ですか? いや、してないです。
――そうなんですね。
加藤 シナリオ書くときは僕はあまり苦労しないですね。苦労をするとすれば、シナリオをゲーム内に実装するときです。
古屋 毎回毎回話のネタがデカイですからね。
――実際書くときは集中してすぐ書けてしまうと。
古屋 さっき1ヵ月といいましたが、実際本当に書いている期間は2週間もないと思うんですよね。
高 1部では、ゴールデンウイーク前に書き始めてて、ゴールデンウイーク明けにはもうできてましたからね。
――本当にはやい、かなり集中して書かれていたんですね。
古屋 加藤さんは、構想がまとまってからが本当に早いです。
加藤 でもやっぱりネタで苦労する部分もありますよ。物語にどんでん返しネタを仕込まないといけないということがいちばんの苦労ですね。それを思い付くことができたら、あとは一気に書くことができます。
高 映画も1週間に何本も観るぐらい好きですしね。
加藤 それ関係ある?(笑)
高 ゲームにとらわれない演出があるということです(笑)。
――今回1.5部のシナリオで印象に残ったシーンはありますか? 語れる範囲でぜひお聞きしたいです。
高 いままで外伝に登場したキャラクターがメインストーリーにもちょっと出てくる……かも?
――外伝のキャラクターが! それはすごい楽しみですね。
古屋 あとは、今回の1.5部の主役にあたるキャラクターがいまして、そのキャラクターが出てくるシーンは印象に残っています。
加藤 とあるキャラクターが「えっ、こういう風になるの?」とみんな驚愕すると思います。楽しみにしておいてください。
高 とあるイベントのシーンでは画面にキャラクターがいっぱい登場して凄まじいシーンもあります(笑)。
加藤 今回小さな部屋でイベントが起きるシーンがあるのですが、そこに入った瞬間キャラがみっちり固まってる状態で出てきます。シナリオ的にはシリアスなシーンなんですけど、その場面はつい笑ってしまいますね(笑)。そこらへんは斬新でプレイヤーにも楽しんでもらえるかと思います。
――1.5部のシナリオがますます気になります。
インタビュー前編では、『アナデン』1.5部のメインシナリオを中心に語ってもらった。後編では今回アップデ ートで実装されるシステムやVer1.5.0について迫っていく。
▼Ver1.5 オーガ戦役編 「宿星の王と聖なる剣の挽歌」ティザーPV
⇒Ver 1.5「オーガ戦役編 宿星の王と聖なる剣の挽歌」特設サイト |
▼『アナデン』第1.5部や新機能情報をお届け ストーリー第1.5部や新機能“アナザースタイル”を発表!! “『アナデン』まつり2017秋”最新情報まとめ |
対応機種 | iOS/Android/ブラウザ |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
ジャンル | RPG |
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メーカー | ライトフライヤースタジオ |
公式サイト | https://another-eden.jp/ |
配信日 | 配信中 |
コピーライト | (C) WFS |