あのゲームの舞台を巡る!尾道、そこはまさに“ソラとウミのアイダ”にある美しい町だった【前編】

2017-10-21 09:00 投稿

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ソラとウミのアイダ

尾道、いいところ

ファミ通Appをご覧の皆さま、唐突ですがこんにちは! 編集のさとるりです。私はいま、広島県は尾道に来ています!

見てくださいこの海。美しいでしょ? 波はほとんど立つこともなく、潮の強い匂いもあまりしない海は、穏やか。日本海の波より荒い都会の荒波に飲まれ、心も体内もデスクの上も荒んだ私の心が洗われるようですね……。

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向こうには四国の山々が見えます。海なのに、水平線が見えないという不思議な感じ。

ところで、尾道ってどこにあるか、皆さん分かります? 広島の南、島を渡ればもう四国というところにある、海と山に囲まれたスポット。

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なぜ今回私がここにいるかというと、先日フォワードワークスから配信されたアプリ『ソラとウミのアイダ』、通称『ソラウミ』の舞台が、尾道だということを耳にしたからです。

1i【新作】舞台は海沿いの町!爽やかな少女たちの青春ストーリーがまぶしい『ソラとウミのアイダ』配信開始
『みんゴル』でおなじみのフォワードワークスから、新作スマホアプリ『ソラとウミのアイダ』配信!
『ソラウミ』って?
そこは海から魚がいなくなった世界――。実在する広島・尾道を舞台に“宇宙漁師”を目指す6人の少女たちがくり広げる“青春味”溢れるドラマを描いた、アクションゲーム。
配信するのは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントがスマホアプリをサービスするために立ち上げた新会社で、今年『みんゴル』を配信したフォワードワークス。本作は同社初のオリジナルタイトルのアプリとなる。
原作・総監督は、『サクラ大戦』シリーズなどを手掛けた広井王子氏が務めていることでも話題を呼んでいる作品なのだ!

ってなわけですが、ゲームの舞台にしたいほどすばらしい土地って、気になるじゃないですか? だからさっそく、どんな土地なのかこの目で確かめるべく、東京から新幹線に乗っておよそ4時間、この尾道にやってきました! いま流行りの“聖地巡礼”ってやつです!

まずは尾道の役所におうかがいして、ごあいさつをしなくちゃな……。

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ってここは! あのゲーム内で出てくるあそこ!?

尾道市役所・外観2
▲市役所前のなみのちゃん(村上波乃)。彼女たちが住む尾道は、ゲーム内ではいったいどんな街になっているのでしょうか?

……とまあ、尾道はこんな風に『ソラウミ』に出てくる場面が、実在するわけです。けっこうそのまんま使われているところが多いので、「この場面はここだ!」なんて見つけることができると、ちょっとうれしい気持ちになれそう。たくさん見つけられるといいな~。

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そんなわけで、まずやってきたのは、尾道の最南に位置する、生口島という島の中にあるサンセットビーチです!

見てください、この透き通る水を! このビーチも、『ソラウミ』の中に出てきます。

サンセットビーチサンセットビーチ_春
▲海ではしゃぐ春ちゃん(空町春)。水着姿がカワイイです!

瀬戸内海を臨む美しいこのビーチですが、サンセットビーチという名前は、けっこう全国各地でよく聞く名前ですよね? もうちょっとヒネった名前でもいいのになあ、と思ったのですが、じつは、このビーチ、“しまなみレモンビーチ”という公募で決まった名前もあったのだそう。

しかしあまり定着せず、もともとの“サンセットビーチ”という名前に落ち着いた……というお話を観光課の方に教えていただきました。なかなか興味深いエピソードですよね。

かくいう私も“さとるり”という名前は、大人になってから自分でつけたあだ名(ペンネーム)です。みずからゴリ押した甲斐あって、いまではみんな“さとるり”と呼んでくれますが、学生時代のころの友だちからは「慣れない」と言われます。私みたいに無理やりゴリせず、「馴染まないものはしょうがない」と自然の流れに身を任せた尾道の皆さんがステキです。

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サンセットビーチ入り口_波乃_舞湖
▲本作に登場する女の子たちにとって、海はごく当たり前に存在するもの。こんな町が地元なんてうらやましすぎる~。

しかし、なぜ、レモンなのでしょうか? じつは尾道はレモンの名産地なのですが、皆さんご存知でしたか? とくにこの島では、いたるところでレモンを見ることができます。

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ということは……ですよ? レモンを使ったおいしい食べ物があるはず!

そう信じてやってきたのは“島ごころ”の瀬戸田本店。

見てください、このカワイイ建物! 綺麗なレモン色じゃないですか? 全体的にもレモン感があって、まさに“レモン館”といった感じです。

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この建物はもともと、お土産ショップだったのだとか。そのときはピンクだった建物を、島ごころがリノベーションしたとのことです。後ほど紹介していきますが、尾道はこのリノベーションがとても上手な町なんですよね。

こちら島ごころの瀬戸田本店は、じつはゲーム内にも登場します。主人公の空町春ちゃんたちは、ここのレモンケーキが大好きなんです。

しまごころ島ごころSETODA
▲春ちゃんたちも大好きな“レモンケーキ”を販売する“島ごころ。サイクリングロード沿いにある瀬戸田本店は、サイクリング中の人も多く訪れます。ゲーム内での初登場は、メインストーリーの“第8話-レモンの苦味”。マキマキちゃん(薪真紀子)とサイクリングで訪れた生口島でのエピソードとは!?

建物の中に入ってみると、店内もレモン一色!

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お菓子のほか、レモングッズなるものも売られています。そろそろハロウィンの時期ですし、レモンをイメージした仮装なんていうのはいかがでしょう?

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店内は撮影オーケー、SNSでの拡散歓迎とのこと。こんな撮影スペースまでありましたよ。

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島ごころ店舗内
▲ゲーム内ではマキマキちゃんから、生口島のレモン情報が聞けちゃうかも!?

店内の鮮やかさに目を奪われますが、忘れちゃいけない、とっておきのレモン菓子に注目です!

ここのいちばんの目玉はレモンケーキ。瀬戸田のレモンをふんだんに使った、小ぶりのお菓子です。見た目と感触は、マドレーヌに近い感じですかね。お店の中でも、いちばん目立つところに並べられていて、気合の入れようがうかがえます。

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さっそくケーキを購入してみます! う~ん……おいしそう。このレモンケーキは、店内で食べれる焼きたてのものと、パッケージになったお土産用のものがあります。

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食べてみた感想は、「レモンの味がすごい!」ということ。「何を当たり前のことを言っているのか」と思われるかもしれませんが、これを口にした途端、私たちがふだん食べている“レモン味”なるお菓子とはぜんぜん違う! ということが分かるかと思います。

果物のレモンの、ちょっと苦みを含む爽やかな美味しさがじんわりと広がってきて……めちゃくちゃおいしいんです!

これは春ちゃんたちが大好きなのも納得できますね~。通学路とかにあったら毎日食べちゃいそうです。フォワードワークスさん情報によると『ソラウミ』とのコラボも進んでいるようで、『ソラウミ』パッケージのレモンケーキを、まずは2017年10月28、29日に開催される“広島フードフェスティバル2017”で販売予定だとか。(詳細はソラウミ公式Twitterなどでチェックしよう!)

島ごころは、尾道を中心に広島で3店舗の直営店があり、そのほかレモンケーキは広島県の百貨店を中心に販売展開されています。東京でも伊勢丹新宿店で販売されていますので、県外の皆さんもぜひチェックしてみてくださいね~!

⇒島ごころ公式サイトはこちら

さあ、お腹が満たされたところで、つぎの場所にいきましょう!

“しまなみ海道”と呼ばれるサイクリングロードは、日本で初めて海峡を横断できる自転車道です。広島・尾道から愛媛・今治の島々をつなぐ、約70キロにも及んでサイクリングロードが引かれています。この青い道が目印ですね!

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レンタルサイクルなども市内のあちこちにあります。サイクリングを楽しむために、近年の尾道では海外からの観光客の方も増えているとのことで、もはや尾道は、サイクリングの町といっても過言ではありません。

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このサイクリングロード、“しまなみ海道”の中でもおすすめの名所は、生口島と大三島を結ぶ多々羅大橋です。とっても綺麗な形をした橋じゃありませんか?

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ちなみに、『ソラウミ』のゲーム内でも、キャラたちがサイクリングを楽しんでいる様子を確認できます。ヒロインのひとり、マキマキこと薪真紀子ちゃんは、サイクリングが趣味なのです。

サイクリングが趣味だなんて、なんという爽やかなガールでしょう! インドアな私とは大違いです……。

しまなみ海道

出来ることなら私が自転車になってマキマキちゃんのこの笑顔を守りたい……。

というのはともかくとして、彼女たちが走る、このサイクリングロードのコース沿いには、展望台があるのですが、この展望台から見える景色が、もう最高!

朝は曇っていた空も、晴れ渡ってきました。こんな景色が見える展望台に女の子とふたりで来たら、テンションあがっちゃいますよね~。

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尾道は漁港の町ですから、それらしい景色を見ることもできます。

空の色によって海の色も移り変わるので、今日のように雲の動きが活発な日はとくに、ずっと見ていても飽きないなあ、なんて思うのです。空と海がひたすら青くて、島がちょうどよくそのふたつの境界を描いていますね。

こうしてみると、尾道はまさに“ソラとウミのアイダ”にある町だったんだ、ということに気付かされます。

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景色に満足したところで、そろそろ移動していきます。

生口島から本当に戻る途中の向島には、老舗のサイダーを売っているお店があるとのこと。ゲーム内でも登場する、こちら!

後藤ラムネ

ここ後藤鉱泉所は、昭和5年創業。80年以上の歴史を持つ飲料店です。

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そのまんまです! 看板まで同じで、再現度が高い!

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倉庫風な店内に入ってみると、中はヒンヤリとして心地がいいです。そして目に入ってきた光景は、まさに“ノスタルジー”そのもの。

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後藤鉱泉所は、その時代ごとに少しずつ商品のラインアップを変えてはいるものの、その製法などは昔から変わらず、このお店の裏にある工場で作っているといいます。

テレビなどのメディアでも頻繁にとりあげられているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。お店は噂を聞きつけ訪れた人々で連日にぎわっているそうです。

ところで、尾道に行くにあたって、「地方の方って閉鎖的なのかな~」と、我こそがいちばん閉鎖的なのではなかろうかと思われるほどの人見知りっ子な私は、ヤマアラシのように体毛を逆立てて緊張していたのです。でも尾道の方はみんなとてもいい方! 取材しているメディア人間に対しても、観光客に対しても、分け隔てなく朗らかに接してくれます。後藤鉱泉所のご夫妻もすごく優しくて、お話ししていてホッコリしてしまいました。

お店の建物の天井の梁には、毎年ツバメが巣をつくるのだと聞き、なるほど納得! ここは居心地がいいので、私もツバメの気持ちが分かるってなもんです。いままで縁のなかったツバメに対し、ぐっと親近感が沸きましたね。

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商品はラムネ、コーヒー、オレンジジュースなどのラインナップがありますが、いちばんの名物はやっぱりサイダー。

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せっかくなのでサイダーを飲みます! 見てください、この涼しげなビンを!

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口に含むと、口内で広がるスパークリング。飲んで、まず口から出てきたひと言は、「おお、強い!」。お酒でもないのに“強い”という表現もおかしい気がするのですが、炭酸の芯がしっかり通っている、という感じ。その後に飲んだ市販の炭酸飲料とは明らかに違いました。

やっぱりサイダーが出来たてということと、ガラスならではの保存性が、このしっかりした炭酸の味わいを保証してくれているみたいです。

美しい瓶ですが、これはリサイクルして使いますので、持ち帰ったりすることはできません。だからその場で飲まなくてはいけません。「すごい喉が乾いているわけでもないし、その場で全部飲めるかな?」と思いましたが、まったく問題ありませんでした! 訪れた際は、店内で雰囲気を味わいながら、ゆったりと飲みましょう。

サイダーでお腹がいっぱいになったところで、向島から本州に戻りますが、ここは、船に乗って戻りましょう!

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尾道市街のある本州と向島のあいだは、渡船で行き来することができるんです。6時から22時半までのあいだ、ひっきりなしに往来していて、自動車や自転車のまま乗り込むことができます。

だいたい5分ぐらいで向こう岸に到着するので、“世界一短い船旅!”なんて謳われています。大人ひとりで100円、自転車だと110円、車だと4m未満で120円と、時間的にも金額的にも非常にお手軽。

道沿いに移動しようとすると橋まで迂回しなくてはいけないので、通勤や通学で利用する方が多いとのこと。船で通学なんて、ドラマチックじゃありませんか? 私もそういう青春を送りたかったなあ……。

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船からは尾道の市街の景色が見えます。こうしてみると“海があって、すぐ山”という感じですね。あの山の上からの風景も気になりますが、それはあとで!

さて、ものの5分で尾道市街側に到着できました。

ん? こちらから見るこの光景は見覚えがある気がしますが……。

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こちらもゲーム内に出てきていましたね! キャラたちにとっても、この渡船は大事な移動手段みたいです。

渡船港渡船港
▲みんなはなんのために島を渡るのかな?

生口島から始まり、いろいろと見ながら尾道の町にようやく来ました。

勝手に“歴史のある町だから古い建物ばかり”と想像していたのですが、尾道の町並みはとっても綺麗で、とくに駅前は整備されていて新しい建物も多く並んでいました。

思わず立ち寄りたくなるオシャレなお店もたくさんありますよ! 海に面した倉庫をリノベーションした“ONOMICHI U2”もそのひとつ。

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サイクリングを楽しむ方向けの複合施設なので、自転車もいっしょに部屋に入れられるホテルが特徴的ですが、ほかにもレストランやセレクトショップなどが入っており、ふらっと立ち寄るだけでも楽しいです。

客層は大学生が多いとのことですが、ドラマのロケなどでも使われたりしたのだとか!

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気後れしてしまうほどオシャレな雰囲気のお店ですが、ゲームの中では、キャラクターたちも、ここを訪れている様子が確認できます。

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やっぱり年頃の女の子たちですから、流行にも敏感ということなのでしょうか? ぜひこの場面がシナリオとどう絡んでいくかを、本作をプレイして確かめてみてくださいね!

ちょうど、こちらのONOMICHI U2を手掛ける取締役副社長の井上さんにごあいさつができたので、お話をうかがったところ、このお店は「町の中に町を作る」というイメージで作られたのだとか。だからONOMICHI U2には、衣、食、住のお店が揃っており、さらにお店の中には商店街のように1本のメインストリートと、それに沿うようにしてお店が展開されているのだと教えてくれました。

「尾道は古いものと新しいものが混在したおもしろい町だと思います。ゲームに出てくるというのは不思議な感覚ですが、色んな方に尾道を知ってもらえるきっかけになったらうれしいですね」とコメントをいただきました。

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⇒ONOMICHI U2公式サイトはこちら

というわけで、『ソラウミ』に出てくる風景を求めてやってきた尾道旅行の1日目が終わりました。

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本日は南の島のほうから見ていきましたので、2日目は尾道市内を巡りたいと思います。記事は後編に続きますので、ぜひ公開を楽しみにしていてくださいね!

ソラとウミのアイダ

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルアクション
メーカーフォワードワークス
公式サイトhttps://soratouminoaida.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/soraumi_app?ref_src
配信日配信終了
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