【大塚角満の熱血パズドラ部！】第616回『見えざる霊峰』

見えざる霊峰 高難度ダンジョンに挑むにあたり、｢持ってて安心｣、｢転ばぬ先の杖｣、｢任意保険｣とも言えるモンスターのスキルは、（陣は当然として）つぎのようなものであろう。 ・威嚇 ・固定ダメージ ・バインド（覚醒無効）解除 ・吸収無効 ・エンハンス このうち、 ｢あーもう、こいつまったく削れない……＞＜ つぎのターンで倒さないとこっちがやられる……＞＜ あああああ、どうしたらいいんだ！！＞＜｣ と進退窮まったとき、燦然と輝く必殺のスキルとして登場するのがエンハンスである。カッチカチの防御力も、数億のHPも、エンハンスがハマりさえすれば瞬時にして消し炭にしてくれる（こともある）。 (#`・д・)一家に一台ッ！！ (#`・д・)備えあれば患いなしッッ！！！ そんなスキルなのだ。 そんなエンハンス、当然この俺も恩恵を受けてきた。もっとも長くお世話になっているのは、フレイヤの“ルーンエンハンス・木闇”。“3ターンの間、木と闇属性攻撃力が2倍”という使い勝手のよさに身をゆだね、誇張ではなく数年間は｢木のエンハンスはこの子！｣と使い続けてきた。 しかし、｢とは言え｣なのだ。 ルーンエンハンスの倍率は“2倍”。3ターン続くのはまことにありがたくはあるが、昨今の強力な敵モンスターを相手にすると、残念ながら物足りないのである。 そこで俺はしばらく前から、この子たちをエンハンス要員として使っている。 そう、宝石姫たちだ。 シーンの“沈着のアレキサンドライト”は、“2ターンの間、チーム内の操作時間延長の覚醒数に応じて攻撃力が上昇”、ファセットの“不屈のダイヤモンド”は、同じく2体攻撃の覚醒数に応じて攻撃力が上がる。とくに俺は、2体攻撃を攻撃の柱とするパーティーを作ることが多いので、ファセットの不屈のダイヤモンドにはめちゃくちゃ助けられている。この子をガチャで引けたことで、闘技場の周回が劇的に楽になったからなー。 しかし、｢とは言え｣なのだ（またか）。 シーンもファセットも、ハマればすさまじい破壊力を見せてくれるが、紐づいているのが覚醒スキルの数なので、パーティーを組むときにそれなりに気を遣わなければならない。とくに俺の場合、使えるモンスターが木属性に限られるので、指や2wayを持っているモンスターを上から順にパーティーに入れていきゃいいや……という単純な流れにはならないのである。まずは木属性ありきで、そこからそれらの覚醒スキルを持っているモンスターをピックアップするとなると、かなり戦力が限られてしまうのだ。 ……まどろっこしい言いかたになってしまった。 俺が何を言いたいのかというとだな……。 ｢バッケス出てくれよこんちきしょぉおおおおお！！！＞＜｣ ということなんです。 バッケスが所属する“大賢龍”シリーズは、導入されたときからそのスキルに注目が集まっていた。各属性ごとに大賢龍はいるのだが、スキルはそれぞれ“1ターンの間、●属性の攻撃力5倍。自分以外の味方スキルが2ターン溜まる”というとんでもないもの！！ その木属性担当が“峰角の大賢龍・バッケス”で、単純に木属性の攻撃力を5倍にしてくれるという必殺のスキルに、俺は長く羨望のまなざしを送り続けていたというわけだ。レアガチャを回すたびに密かに、 （バッケスが出てくれれば……あとはライダーばっかでも許す） なんて想いを胸に秘めていて、その欲求は一時期、ネイやカエデをも上回っていたかもしれないのである。 しかもこの大賢龍シリーズ、スキルが超強力なので宝石娘並みに当たりを引けない……かと思いきや、わりとゴロゴロとレアガチャから出てきてくれる。それほどガチャを回せない俺でも、 ホラ、こんなに持ってるお（＾ω＾） ……って、バッケスが出ねえんじゃコラアアアアア！！！ ホントに、まったく出なかった……。｢欲しい欲しい！！＞＜｣と望めば望むほど、バッケスがケツを向けてパカランパカランと遠くに掛けて行く幻影が見えてしまう……。いつしか俺は、 ｢どうせ一生、バッケスだけ出ねーんだ。メイメイやクシナダ、カエデもお市もミカエルも、いまだに俺のレアガチャからは出てきていないからな。いーんだいーんだ。どうせ俺は木属性の神に嫌われてるんだ＞＜｣ といじけモードになり、いつしかバッケスのことは記憶の片隅からも消えてしまった。エンハンスは宝石娘たちでやりくりし、そしてそれで間に合ってもいたので、緊急性が低かったのも要因かもしれない。 そして迎えた、先日のゴッドフェス。俺は何が出るのか確認もしないまま、｢とくに欲しいモンスターはいないけど、とりあえず記念参加しておこうかね｣という軽い気持ちでレアガチャを回したのだ。 そしたら……。 ふ……。 いつもの金タマゴやんけ。はいはい。ハズレハズレ。どうせ俺にはダイヤタマゴなんて出ないんですよーだ。 再びやさぐれながらタマゴを見守っていると、中からこんなのが出てきた。 タマゴの中から、またタマゴ。 ｢マ、マトリョーシカ？？｣ なんてつぶやきながらよく見ると……なんかこれ、緑色しているよ！！！ ｢は、はあはあはあ！！！｣ とたんに荒い息になって進化合成を見ると……！！ もう、叫ばずにはいられなかった。 ｢うわああああああ！！！ 忘れたころのバッケスきたああああ！！！｣ やはり、ナントカセンサーがいたずらをしていたのだろう。すっかりバッケスの存在を忘れたころに、ポロンと出てくれるなんて……。やったやった！！ これでエンハンスに困ることがなくなるぞ！！ 俺は最優先でバッケスを進化させ、 さっそくアシストに設定して使いまくっている。試しに行った闘技場1でも、 これくらいの火力になってくれるので、必要十分といったところ。これでしばらくは、楽できそうだぜ！！！ おしまい。 ←第615回を読む ◆◆ぜんぜん関係ないお知らせ◆◆ このブログとはぜんぜん関係ないのですが……大塚角満による、まったく新しいブログが始まります！ その名は……『角満さんちのるーさん』！！ ……ハイ、ネコブログです。ネコ漫画エッセイブログです！！ 大塚角満とその愛猫、るーさんのドタバタな日常を、マンガとエッセイで綴るネコ好き必見のページとなります！！ ネコ好きの皆さん、そして大塚角満の素の文が読みたい方は、ぜひぜひご訪問ください～！ マンガの連載もスタートしましたので！ ●角満さんちのるーさんはこちら http://ameblo.jp/kadoman-luna/ ●角満さんちのるーさん、公式ツイッター https://twitter.com/kadoman_luna ●角満さんちのるーさん、公式インスタグラム https://www.instagram.com/kadoman_luna/

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