【新作】360度パノラマビューの穴探しがパワーアップして帰ってきた!!　 『The hole2 -石造りの部屋からの脱出-』

穴が大好きな全国の皆さんに捧ぐ

必要最小限の生活用品しかない無機質な部屋で目覚めた主人公。その経緯を考える余地もなく、突きつけられるのが“穴を探せ”という啓示だった。

本記事で紹介する『The hole2 -石造りの部屋からの脱出-』は、360度パノラマビューを使った数々のホラーゲームを手がけてきたザイザックスの最新作。

前作のテイストをそのままに、やりこみ要素が増した本作の魅力を紹介するぞ!!

ふたつの穴が隠された手応え十分の謎解き

本作の目的は密室に隠されている穴を探し、全30のステージを攻略することにある。

前作では各ステージにひとつだった穴がふたつに増え、低難度の穴探しの過程で気づいた変化を参考に、高難度なもうひとつの穴に迫る柔軟な発想力が攻略のカギになっているのだ。

隠された穴には金（ベスト）と銀（ノーマル）、ふたつのグレードがあり、上記でも述べたように、簡単なものから探してつぎへのヒントを得る流れが多い。

ときには、先に金の穴をみつけてしまう場合もあるが、どちらからでも攻めていける可能性が秘められているのもおもしろい要素だ!!

少しずつギミックが増え進化する密室

四方を石の壁に覆われた窮屈な密室は、ステージを進めていくことで徐々に拡張されていく。

それまでなかったカーテンがステージ5で姿を現して以降、段階的にクローゼットや洗面所、バスルームやベランダなど、部屋の全貌が少しずつわかってくるアプローチは最後まで目が離せない。

360度のパノラマビューで行う探索の中で、それまでなかったものが現れた瞬間は正直いって背筋が凍る。

とくにカーテンを開ける瞬間や、ベランダを覗きこむといった流れでは、ホラー要素はいっさいないのに何者かの存在を警戒してしまう。

そう感じてしまうのは著者の中で、ザイザックス＝ホラーという印象が強すぎるだけかもしれないが、“穴を探したい”という逃れようのない欲求が高まっていくのは確かだ!!

P.N.深津庵
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