『セブンス・リバース』はスマホ向けMMORPGのひとつの回答になりうるか? 田中弘道P・廣瀬髙志Dにインタビューを敢行

2016-12-22 14:00 投稿

非同期型MMOの進化はまだ止まらない

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ガンホーの新規RPG、そして元スクウェア・エニックス・田中弘道氏をプロデューサーに迎えて制作されたタイトルとして、発表時から多くの反響を集めた『セブンス・リバース』。

2016年11月17日に正式サービスが開始され約1ヵ月が経過。12月21日には多くのプレイヤーの意見が反映されたアップデートが行われ、MMORPG然とした進化を着実に遂げ始めている。

今後『セブンス・リバース』はどのような進化を遂げていくのか、リリース後のプレイヤーの反響などをふまえて、改めて田中弘道プロデューサーと廣瀬髙志ディレクターに話を聞いた。(インタビュー収録:2016年12月14日)

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田中弘道プロデューサー(写真左)
大ヒットRPG『ファイナルファンタジー』シリーズの1~3作目や、『ファイナルファンタジーXI』などを手掛けてきた。2012年にガンホーに入社。(文中は田中
廣瀬髙志ディレクター(写真右)
『ラグナロクオンライン』のゲームマスターとして、ガンホー・オンライン・エンターテイメントに入社。約10年のあいだ、同作のディレクターを担当。(文中は廣瀬

プレイヤーはどのようなRPGとして本作をとらえたか?

――『セブンス・リバース』のリリースから1ヵ月が経過しましたが、プレイヤーの反響など現在の状況はいかがでしょうか。

廣瀬 非常に多くの方に触れていただいてスタートできましたが、コアなプレイヤーだと現在公開している最後のエリアにすでに到達している方も多くいて驚いています。一方で序盤のエリアで詰まってしまっている方も多く、ゲーム内のバランスも含めて両方のプレイヤーに対応していかなければならいなと感じています。

――事前登録者数77万人の中には、本作がMMORPG(※)であることを意識しなかった人も多かったかと思いますが、“時間を超えて仲間とつながるRPG”という本作のコンセプトはプレイヤーの方々に浸透してきた感触はありますか?

廣瀬 メインビジュアルだけを見るとストーリー重視のRPGというイメージで興味を持たれる方もいらっしゃったと思います。ただ、基本的な作りはオーソドックスなRPGですので、プレイを進めていただくと、特別にMMOをやっていると意識しなくても“見知らぬ誰かではない、いつもの仲間とプレイしている”という感覚を楽しんでいただけているのではないでしょうか。ストーリーもじつはこう見えてコミカルな部分も多く、その意外性が好評だったりします(笑)。

※MMORPG…『ファイナルファンタジーXI』や『ラグナロク オンラインなど』大規模多人数参加型RPGのこと。

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▲ストーリーでは、選択肢によってちょっと変わった反応が見られるのも本作の特徴。

田中 遊ぶために知り合いと時間を合わせなければならない、プレイをしたらチャットをしなければならない、そういった重さを軽減した“自分の都合で遊べるMMO”というコンセプトがもとにあるので、非リアルタイムでも誰かと遊んでいると感じられる要素は、今後も強化していきたいですね。

――村に滞在するほかのプレイヤーが半固定化されて徐々になじみの顔になったり、そのプレイヤーたちが設定したセリフがユニークだったりと“NPCとはちょっと違うぞ”とプレイしていて感じられますね。

田中 待ち合わせをしなくても、“起動すればいつもの仲間がそこにいる”というのは狙っていた部分なので。毎回違うプレイヤーが助っ人としてランダムで表示されて、名前も覚えぬまま終わってしまうというような、一期一会ではない冒険を楽しんでもらえると思います。

廣瀬 同じ時間を共有するというのはMMOの魅力だと思っているんですが、それを“ゆるく仲間とつながる”ことで感じてもらえるのが本作ならではのメリットですね。

よりライトにMMOを楽しんでもらうために

――気軽にMMOを遊んでいるような演出としては、どのような要素の強化を想定しているのでしょうか?

廣瀬 まずはギルドでの遊びの強化になります。12月に実装したアサルトバトルもその一環ですが、もうひとつ“掲示板”が実装されます。プレイヤーのみなさまからもコミュニケーション部分でも要望を多く頂いているので、なるべく早い段階で導入したいと思っています。

※編集部注:掲示板は12月21日のアップデートで実装されました。

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▲アサルトバトルは、ギルドメンバーと協力して討伐し、ランキング報酬や討伐報酬の獲得を目指すイベント

田中 単にコミュニケーションを図る場としてだけでなく、MMOとは上級者が右も左もわからない初心者を引っぱってくれるというよい部分もあるので、そういった活用もしていただきたいですね。ただこれをチャット機能にしてしまうと、最初に言った”MMOの重み”が生じてしまうので、本作ではひとまず掲示板という環境を用意する予定です。

――BBS的なスレッド型の掲示板ということでしょうか?

廣瀬 スレッドがいくつも立つようなものだとそれを追いかけるのもたいへんなので、最初はひとつのギルドにひとつのタイムラインがあるようなものにしました。見た目はタイムライン風ですが掲示板なので、中身もある程度の時間で更新されるものになります。

田中 ”読んだ読んでない、すぐ返事をしない”など、そういったこともなく、あくまで気軽にというコンセプトは崩さず、といったところですね。文字の書き込みだけではなくスタンプを使って会話もできます。

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廣瀬 発言したときに表示される自分の顔アイコンも、自分のキャラクターではなくさまざまなアバターを設定できるので、ここでも個性を出して楽しんでもらいたいですね。

田中 モンスターの変な絵だったり、かわいい絵だったりいろいろあるので楽しんでください(笑)。

開発陣から上級者への挑戦状

――新たに実装された“幻獣戦”についてお聞かせください。

廣瀬 これまでよりも高難度なダンジョンになります。上級者に向けたコンテンツになるので、エリア6のユモルウム湿原に出現することになります。レベル帯としては30後半以降のユーザーがトライできるものになります。

幻獣戦バナー

田中 難しい分、クリアーの報酬がよいものになっていてこのダンジョンで集めた収集品を村の交換所に持っていくことで、強力な継承アビリティ付きの防具と交換することができます。これが上級プレイヤーの目標となる、ひとつの装備になるかと思います。

廣瀬 今後のアップデートで追加される装備品の進化材料にもなる予定なので、ぜひ挑戦して集めていただきたいですね。ちなみに幻獣戦は定期的に出現するモンスターを変更していく予定です。

田中 早々にエリア7にたどり着いた上級者の方々へ、本作からの挑戦状になりますので、腕に自信のある方はぜひチャレンジしてみてください。

『セブンス・リバース』は今後どのように進化していくのか

――いろいろとプレイヤーの反響に応える部分での進化をお聞きできましたが、年末から年始にかけてそのほか、どのような構想がありますか?

廣瀬 スタミナ消費や交換所のレートなど、プレイで不便を感じさせている部分の改善はもちろんですが、大きなところとしてはジョブの追加を予定しています。

――あと7ジョブ分の構想があるとお伺いしていましたが、次回のタイミングでは何種類追加されますか?

廣瀬 バランスを見ながら順次追加していきますので、つぎは1ジョブ追加する予定です。詳細を年内に発表するので、実装は年明けになるでしょうか。ちょっとだけヒントを言うとアタッカーになります(笑)。

田中 そのほかストーリーも早々に追加していきます。現在公開しているものは全体の1/5にも満たないところなので、そろそろ”7度目の裁きの時”という核心が顔を出してくることになります。

――楽しみにしています。それでは最後に現在プレイしている人やこれから始める人を含めてユーザーへメッセージをお願いします。

廣瀬 現在支えていただいているプレイヤーの皆様からは多くのご意見をいただいています。歯応えのある要素はもちろん、末永く本作で楽しんでもらえるよう品質向上を目指しますので、今後のアップデートにご期待ください。

田中 まだまだサービスが始まったばかりなので、これからもどんどん拡張していきます。引っぱってくれる強いプレイヤーも増え、不便だったところも改善されているので、サービス開始当初よりもプレイしやすい環境になってきています。いまからでも十分追いつけるので、いっしょに遊びましょう。

新ジョブはここで明らかに?年末『セブンス・リバース』生放送実施!

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2016年12月26日に、最新情報の発表をはじめとした公式生放送を、YouTubeライブおよびニコニコ生放送にて実施決定!

公式生放送では、次回以降のアップデートで実装される内容や、ゲーム内のコメント編集機能を使った“セブンス大喜利コーナー”、豪華メンバーが挑む“チャレンジコーナー”、ユーザープレゼント、サプライズゲスト登場!?など盛りだくさんの内容でお届け。

“セブンス大喜利コーナー”では、お題に対して、面白いコメントを入力した方に『セブンス・リバース』のゲーム内楽曲が収録された“光田康典ミニサントラCD”のプレゼントも。応募方法は下記『セブンス・リバース』公式生放送特設サイトで確認しよう。

【生放送概要】
▼実施日
2016年12月26日20時~21時30分予定

▼出演者
・アメリカザリガニ平井善之
・神谷えりな
・タイガー桜井
・だいだら
・とうふ
・おれっち
・廣瀬ディレクター
※順不同、敬称略

▼特設サイト
『セブンス・リバース』公式生放送のお知らせ

▼生放送サイト
YouTubeライブはこちら

ニコニコ生放送はこちら

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セブンス・リバース

ジャンル
オンラインRPG
メーカー
ガンホー・オンライン・エンターテイメント
公式サイト
http://7.gungho.jp/
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS 7.0以降/Android OS 4.0以降

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