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スマホVR初タイトルを成功に導いた『オルガル』の“体験”にこだわるプロモーションとは【仕掛け人に訊く!】

2016-11-23 11:00 投稿

積極的に体験型のリアルイベントを展開

2016年7月にリリースされたサイバーエージェント(10月3日より同グループの新会社QualiArtsクオリアーツに事業移管)の『オルタナティブガールズ』(以下、『オルガル』)は、スマホゲーム市場でいち早くVRを取り入れ話題を呼んだ美少女RPGアプリ。VRモードによって美少女たちが手の届くような距離に現れ、プレイヤー自身がゲームの世界に入り込んだような感覚を味わえる。

▼『オルガル』ってどんなゲーム?
美少女たちが動きまくる『オルタナティブガールズ』VRモードで桃源郷を覗いてきた

開発当初まだ成功事例の少ないVR分野にいち早く切り込み、ストアランキング上位に躍り出た『オルガル』。今回の成功の裏には、開発チームの努力はもちろん、“実体験”に特化したプロモーションがあったという。

この半年足らずのあいだにも、“マチ★アソビ”、アニメイト、秋葉原駅、コミックマーケットなど、さまざまな場で実際に体験できるリアルイベントを展開してきた。

記憶に新しい“東京ゲームショウ2016”では、自社ブースのほか、ファミ通や電撃オンラインのメディアブースなど、合計5つのブースで本作のVRモードを体験できるVRゴーグルを配るという力の入れよう。

そこで今回『オルガル』のプロモーションの仕掛け人を直撃。お話を聞いたのは、このおふたり。

 綿引さん

・綿引 勉氏
QualiArts
プロモーションプランナー

齋藤さん

・齋藤 隼一氏
サイバーエージェント
宣伝本部
ゲームプロモーション室 室長

綿引氏は『オルガル』チームスタッフとしてプロモーションを担当。齋藤氏はサイバーエージェントグループ全体的な宣伝を担当する宣伝本部に所属し、綿引氏よりもやや俯瞰した目線から、今回の『オルガル』のプロモーションのサポートを行っている。

▼『オルガル』の開発チームについて知りたい方は
VR対応の美少女ゲーム『オルガル』の開発現場に潜入取材!

まずは実際に体験してもらうことから

――『オルガル』は、2016年7月20日に配信されてから多くのユーザーに支持されておりますが、いままで振り返ってみていかがですか?

綿引 勉氏(以下、綿引) 私たちは、VRを主軸にして、いろいろな人に『オルガル』の体験を届けたいという思いでリリース前からずっと力を入れてプロモーションをやってきましたし、VRということでリリース前に多くの方から期待を寄せていただいたこともあり、それに応えなきゃという思いで必死でした。4ヵ月があっという間に過ぎていきましたね。

――周囲の期待もかなり大きかったのですね。

綿引 そうですね。世間ではVR元年と言われてもいましたし、『オルガル』は“スマホだけで簡単にVRが体験できる”という点も一般的なVRと違う点として打ち出していたこともあり、お客様からの期待値も高かったかと思います。だから私たちもプロモーションでは、その点は推していこうと考えていました。

齋藤 隼一氏(以下、齋藤) ただ、VRって実際に体験してみないとわからない部分が多くて、他人からどうすごいかを聞いても、実際のよさはなかなか理解できないんですよね。それをどうやって届ければよいかが、プロモーションのテーマでした。

――では、“体験型”を主軸としたプロモーションにすることは、初期段階から考えられていたことなのでしょうか?

綿引 そうですね。『オルガル』の売りは“VR”と“3Dの品質”ですが、体験として入りやすい切り口は“VR”の方が強いと思い、早い段階でVRに軸足を置いたプロモーションのイメージはできていました。

2016年5月の“マチ★アソビ”(以下、マチアソビ)で、ブースを実施できるという話を齋藤が持ってきてくれたので、そこで私たちは初めてVR体験会をやってみました。500人くらいのお客様に参加していただいたのですが、アンケートの満足度が約95%と高い結果となり、非常に満足頂けた声が多かったんです。

自分たちでは良いものを作っていると思っていても、それがどこまで受け入れてもらえるのかというのはなかなか分からず不安ではありましたが、直接お客様の声を聞けたことは、すごく良い体験になったと思っています。

齋藤 マチアソビではステージを含め、何度か出展をしたことがありまして。今回『オルガル』の話を聞いたときに、相性がいいのではないかと感じて提案しました。

オルガル_マチアソビ
▲1回目の成功を受け、10月に開催された“マチ★アソビ vol.17”にも出展した。マチアソビは徳島で行われる複合エンターテインメントイベントである。

――『オルガル』の体験型イベントの展開は、マチアソビが最初だったんですね。

齋藤 はい。プロモーション自体もマチアソビが最初でしたね。『オルガル』のティザーサイトがオープンして、すぐだったので。

――配信前ですし、『オルガル』を知らないユーザーのほうが多かったのではないでしょうか?

綿引 ほとんどが、知らなかったという方ばかりでしたね。

齋藤 でも、VRが目新しいということもあり、面白がって体験してくれたお客様が多かったです。

綿引 マチアソビの出展企業様は物販をメインとしたブースが多く、私たちみたいな体験会を行うブースは少なかったので、少し浮いていたかと思います。でも、浮いていたからこそ、お客様の目に止まりやすい環境でもあったかと思っています。

その際『オルガル』を体験してくださったプレイヤーの方には、VRゴーグルをプレゼントさせていただきました。「配信されるのを楽しみに待っててくださいね」という形で。

――最初のイベントで苦労されたことはありましたか?

綿引 なにしろVR体験会の開催自体に慣れておらず、オペレーションのフォーマットもなかっただけに、試行錯誤しながら行っていました。「ひとりのお客様が体験するのにどれくらい時間かかるだろうか?」という点も事前に想定はしていましたが、想定よりもお客様の待機列が長くなって慌ててしまったり……。でも、マチアソビ側の運営スタッフの皆さんが協力して列整理をしてくれて、ホントに感謝しています。

市場開拓に力を入れる姿勢

――VRゴーグルを多くのお客様に渡すというのも、いきなり大きなコストが発生する施策ですが、社内ではどのような議論が?

綿引 もちろんVRゴーグルがなくても楽しめますが、やはりVRを楽しめたほうが『オルガル』の魅力がより伝わります。すべてを楽しんでもらえないという中、VRゴーグルを所持していない方が多いのも事実でした。もちろんプレゼントするかどうかの検討はしましたが、“プレゼントを無償で行う”と決めた決断は早かったですね。私たちでスマホのVR市場を耕していくくらいの気持ちでやらないとダメだと思っていたので!

――開拓者スピリットって感じですね!

綿引 私たちが勝手に思い込んでいるだけですけどね(笑)。きちんと楽しめる環境を提供してあげたかった、というのがすべてです。

――いまもまだ体験会をやっているのは、まだまだ足りないという思いもあってのことでしょうか?

齋藤 そうですね、まだまだ全然足りないと思っています。

綿引 機会があれば積極的にお渡しに行きたいと思っています。大きなイベントだけでなく、小さなイベントでもお客様に届けたいですね。それで話題になってくれればというのもありますが、それ以上にきちんとお客様に届けたいなという気持ちがあります。

――最近、Amazonでも購入できるようになりましたね。

綿引 「お届けはしたい、でも全国を回るのはなかなか現実的には難しい」という問題があった中、Amazonで買えるように、関係各所を調整できたのはよかったとは思っています。体験会と違い、無償プレゼントでない点は申し訳ない気持ちもありますが、配っているものとはデザインを変えたり特典をつけたりと、差別化は図っているつもりでいます。

それでもなるべく単価を安くして多くの人にVRゴーグルを届けたい、という姿勢で販売価格を設定しました。すべては『オルガル』を楽しめる環境を提供するためですね。

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▲VRモードを遊ぶための組み立て式ゴーグル。

――体験会はこれからも続けていきますか?

綿引 はい、考えています。新たに実装したコンテンツの中で、温泉VRというのが体験できるようになりましたので、今後の体験会では温泉VRを軸に開催していければと思っています。

▼温泉VR体験会の様子
美少女VR『オルガル』で温泉イベント予定!肌も露わな美少女がこんなに近くに……

今後の体験会は、ゲームの認知も大事ではありますが、よりゲーム内の旬なVRコンテンツを体験してもらうという位置付けになっていくのかなと考えています。

齋藤 初期の体験会は新規のプレイヤーの方がほとんどだったのですが、いまでは、何度も来てくれるような方もいます。もっと見たい!もっと新しい体験を楽しみたい!という方が増えているのだと思います。

――回を重ねることでファンが増えてきている?

綿引 ということですかね。それから、そういう場でゲームに関してのご意見やご要望を伝えてくださる方も多いです。お客様と私たち運営がフェイスtoフェイスで話す機会ってあまりないので、貴重な機会として捉えてくれている方もいらっしゃいます。私たちとしてもお客様の生の声を聞けることは嬉しいので、体験会がきっかけでお客様と一緒にゲームを作り上げていけるようになるといいな、と思っています。

――東京ゲームショウ2016の大規模な展開については?

齋藤 実際にやったことは、それまでの体験会とほとんど変わりありません。

ただ、世の中的にもゲームショウ全体としても、VR推しの雰囲気になっていたので、その中で『オルガル』というタイトルをどれだけ印象付けられるかに焦点を当てました。ですので、目につく機会、体験できる機会を増やすため会場の5ヵ所でゴーグル配布を展開しました。

数多く出展していたVRタイトルに埋もれてしまわないように、TVCMも含めて、「スマホでVR」をしっかり伝えていきました。

グル―プで培った経験を活かして

――いままでゲーム側のプロモーションでお話をお伺いしてきましたが、齋藤さんたち宣伝本部の立場から横軸で見られたときは、どのように感じられましたか?

齋藤 いままで複数のタイトルでプロモーションをやってきましたが、『オルガル』はそれらのノウハウをしっかりと活かすことができていると感じております。マチアソビでの展開、秋葉原駅での体験会などは他のタイトルでも実施したことがあったのですが、今回『オルガル』もそれにハマるだろうと感じました。

――サイバーエージェントのグループならではの利点が新作に活かされるということですね。

齋藤 そうですね。各社、各タイトルでの成功失敗のノウハウや経験を、グループ全体で共有しながら活かすことができるという今の組織の強みを感じています。

――『オルガル』はもちろん、VRというジャンルも初めてだったとは思うのですが、他にもこだわっている点はありますでしょうか?

綿引 プロデューサーがよく言っているのが「50cmの距離でも凄くかわいいと思える3Dキャラクターを作ろう」ということですかね。そこにこだわることがVR体験をしたときの驚きにも繋がっているかと思います。

――それが、印象的なキャッチである“手を伸ばせば、君がいる”につながってくるのでしょうか?

綿引 まさにそういうことですね。遠ければある程度ごまかしもきくのかなとは思いますが、3Dにも力を入れていたので、“近寄ってもかわいくて、愛されるキャラクターを作る”という点を意識してチームで開発しています。

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▲“手をのばせば届く”ことを印象付けたプロモーション画像。

▼VRを身近に感じさせた第1弾プロモーションPV

――CMなどもそういった開発陣の拘りを取り入れる形で制作されたということでしょうか?

綿引 そうですね。開発チームの3D担当やイラスト担当などのリーダーを巻き込んで意見を出し合ったりしています。私も全ての制作工程を網羅できているわけではないので、みんなの力を合わせて作っています。CM制作には関わっていない開発者からも私信で意見が来たりとかするのはホントにありがたいですね。

気にしてくれているというのは、自分たちがしっかり作ったゲームを、より広めたいという思いからでしょうから、プロモーションの責務は大きいですね。

――開発とプロモーションがいいチーム感を築き上げているんですね。

綿引 そうですね。それは感じます。

齋藤 『オルガル』は皆が役割の垣根を越えて意見を出し合える、いいチームだと思います。

▼開発チームにもインタビュー!
VR対応の美少女ゲーム『オルガル』の開発現場に潜入取材!

――それでは最後に今後の考えている“新たな仕掛け”があればお伺いできますか。

綿引 今後もいろいろやろうと思っていることはあります。基本はVRがフックではあるのですが、どれだけ3Dのキャラクターがカワイイか、個性があるのか、という切り口でプロモーション活動もやっていければと思っています。

たとえば弊社の別タイトルの『ガールフレンド(仮)』の椎名心実、クロエ・ルメールなどは、キャラが立っていて、キャラそのものに魅力を感じているプレイヤーさんも多くいますよね。もちろん『オルガル』も、現段階でキャラ自体に魅力を感じていただいているお客様も多くいるのですが、3Dキャラをきっかけにゲームを始めることに繋がるようなプロモーションができたらいいなとも思っています。

――体験会に来るファンにとっても、楽しいものになりますね。

綿引 そうですね、具体的にはまだ言えないのですが……。

弊社の他タイトルではやっているような“王道”なプロモーションを『オルガル』ではまだまだやれてないので、“王道”もしっかりやっていこうと思っています。今後は既存のお客様にも満足していただけるようなプロモーションを実施していきたいですね。

齋藤 『オルガル』の魅力は“VR”と“3Dキャラクターの可愛さ”が大きな2軸です。今後はキャラクターの可愛さの軸でもコンテンツパワーをどんどん上げていきたいです。

オルガル_プロモ
オルガル_パーカー
▲社内スタッフ用に作られたTシャツやパーカー。こういったものからもグループの結束を感じることができる。今回のプロモーションの成功も、社内の結束力の強さがひとつの要因であったことは間違いないだろう。

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オルタナティブガールズ

ジャンル
美少女RPG
メーカー
(株)QualiArts
公式サイト
https://lp.alterna.amebagames.com/
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS、Android

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