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2016年下期はリリースラッシュ! ネクソンのモバイル戦略と注目5タイトル

2016-08-16 12:20 投稿

ネクソンモバイル事業本部のキーマンに訊く!

2016年8月4日に新作RPG『カオスクロニクル』がリリースされ、全世界1億DLを誇る『HIDE AND FIRE』の日本語版の事前登録も開始されるなど、注目タイトルが目白押しのネクソン。2016年下半期はさらなる攻勢をかけるという同社の金起漢氏に、今後の戦略をうかがった。

本格シミュレーションRPG『ファンタジーウォータクティクス』も注目度高し!

ネクソン モバイル事業本部 本部長 金起漢氏

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目指すは日本のモバイル分野での飛躍

――日本のモバイル市場の大きさから、いまや世界中のメーカー、とくに韓国、中国の多くのメーカーが日本市場に進出していますが、その状況の中で、ネクソンの強みはどこにあると考えていますか?

金氏(以下、金) PCオンラインゲームの時代から10年以上、日本でのサービス運営を続けてきました。そのノウハウや経験は、我々のストロングポイントになっていると思います。また、モバイルゲーム市場においても、アメリカやヨーロッパに加え、韓国や台湾など、さまざまな地域に現地法人を置いてグローバルな事業展開をしているので、こうした各国のマーケット状況を十分に把握したメンバー間で情報交換ができるネットワークも有利に働くと考えています。

――PCオンラインゲーム時代の早くから、Free to Playの草分け的存在として活躍してきた御社には、多くのユーザーがついているかと思います。

 Free to Playに関しては、全世界的にも最初に手掛けたものではありますが、いまや当然のことになっており、それだけで自慢できる時代ではなくなりました。もちろん、ひと言でFree to Playといっても各国でビジネスモデルが異なるので、それぞれで最適なモデルを提供するために、各国のグローバルネットワークを活かし、それぞれのユーザーの嗜好に合わせたゲームを展開しているところです。

ネクソン_メイプルストーリー
▲ネクソンは早くからFree to Playのビジネスに着手していた。日本ではとくにPCオンラインゲーム『メイプルストーリー』が有名。

――日本に合いそうなビジネスモデルを、ほかの地域から導入できる体制ができているということですね。

 そうですね。他国で実績のあるビジネスモデルを導入したり、より日本向けにアレンジして導入したりと、柔軟な考えかたができる体制になっています。

――今後、どういったゲームを日本市場に提供していきたいとお考えでしょうか。

 大きく、ふたつの軸で考えています。短期的には、海外で実績のあるタイトルを日本で展開する方法。すでに成功した実績があるタイトルですので、日本での展開も比較的早めにできます。

ですが、海外で実績あるタイトルが、日本で必ず成功するとは限りません。そこで、より長期的には日本国内の実力ある開発会社と手を組み、日本内製のゲームをユーザーの皆様にお届けしたいと考えています。こうした日本発のゲームを、今後海外にも展開させていきたいです。

――日本のモバイルゲームシーンは、世界的に見てどのような特徴を持っているでしょうか。

 日本は少し特殊ですね。たとえば、韓国や中国は、PCオンラインゲームで育ったユーザーが多いので、モバイルゲームでも同様の遊びかたを求める傾向にあります。対して日本のユーザーは、家庭用のコンソールゲームで遊んだ経験を持つ方が多く、モバイルゲームにもそれを求める傾向があり、こうした違いが特徴になっていると感じます。

――海外で成功したタイトルやノウハウが、日本で通じにくいことがあるのは、会社としてはやりづらいものでしょうか。

 たいへんな部分はありますが、ユーザーが求めるサービスを提供する側として努力するのは当然のことです。それに、特徴に合わせることを意識しすぎると市場が同じようなゲームで溢れかえってしまいますが、海外のひと味違うゲームを持ってきて差別化を図りつつ、日本向けのカルチャライズも施して展開していく考えです。

――日本向けのカルチャライズとは?

 社内のカルチャライズ専門チームが対応しているのですが、内部リソースを管轄しています。意識しているのは、グラフィックをより日本人にとって親しみやすいものにすること、また、対戦よりも共闘が好まれるので、PvPよりも共闘モードを充実させることなどです。

――確かに共感できる部分ですね。

 ビジネスモデルに繋がるところでは、日本のユーザーは自分のキャラクターが強くなることだけでなく、キャラクターに愛着を持つ傾向があるので、カスタマイズなど見た目のバリエーエョンを増やしています。他のユーザーとの差別化を図ることで、より愛着を持っていただけると思います。

日本国内の開発会社との提携戦略

――日本国内の開発会社と協力することに関しては、山椒Studiosとのパートナーシップ提携の発表もありました。ここに至った経緯をお聞かせください。

 先ほどもお話したように、日本に持ってきた海外ゲームのすべてが成功するとは限らず、優れた内製のゲームもラインアップに加えたいという考えが、ここ1年のあいだに大きくなってきました。すでに多くの開発会社がパブリッシャーと手を組んでいる中、新たな開発会社を探すのには苦労しましたが、モバイルならではのマネタイズやオンラインサーバーのネット技術といった部分で悩んでいる会社もあり、そこを強みとして持っている弊社と組むことで、よりよい相乗効果を出せると考えています。山椒Studiosさんとの提携は、こうした考えの一致があって実現したものです。

――山椒Studiosとの提携をアナウンスしたのは、何か戦略があってのことでしょうか。

 どこと手を組むか悩んでいる開発会社が多くある中、PCオンラインゲームのサービス会社という印象が強いネクソンも、モバイルゲーム開発会社との提携機会を探していることを知ってほしかったんです。今後も、国内で開発され日本ユーザーに照準を合わせた、独創的でおもしろいゲームを提供すべく、山椒Studiosさんのように優れた開発会社と、より多く提携していきたいと考えています。

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2016年下半期の新作・注目作は?

2016年下半期のネクソンは、月1本以上のペースで日本市場向けに新作モバイルゲームをリリースしていく予定だ。このリリースラッシュの注目タイトルを、金氏のコメントとともに紹介していこう。

『カオスクロニクル』

<ゲームの特徴>
・スキルを駆使して敵と戦うリアルタイムバトルRPG
・100種類以上のキャラクターでチームを組む
・プレイヤーの操作はスキル発動のみ

ネクソン_カオスクロニクル

<金氏のおすすめポイント>
ラインディフェンスと呼ばれるジャンルのゲームです。5人のキャラクターの攻撃やスキルのタイミングを合わせて戦うことができます。海外で開発されたタイトルではありますが、日本のユーザーに受け入れられやすいキャラクターやアートスタイルを持っていると思います。

▼配信開始記事はこちら
リアルタイムで変化する戦況に対応せよ!新作RPG『カオスクロニクル』

『HIDE AND FIRE(ハイドアンドファイア)』

<ゲームの特徴>
・物陰に隠れて攻撃チャンスを窺うガンシューティング
・移動は左右のみのシンプルさ
・リアルタイムマルチプレイの共闘モードを実装

ハイドアンドファイア_バトル

<金氏のおすすめポイント>
FPSやTPSのようなゲーム画面ですが、よりシンプルな操作で楽しめるガンシューティングゲームです。昔、ゲームセンターにあったガンシューティングをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。移動は左右だけ、物陰に隠れて敵の攻撃を避けるといった操作性で、女性でも簡単に爽快感を得られます。

中国、台湾でセールス1位、韓国でもセールス4位を記録した、海外のビッグヒットタイトルです。リアルタイムマルチプレイが充実しており、共闘モードもあるので、日本でも人気が出ると思います。海外ではe-sports大会が開かれるなど幅広い層に支持されていますし、これからの展開次第では国内大会の開催も検討したいと思っています。これまでの日本市場にあまりなかったジャンルのゲームですので、停滞しつつある市場を拡大・活性化する意味でも、個人的にとても期待しています。

▼事前登録記事はこちら
ネクソン新作は世界累計1億DL突破のガンシューティング

『DUNGEON STRIKER: BEGINS(仮)』

<ゲームの特徴>
・迫力満点のバトルが特徴的なアクションRPG
・2頭身のかわいらしいキャラクター
・奥深いストーリーと豊富なクエスト

ネクソン_Dungeon Striker

<金氏のおすすめポイント>
韓国のEyedentity Studioが開発を手掛け、すでに韓国や台湾でリリースされているゲームです。爽快感のあるアクション性が魅力のRPGとなっており、2頭身のかわいらしいキャラクターも、そのまま日本に持ってこられると思いました。見た瞬間、これは日本向きだと感じたので、アクションRPGを好きな方にはピッタリですね。現在、開発会社と密に連携を取りながら、日本に合わせた大規模な改修を行っている状況です。

『三國志曹操伝 Online』

<ゲームの特徴>
・歴史的事実に基づいたシナリオが楽しめるストラテジーRPG
・コーエーテクモゲームスの『三國志曹操伝』のIPを活用
・豊富な戦場や武将のほか、スキルも充実

<金氏のおすすめポイント>
優れたIPの活用を考えている中、昔ながらのファンが多いコーエーテクモゲームスさんのタイトルは非常に魅力的です。原作自体は15年以上前のゲームですが、開発を担当するネクソン子会社のThingsoftのスタッフにもファンが多く、意欲的に取り組んでいます。

もともとはソロプレイ用のシミュレーションRPGでしたが、今回はモバイルオンラインゲームとしてマルチプレイ要素を加え、現代に合わせた操作感や爽快感、グラフィックのブラッシュアップを行なっています。まだ、どの地域でもリリースされていませんが、順調なら年内に韓国での配信が始まる見込みです。

『三國志曹操伝Online』ディレクターインタビュー

『HIT』

<ゲームの特徴>
・キャラクターの育成要素が充実した3DアクションRPG
・Unreal Engine 4による最高レベルのグラフィック
・多種多様で豊富なステージが登場

<金氏のおすすめポイント>
『リネージュII』や『TERA』など、大ヒットMMORPGを開発したパク・ヨンヒョン氏が手掛ける初のモバイルゲームで、韓国でトップセールスを記録したことをはじめ、グローバルバージョンもリリースされ、全世界で累計800万ダウンロードを突破するなど、海外で大きな成功を収めています。

ただ、日本に導入するにあたっては、しっかりとカルチャライズしたうえでリリースしたいという判断があり、現在は絶賛改修中です。ストーリーや世界観設定、キャラクターイラストのテイストをとくに重点的に改修しており、既存の共闘モードはさらに強化し、新しいゲームモードも追加する予定です。開発者のパク・ヨンヒョン氏は、PCオンラインゲーム時代から日本で成功するための知見を持っており、彼も『HIT』を日本で成功させたいと強く考えています。

フードコートのように多ジャンルなゲームを提供

――月1本以上のペース、しかもジャンルのバリエーションも豊かなタイトルがリリースされることで、ユーザーの期待もかなり高まっていると思います。

 これまで進めてきた準備が整い、発表できるタイトルが増えてきました。ジャンルの多さに関しては、我々はよく「フードコートの店長になろう」と言っています。ひとつのジャンルにとらわれず、お好きなものを選んでください、と(笑)。どちらかというとコアゲーマー向けのタイトルが多かったので、今後はカジュアルなライト層向けのタイトルも増やしていきたいです。

――それでは最後に、今後の展望をお聞かせください。

 これまでPCオンラインゲームを中心に提供してきましたが、今後は海外の優秀なモバイルゲームをたくさん紹介していくので、期待していただければと思います。また、日本の開発会社とも手を組み、おもしろいゲームを作って海外にも展開していきたいです。海外展開を含め、提携先を探している開発会社の皆様は、ぜひご連絡ください!

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