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【ディバゲ研究室】制作の裏話も聞けた! 絶賛放映中のアニメ『ディバインゲート』インタビュー

2016-02-19 13:30 投稿

アニメ絶賛放映中の『ディバゲ』に迫る

ガンホー・オンライン・エンターテインメントのスマートフォン向けアプリ『ディバンゲート』(以下、『ディバゲ』)がTVアニメ化され、TOKYO MXほかで現在絶賛放映中だ。

今回、『ディバゲ』のアニメ版プロデューサーであるマーベラスの小浜 匠氏(文中、小浜)、ゲーム版のクリエイティブディレクターであるアクワイアの高野康太氏(文中、高野)、さらに『ディバゲ』のプロモーション活動を一手に担うガンホー・オンライン・エンターテイメントのミスター☆ディバイン(文中、ミスター)の3人にインタビューする機会を得ることができた。

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▲(写真左から)高野康太氏、ミスター☆ディバイン氏、小浜匠氏

そこで、TVアニメ制作に関する裏話やゲームとの違いなど、TVアニメ版『ディバゲ』をより深く知ることができる話を聞いてきた。

アニメ化の経緯について

――まずはじめに、アニメ化決定までの経緯を教えていただけますか?

ミスター  もともと、弊社社長の森下(一喜氏)がぴえろさんと懇意にさせていただいていまして。その中で、いつかガンホーのIPでアニメ化をできないか、という話をしていたんです。それでアニメ化するIPが『ディバゲ』に決定したのは一昨年のことです。森下が一昨年の末に、母校で講演を行う機会があったのですが、そのときに女子生徒から『ディバゲ』の質問をされたそうなんです。予想としては『パズル&ドラゴンズ』の質問をされると思っていたのですが、『ディバゲ』の質問をされたことが森下の中でとくに印象に残っていたようでして。

――たしかに、最初に出そうな質問は『パズドラ』ですよね。

ミスター 『ディバゲ』はキャラクターのビジュアルも若い女性層から支持を受けていて、ストーリーもアニメ化しやすいものでした。そこで、かねてから懇意にさせていただいていたぴえろさんと、『ディバゲ』をアニメ化するべく動き出した流れです。そうした決定の中で、マーベラスさんとも組ませていただくことになりましたね。

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――マーベラスさんにアニメ化のお話があったのはいつごろだったのでしょうか?

小浜 最初に話が来たのは、2015年の初頭くらいでしたね。最近のアニメに比べると、準備期間としては決して長いわけではありませんでした。

ミスター ちなみに監督の阿部記之さんは、もともとぴえろさんとお仕事をいっしょにされていた経緯もあり、すでに決まっていました。それに阿部監督はアクション系の作品を得意とされている方ですので、アクションが入ってくる『ディバゲ』にもぴったりだろうと。

――実際にアニメが放映開始されてみて、ユーザーからの反応はいかがでしたか?

小浜 僕がすごく印象深かったのは、ゲームをプレイされている方々のリアクションが予想以上に好意的だったことですはじめは、これまで皆さんがイメージで補完してきたゲームの映像をアニメで具現化すると、必ず違和感が出ると思っていたんです。ですが、そこを映像で明確化したにも関わらず、ゲームを遊んでいる方々が喜んでくださったのは非常に嬉しかったですね。

――高野さんはいかがでしたか?

高野 1話が放映された時点で、多くの方から嬉しいお言葉をいただきました。むしろ僕らが想像していた以上に喜んでくださっているなぁという印象もあり、とても嬉しく思っています。

――2015年12月に実施された先行上映会などでも、そうしたリアクションは感じられましたか?

高野 映像でしか見せることのできない些細な内容や仕草でも喜んでいただけたので、僕らとしても嬉しかったです。アニメの『ディバゲ』では、ふつうのアニメではあまり見ることのない要素が盛り込まれているのですが、それを面白がってもらえているようでしたね。

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アニメならではのこだわり

―― アニメ内のナレーションや、背景のCGの使いかたも独特ですよね。

高野 ナレーションやCGなどは、保守的な方だと抵抗があるのですが、阿部監督はいろいろなことにチャレンジしているなぁと驚きです。それが受け入れられたので、アニメ化して本当に良かったです。

――その”チャレンジ要素”を具体的に何かひとつあげるとしたら、どのようなものがありますか?

小浜 一番大きいのは、思い切って設定説明などを排除したことですね。原作の世界が複雑で奥深いので、そのすべてをアニメにするのは難しかったんです。

――たしかに、設定説明やキャラ背景の説明はわりと省かれていますよね。

小浜 設定に関する説明をすると、キリがなくなってしまいますから。その分、見る方には瞬間瞬間の手触りを感じてもらいたいなと。あえて説明を排除して、そうした手触り感を積み上げていくというのは、結構独特な手法です。キャリアのある阿部監督でも、初めて作るタイプの作品だと仰っていました。そういった、世界観説明の排除やナレーションの採用、絵の使いかたなどが一番チャレンジになっていると思います。

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――その設定部分に関しては、高野さんもご意見を?

高野 あえて意見を出すことはあまりなかったですね。会議には僕も参加させていただきましたが、構成が上がって来た段階で抑えておきたいポイントはすべて入っていましたので。どちらかというと、ご提案いただいた構成に、僕のほうから再提案をさせていただきながら進めていった感じです。ストーリーの根幹やどのエピソードをアニメ化するかというのは、ぴえろさんとマーベラスさんといっしょになって決めていきました。

選ばれた3人の主人公とアーサーについて

――アニメも6話まで終わったところで、過去の振り返りや設定部分のお話をお聞かせください。まず、主人公が6人いる中で何故、“アカネ”、“アオト”、“ミドリ”の3人をフォーカスしたのでしょうか? 加えて、残りの3人(ヒカリ、ユカリ、ギンジ)ではなく”アーサー”を主人公格として扱っている理由もお聞かせください。

高野 ゲームでは主人公6人を平等に扱うことをいつも意識していました。ですが、アニメで6人を扱うと話が中途半端なものになってしまうので、打ち合わせを通してアカネ、アオト、ミドリに決まりました。

小浜 これは僕の個人的な意見ですが……集団が主人公になったときに一番中心にいなければいけない人が誰かってなると、やはりドラマの根深い人間になります。そうなると6人の中だとアオトが一番ですよね。つぎに主役として物語を引っ張っていくエンジンになるのは何かとなれば、それは意志の強さや、どんなときでも集団を引っ張ることができる人間です。そういった点から、アカネが主人公になるのは自然なことだったかなと。

アオト
▲アオト
アカネ
▲アカネ

――要所要所で見えるアカネの熱血漢なところは、今後のお話でより顕著になってくるのでしょうか?

小浜 ポイントポイントでは出していきます。2話で「子供を絶対に助けなきゃ駄目だ!」っていうところもアカネらしいかなと。この先の物語の中で、一同が扉にたどり着いて、彼らが一回苦境に陥るわけですが、その後どうするかを決めるのは、やっぱりアカネになるんです。ちなみにPVのラストカットは、アカネの「行くぜ!」というセリフで終わるのですが、これはメンバーのエンジンになるのがアカネだろうという思いから決定しています。

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▼PV

――そうなると ミドリはどういった立ち位置になるのでしょうか?

小浜 ミドリについては、扉を目指す動機が”ドロシーとの確執を払拭するため”という、“至極個人的な願い”であったことが一番大事なのかなと。世界そのものに関わるようなヒカリやユカリの話(※)を持ってきてしまうと、アニメの1クールでは尺が足りなくなってしまいますから。そう言った理由からも、なるべく個人的な願いを持った主人公たちを軸にしたというのはあります。

ミドリ
▲ミドリ

(※)扉の君との激戦がくり広げられる”黄昏の審判”以後、ヒカリは天界の女王に、ユカリは魔界の女王にそれぞれ就任する。そしてふたりは、天界と魔界、さらには常界や竜界といったそのほかの世界をも巻き込んだ戦争を引き起こそうとする。

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――たしかに、軸になる3人と比較すると、ギンジ含め残りの3人は対世界の話が強いですね。

ミスター ゲームのことも考慮すると、ゲームで最初から選択できるのがアカネ、アオト、ミドリなのでそこもリンクしています。アニメを見た方が「ゲームをやってみようかな」と思っていただいたときに、初めに見えるキャラというのも重要ですので。

――アオトは物語の軸を担う存在、アカネは集団を引っ張るリーダー的存在、となると、ミドリの役回りはどういったものになるのでしょう?

小浜 ミドリが持っているのは、友だちとの確執ですよね。アカネの父親への想いだったり、アオトの複雑な事情だったりと違って、一番リアルで共感しやすいキャラクターになっていると思います。身近な問題を抱えているがゆえに、視聴者のかたの目線に近いキャラクター、つまり半ナビゲーターのような存在になるかなと。

ミスター アカネとアオトがエリートな分、ミドリは基本ふつうの女の子な感覚です。

小浜 それと、ミドリの台詞でなるほどなぁと思ったのが、1話でアオトのことを誘うシーンです。そのときに「ここにいれば、私たちみたいな適合者ばっかりだし」というようなことを言いますよね。やはり作中世界においても、扉を見た人や特殊な能力を持つ人は、世の中から異端児のような扱いを受けて、若干爪弾きにされているんだろうということが、あのひと言から伝わってきます。

――そう考えると、ドロシーと別れたあとのミドリの2年間というのは色々あったのだと考えられますね。つづいて、もうひとりの主人公格である”アーサー”の役回りについてもお聞かせください。

アーサー

小浜 アーサーの場合、彼が評議会の一員でありながら評議会とは違う意図を持っている、というのがアニメの物語における主軸にもなっています。そのためアカネたちと並列に扱うのが一番良いだろうとなりました。もちろん、ほかのキャラクターを中心に置くことも考えましたが、やはり“アーサーと少年たちがともに扉を目指していく”というのが一番ドラマになるのではないかと。

――アカネたちが悩んでいたら、アーサーが皆を引っ張っていく感じですよね。

小浜 そうですね。アーサーはもともと扉に行く気ですが、アカネたちは本当に扉が存在するのかどうかも定かではない状態です。各々が抱えている問題も個人的なものなので、バラバラになっている意思を同じベクトルにまとめあげるには、アーサーのような人物が必要でした。

――アカデミーの中で、アーサーがアカネたちに目を付けた具体的な理由はあるのでしょうか?

小浜 アーサーは、独自の目的を持って扉に行こうとしています。もちろん自分自身の力に自信を持っていますが、それ以外に“何か違う要素”も必要であると考えている。その”自分とは異なる要素を持つ者”がアカネたちになります。そして12話で、“どういう人間がゲートに導かれるのか”というのも明らかになりますよ

高野 5話でも少し言っていましたが、アーサーがアカネたちに”選択と責任”の話をしているのに対して、ランス(ロット)が「(アカネたちに対する)水のやりかたが気に入らない」と言っていますよね。そういったところで、アーサーは個人で行きたいという思いがありつつも、他の手も考えていることが見えてきます。

オリジナル要素、”アカデミー”と“少年K”

――アニメでは”アカデミー”や”適合者”といった新たな設定が加わっていますよね。こうした新規設定の中で、アニメを一本の筋にする際にとくに効果的に作用した設定はありますか?

小浜 外部的な設定という意味で言うと、”アカデミー”はアカネたちと評議会をつなぐものになります。アーサーら評議会の人間とアカネたちがいっしょに扉へ向かう上で必要な設定なんです。ですが、アカデミー以上にアニメのフォーマットに落とし込む上でキーになっているのは少年Kだと思います。

少年K
▲少年K

――少年Kは、アニメが半分終わった時点でもまだ謎が多い存在ですよね……? 少年Kはどのような意味を持って存在しているのでしょうか?

高野 現状では、アオトにしか見えていなくて、アオトの心の底にある矛盾などを指摘してくるキャラクターですよね。ですが、少年Kが存在する本当の意味というものは、物語の最後のほうで明らかになります。ちなみに、少年Kという名前自体も、じつは最初コードネーム的な扱いだったんです。少年Kという名前を見ているうちにそれが自然になってきて、いつの間にか少年Kのままで進めることになりました。

小浜 太郎とかにならなくて良かった(笑)。匿名性があるほうが良いし、現実と非現実の境目のような人物として見せるのにも最適な名前でした。

――少年KのKは鍵(key)から来ているんですよね。

ミスター そうです。少年KのCVを担当されている”釘宮理恵さんのK”って説もありましたけど(笑)。

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――たしかに中の人的にはそうですけど(笑)。ちなみに、アカデミーは適合者が集まる学校的な場所なのでしょうか?

小浜 学校というより、評議会の下部組織ですね。アカデミーにいる人は皆能力を持っていて、想いの大小はあれど扉に行ける可能性を持っている人たちです。

――適合者の定義としては、”内なる属性の力を持っている人”のことなのでしょうか?

小浜 まさしく、6つの属性のひとつが花開いた人たちが適合者になります。当然、ふつうの人はその力を持っていません。何らかの要因によって炎や水といった属性の力が開花してしまった人たちが、作中世界には極少数出て来てしまっている。それはおそらく、扉が開かれて統合世界が誕生した影響によるものだと思います。

サブキャラクターの登場、活躍に期待!

――これまでシリーズユニットの一部キャラ(パブロフ、ルリ、サミダレなど)は登場していますが、この先登場予定のシリーズ系ユニットは誰がいますか?

小浜 現状でお話できるところとしては、スルトをはじめとする北欧神6人と、シェイクスピアなどの戯曲シリーズが登場予定です。とくに北欧神たちが登場する7話はアクションも盛りだくさんな回なので、ぜひ楽しみにしていてください。

――今後のストーリー展開というお話になると、5話でアーサーが”グリモア教団”という名前を出していますよね? 黄昏の審判の最中で、アリトン以外の教団員も登場するのでしょうか?

高野 グリモア教団が映像として出てく る予定はありません。ですがゲームの世界同様、グリモア教団はちゃんと存在していて、世界になんらかの影響を与えている、というのはストーリーの根拠とし てあります。

――きっと7話から黄昏の審判が正式に始まるのだと思います。黄昏の審判が始まるとなれば、やはりアーサーの活躍も期待できるのでしょうか?

小浜 基本的にアニメでは、“アーサー、円卓の騎士、アカネたちがゲートに向かう”というところにドラマを絞っています。さらにその中に、ふたつの軸があります。ひとつ目は、アカネたちが自分たちの願いを抱えながら扉に辿り着こうとする、というもの。もうひとつは、アーサーがどういった意図を持ってゲートに向かっているのか、というものになります。とくにアーサーの動向というのは、評議会やそのほかの人物の思惑とも交錯していくので、物語を展開する上で重要なものになっています。

――ゲームの黄昏の審判では、この先アーサーにはいろいろ起きる(※)わけですが、やはりアニメでも……?

高野 具体的にはお話できませんが、7話でアーサーは大変なことになってしまいます……。その大きなドラマと、アカネたちのドラマが最終話に向けてどう決着していくのか、というのがこの先のメインになります。

[ネタバレのため色を反転しています]
(※)扉にたどり着いたアーサーは、とある事件(ゲーム内でも明言されていない)が起きて闇に堕ちてしまい、アーサーであったことを忘れ、エビルアーサーになってしまう。

――7話ではバトルが見どころといったお話もありましたが、これからバトルシーンは増えていくのでしょうか?

小浜 7話はバトルが多めになりますが、作品自体がバトルアニメというわけではないので、これから急激にバトル要素が増えることはありません。ただ、皆さんが期待されているであろうバトルは要所要所に挟まっていると思いますよ。

――ゲームと同じ流れを踏むとなれば、この先大きい事件が数多く起きると思います。ですが、ゲームのストーリーと照らし合わせて見ると、それぞれの事件の当事者の中にはアニメで登場していないキャラもいますよね?(例:アカネ御一行における、ヨウコウやシラヌイなど) やはりそのあたりは省略しながら展開されるのでしょうか?

小浜 そうですね。現状で仲間の一員として登場していないキャラが新規で出ることはありません。ミドリを例に挙げるなら、マイカゼ以外のミドリ、ドロシー、シルフ、ヘズの4人だけでお話が進みます。登場人物は減っていますが、ゲームに近い何かが起きるという形にはちゃんとしてあります。

ミスター その点で言うと、北欧神のアニメでの位置づけも少し変わっています。ゲームにおける北欧神は、アカネたちのもとにそれぞれ降臨して戦うだけでしたが、アニメでは“文明竜”の役割だった円卓の騎士たちとの戦いも北欧神が行います。ここで文明竜のお話を描いてしまうと、ノアのお話も入ってきてしまいますので……。

――短い話数で物語の流れを追うなら、そのほうが効果的かもしれませんね。

小浜 ドラマを丁寧に描こうとすると、どうしても尺を喰ってしまいます。かといって、出来事を簡略化して描くのもちょっとどうかなぁと。ここまで”アーサー”と”アカネたち”というふたつの軸でドラマを展開してきたので、その物語に決着をつけないとアニメは終われません。なので、そのふたつの軸に焦点を当てて決着させていくことを最重要とした結果、省略できる部分は省略していった形になります。

ミスター かといって、『ディバゲ』の世界観や設定が好きな方を無視するというわけでは決してありません。いまは、そういった方々にも納得していただけるような形に仕上げるように試行錯誤しながら進めています。

――たしかに4話における“ブルーノ”と“シュレディンガー”との出会いかたは巧いなと思いました。評議会傘下のアカデミーに属しているからアオトとブルーノの距離感も縮まっていて、そのふたりが出会い、さらにシュレとサミダレも登場する、という流れが違和感なく展開されたといいますか。

小浜 あの場面で見たいのは、”あの4人がいっしょに集まっているシーン”だと思うので、そこはキッチリ抑えられたのではないかと思います。その前後の話が微妙に違っていたとしても、本質的に見たいところは抑えられたかなと。

ミスター ドロシーの本名などの、アニメ初の情報も少しだけ出ていますしね。

7話からの注目ポイント

――本日(2016年2月19日)夜には7話が放送されますが、7話の見どころを教えていただけますか?

小浜 ゲームをプレイしている方ならご存知だと思いますが、アーサーが大変なことになります。ほかにも、楽しみにしてもらいたいキャラクターの登場やアク ションも盛りだくさんになっています。中でも、いままで登場した扉は本当の姿では無く、真の扉があるというのが、ちらっと見えるのが7話のおいしいところです。

――扉の真相……気になります! ちなみに高野さんが個人的に注目のシーンなどはございますか?

高野 7話でランスロットの回想が挟まるシーンがあるのですが、個人的にそこがとても楽しみです。ランスロットとアーサーの出会いを知ることができるのですが、訳が分からないことを言っているのに通じ合っている、あのふたりの独特の関係性を感じ取っていただけるかなと。

――今後の7話~12話で注目すべきキャラクターは、ずばり誰でしょうか?

小浜 アーサーとロキですね。アニメの後半で、アーサーがどうなっていくのかは注目してほしいですね。

――ロキはいまのところ、あまり動きを見せていないですよね。

小浜 アーサーとロキのやり取りというのが、先ほどお話した物語の軸に関係している部分なので、これから先のお話で大きくクローズアップされていきます。ロキはこれからどんどんおいしいキャラになっていきますよ。

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――ロキファンは必見ですね。

小浜 ですね(笑)。それとサンタクロ―ズもこれまで少ししか登場していませんでしたが、今後再登場する予定です。ゲームユーザーの方だと、黄昏の審判時のサンタクローズの役目は”アーサーに鍵を渡して終わり”ぐらいだと思われているでしょうが、アニメではとても重要なパーソンとして再登場を果たします。きっとファンの方にとって嬉しい形で出てきてくれると思いますよ。

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――サンタクローズがアーサーに渡した”鍵”といえば、ゲーム上では”機密情報”であるとなっています。アニメでもサンタクローズがアーサーに鍵を渡すシーンがありましたが、そのときは王冠を手渡していましたよね? つまりあれは、情報が詰まった”王冠型のドライバ”ということなのでしょうか?

小浜 王冠そのものがドライバになるわけではなく、もう少し抽象的な話をふたりはしています。僕の中では、王冠を渡したのは”いまの世界の有様から王様の存在が必要であるというメッセージを渡した”という解釈です。世界の有様、ゲートに辿り着くことができる人物に必要な要素などの詳細をサンタクローズは入手していて、アーサーが王様になるべきだというメッセージとともに王冠を渡しています。会話としては見せてはいませんが、ふたりは魂でつながっているので理解し合えているんです。ちなみにあの王冠は、この先とても重要な意味を持ちます

――ゲームユーザーとしては、聖王を名乗る瞬間という意味なのかなと思っていました。

小浜 そう捉えていただいても間違いではないです。

――アニメも6話まで終わりましたが、制作の途中で「活躍させたら面白いかも」といった流れで役割が変化したキャラクターはいますか?

小浜 意外に、というわけではありませんが、アオトとアリトンの話が思いのほか手ごわくて。そこにエネルギーを使いましたね。彼らの話がひとつの軸になるというのは、もちろん最初から予定にはありました。ですが、どうして少年たちが扉に辿り着けるのか、扉に辿り着く上で必要な資格とは何なのか、という話を見せる際に、一番鍵になるのがアオトとアリトンでした。そこに少年Kが絡んできたことで、良くも悪くも話は膨らんでいきましたね。

――ゲームでは少年Kがいなくて、ふたりだけで完結している部分でもありますからね。

ミスター あと、この先のストーリーではギンジが意外と活躍しますよそのままフェードアウトするかと思っていましたが(笑)。

ギンジ

小浜 ギンジはこの後、とくに7話以降にとても重要な役割を持ちます。もともとのゲームの設定を知っていれば、「こんな立ち回りをさせるのか!」っていうのを理解していただけるかなと。

――ゲームだと、ギンジは黄昏の審判がはじまるころに故郷(極東国)に帰っていますからね。アニメではアカネたちと行動をともにしているので、今後どう動くのか興味深いです。

ミスター ギンジって、ゲームだと黄昏の審判が終わると”ある役職”に就任するじゃないですか。どうやってあの状態にするのか、というのはアニメならではの見せかたをしています。

高野 描きかたこそ変わっても、ギンジの本質にある”皆のために行動する”というところはぶれてはいません。最後まで見ていただければ、ギンジの活躍も見ていただけると思いますよ。

設定は靴の裏まで作成

――ゲーム上における進化の表現は、武器の変化や服を着替えるというものがありますよね。今後キャラの成長にともなって武器が変わることはあるのでしょうか?

小浜 武器の変化はありません。どちらかというと精神的な成長や、意志表示という意味合いのほうが強いです。円卓メンバーが白い隊服に着替えるところにも、阿部監督の表現としては”死を前にして白装束に着替える”という意味があります。

高野 ゲームの設定でも、黒服が人を殺す喪服で、白服が死に装束でした。ですので、全員が扉を目指す上で起こりうる死を覚悟して、白装束に着替える、という側面は当初から存在しています。シラユリのプロフィールにある「黒から白の隊服へと着替えたその意味を知り」というのがソレですね。ゲームだと隊服の変化に加えて武器も変化しますが、アニメでは精神面の成長を白装束で表現している形ですね。

ミスター 初見では分からないと思いますが、そういった設定は服も含めて細かく作っています。アーサーの水槽もそのひとつです。アーサーの部屋にある水槽は中に何も入っていないんですが、そんな水槽を自分の部屋に置くのもアーサーっぽいかなと。

高野 裏話になりますが「その水槽はアーサーが置いたの? それとも備え付けだったの?」という話からしていましたね。備え付けだったとしてもアーサーはそこで魚を飼わないだろうだとか、そういった細かいところまで話し合いながら決めていきました。

――そういった施設内のあらゆる物にちょっとした裏設定があるということですね。

高野 そうですね、しっかりと意味が存在しています。備え付けであれば、アーサーは魚飼わないけど、水は入れている。でもきっと、施設のシステムで水は自動で入る仕組みかもしれないです。

――道具レベルの話では、ドライバの球体も驚きました。あれは、アニメ内でドライバを持ち運ぶ際に必要だという意図から生まれたのでしょうか?

小浜 ドライバの形状については、監督とアニメスタッフからのアイデアでした。何もない場所から出すわけにはいかないけれど、ずっと持ち歩いているのも不自然ですよね。だから”コンパクトにして持ち歩く”というあの球体の形状は、新しい設定として作る必要がありました。

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――何でも入るイメージがある分、いろいろな想像が掻き立てられますよね。予告編を見たときは、ドライバと手が映った直前にサンタクローズが映りこむシーンがあって、「もしや、これが鍵なのか?」と思っていました。実際はアオトのドライバでしたが(笑)。

小浜 細かいところだと、作中でアオトがひとりで暮らしている風景を描くために、住んでいるアパートや、背景に写っている団地も決める必要がありました。「その世界はどうなっているの?」という疑問を埋める目的がありましたので。世界評議会の統治からは少し緩んでいる、廃れたエリアなんじゃないかというところから作りはじめた形です。あまり気にならないような何気ない映像も含めて、作り込んでいる情報や設定は膨大な量になります。それこそ、「どういう靴になっているのか?」って話になれば、その靴の裏側まで作り込みます。

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ミスター 世界評議会の外観なども、何もない状態から新しく作りましたね。「どういった構造の建物なんだろうか?」というところから、「世界評議会がある場所ってどういう気候なのか?」っていうところまで考えています。どんな世界の中でそれが生まれたのかという詳細設定も、話し合いをしながら作りました。

――常界も異世界感が強いと思っていましたが、どちらかというと近現代のような世界になっていますよね。

小浜 「少年たちの心情にフォーカスしたい」というのを阿部監督が強く仰っていたので、あまりファンタジー過ぎる設定にするよりは、どこか身近に感じられる、現代とつながっている舞台にしたというのはあります。我々の世界と似ていて、テクノロジーは少し先を行っているイメージです。

ミスター 世界評議会も、駅ではないですが色々な場所に行ける線路が通っています。アニメではほぼ使っていませんが、俯瞰して見た評議会近くの全体図のようなものもありますよ。

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高野 アカデミーの運動場がある場所も、室内なのに青空が広がっているじゃないですか。あれについても、ホログラムを用いて映している、という設定を作っています。夜景も見えていますが、実は偽物になっているとか。

小浜 じつは円卓の会議室も、階段の上にアーサーのデスクがあって、階段を降りてくると円卓の机にたどり着く構造になっています。円卓の会議室については、いろいろと話し合いをして作っていきました。

――どのような話がなされたのでしょうか?

高野 王様って階段の上に椅子があるイメージがあるじゃないですか。なので、みんなが会議をしているときに、上からアーサー降りてきたら格好いいよねと(笑)。

ミスター PVで後光を浴びながら階段を降りてくるアーサーの映像がありますよね。あのイメージが、制作時から頭にはありました。

小浜 それと網目が斜めにあって、そこから光が差し込んでくるというのは、デザインの方のアイデアでした。アーサーの部屋と円卓の会議室もいまでこそつながっていますが、最初は別室でドア開けてふつうに行く感じでした。でもそれだと分かり辛いかなという話になって、いまの形になっています。そのほかにもカメラワークのことを考えた際に、円卓のテーブルをどの程度の大きさにするかも色々と検討しましたね。

ミスター ちょうどいま、“5分(ぐらい)で分かるアニメ『ディバインゲート』”という7分程度のPVを公開しています。PV内では、世界評議会の位置づけや統合世界の説明、オズが世界評議会の最高幹部であることなどが語られています。アニメでは設定に関する細かい説明をしないので、そのPVを見ていただければ、初見の方でも世界観を理解できるようになっています。

▼“5分(ぐらい)で分かるアニメ『ディバインゲート』”

小浜 設定の説明に関して言うと、キャラ名をテロップなどで表示しないというのもあります。たとえば円卓メンバーが出たときに、初見の方だとキャラと名前は一致しないと思います。じゃあそこでキャラ名とテロップをつけても、名前だけ見せられたところで中々定着しませんよね。しかもそこを掘り下げるのは物語の軸とは少し違う。だから、彼らの関係性だったり、いっしょにいるときの雰囲気だったりを間違った表現にはしないようにしておけば、「きっとこういう人なんだろう」というのは伝わるかと思って現状の形にしています。

――円卓メンバーがアーサーに話しかけるときの言い回しなどで、なんとなく彼らの関係値は見て取れますよね。

小浜 はい。台詞や話しかた、お互いのやり取りを聞いてもらうと、何となく関係性が伝わるのではと思います。実際の関係がどうなっているのか気になる人は、設定資料集を読んでいただいたり、解説のPVを見ていただければより理解を深めていただけると思います。

ミスター いまから一話を見直してみても、いろいろな発見があると思いますよ。解説のネタを仕入れたうえで、ぜひもう一度見直してみて欲しいですね。

小浜 それとパッケージには、声優さんの出演するイベントの抽選券が入っています。そのイベントでは、ヒカリ、ユカリ、ギンジたちをフューチャーしたドラマが楽しめる内容を現在鋭意製作中です。もしかすると、ゲームとはまた違った雰囲気になると思うので、楽しみにしていてください。

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アニメ内のBGMにも一工夫

――ゲームのBGMが随所で使われているなと思いましたが、あれはどなたの提案でしょうか?

ミスター ゲームのBGMについては、制作のほうから是非使いたいという意見がありました。

小浜 ゲームの音楽はなじみがあるだろうからぜひ使いたいと話がありまして。今回、音楽をお願いしているスタッフさんに相談したら快諾してくださいました。そこで、もとのBGMをそのまま使うのではなく、アニメ用にアレンジもしていただいています。ゲームをプレイされている方なにやりとする部分を残しつつ、そこに尾澤拓実さんが足した味のあるBGMに仕上がりました。

――クエストクリアー時の音とかもそうですね。

ミスター じつはサウンド以外にも、ゲーム由来のシーンは結構あるんです。高野のアイデアで、ミドリたちが使っているSNSで表示されるハートマークも、ゲーム内のフレンドポイントのアイコンと同じものになっています。映像をよーく見ていただければ、随所でそういった要素が発見できますよ。

高野 細かいところだと、アカネとミドリがアオトの情報にアクセスしたときも、最初のボスが登場した時のUIみたいなデザインになっています。アニメではゲームの細かい部分まで拾っていただけていますね。

ミスター 一瞬しか使わないパソコンも、凝ったデザインになっていて凄いなぁと思ってましたね。

――最後に、この先7話~12話に続いていくにあたって視聴者、ゲームユーザーに対してメッセージをお願いします。

高野 おかげさまでアニメも放映スタートして、もう半分も終わっちゃったんだなぁと悲しい気持ちでいっぱいです。とはいえ、あと6話の内容も盛りだくさんできっと皆さんが期待に応えられるような作品になっていると思います。細かい設定や、台詞のひとつひとつまで気にして作っていただいているので、そういったところにも注目して残り6話を楽しんでいただければ幸いです。

小浜 これまで放送した回を丁寧に見返してもらえば、じつはとても意味のある台詞や映像などが沢山盛り込んであることに気づいていただけると思います。そういったものが、このあと7話以降で一気に回収されていく予定です。7話~10話は、怒濤の展開。さらに11話、12話が濃密すぎる展開になっています。そこはいままで疑問だったことに答えが出たり、一方であらたな疑問が出て来たり。その辺りを含めて、7話以降も楽しみにしていただければと思います。

ミスター それとブルーレイ、DVDも発売されますよね。

小浜 はい。4月からブルーレイ、DVDが毎月一巻ずつ発売されます。ゲームをプレイしている方に喜んでいただけるゲームの特典が盛りだくさんになっています。アニメの世界観をより詳しく解説できるネタがたくさん入っているほか、ブックレットでは高野さんによる解説も入っています。それ以外にも、パッケージに封入されている抽選券で参加できるイベントでは、アニメで描かれなかったサイドストーリーを楽しんでいただけたり、アオトやアーサーのおちゃめなところが見られるドラマCDが入っていたりなど、盛りだくさんな内容になっています。いろいろな仕掛けが用意してありますので、ぜひそちらも手に取っていただければと思います。

ミスター アニメ版『ディバゲ』は、一度見ただけでは分からないところや、二回見てはじめて分かるシーンがあるなど、楽しめる箇所がたくさんあります。アニメ用に原作を上手く変えていったところも、原作のユーザーさんに受け入れられるように高野が監修して調整をしています。それと現在発売中の“ディバインゲート オフィシャル アートワークス”に 書いてある設定を読んでいただければ、どこがアニメ用に変わったのかも分かり、アニメをより楽しめるようになると思います。“ディバインゲート オフィシャル アートワークス”は絶賛発売中なので、ぜひお手にとっていただければと思います!

※”ディバインゲート オフィシャル アートワークス”の購入はこちら

貴重なアニメ設定画を公開!

今回のインタビューにあわせて、初公開となる以下の設定画がミスター☆ディバインからプレゼントされた。

アリトンやランスロットのドライバの設定画や、“あの日の僕ら”と同じ服装の幼少期のアーサーとサンタクローズの設定画など、かなり豪華な内容になっているぞ!

■アーサー(幼少期)

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■アリトンのドライバ

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■アーサーのドライバ(エクスカリバー)

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■サンタクローズ(幼少期)

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■パブロフのドライバ

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■ブルーノのドライバ

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■ミドリとドロシーのマスコット人形

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■ランスロットのドライバ

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『ディバインゲート OFFICIAL ART WORKS』 好評発売中!

価格:3200円+税
発売予定日:2015年12月17日

箱_オビつき

 

■限定ユニット:あの日の僕ら

P431_a_あの日の僕ら(少年アーサー&少年サンタクローズ)_2
あの日の僕ら_01_LvMAX
あの日の僕ら_02

▼本書の中身をチラ見せ!

※Amazonで購入
※楽天ブックスで購入
※セブンネットで購入
※エルパカブックスで購入
※ebtenで購入

【シリアルコードに関するご注意】
※本シリアルコードはAndroid版『ディバインゲート』のみで使用可能です。
※ひとつのゲームのIDに、異なるシリアルコードであれば、複数入力することができます。
※本シリアルコードの有効期限は、2016年3月31日(木)午後11時59分です。
※本ユニットを他ユニットにリンクさせることはできません。(このユニット自身に別のユニットをリンクすることは可能)
※『ディバインゲート』のシリアルコードは、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社により無償で発行されたものです。使用に関する注意事項は、ゲームの公式サイトをご確認ください。


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ディバインゲート

ジャンル
パネルRPG
メーカー
ガンホー・オンライン・エンターテイメント
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS 5.0 以降、Android 2.3 以上

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