ついにベールを脱いだ本格オンラインTCG
2015年11月29日(日)、秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAにてCygamesの新作対戦型オンラインTCG『Shadowverse(シャドウバース)』の先行体験会が開催された。
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体験会では『シャドウバース』ディレクターの齊藤優太氏が登場。プロゲーマーのstansmith氏による解説を交えながら、参加者に向けて『シャドウバース』のゲームルール案内、および体験会でプレイ可能なキャラクター5名とそのデッキの特色について、各デッキの代表カードを例に上げながら解説を行った。
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そのほか、ステージ上にはゲストとしてタレントでモデルの佐藤かよや、本作に出演する女性声優から優木かな、佐倉薫、石上静香も登場。
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デッキ解説のあとは参加者全員に端末とヘッドフォンが配布され、参加者同士でマッチングしての対戦会となった。同時にステージ上では出演者による公開試合も開催。声優の3人は実際に各自の担当キャラを使用し、場を盛り上げた。
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ゲームシステムやデッキ解説は以下の通り。
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『シャドウバース』の戦闘の流れ
・試合は1対1のターン制
・20点の体力をゼロしたプレイヤーの勝利
・デッキはユニット、スペル、フィールドの3種類計40枚の構成
・場に展開できるのはユニット、フィールド計5枚で、場に出すにはPPを消費
・各カードは場に出して次のターンから戦闘に参加可能
この体験会では特性の5人のキャラを操作し、他の来場者と対戦することができた。そこで判明した気になるこのゲームのルールを紹介していこう。
試合は1対1での対戦形式。互いにカード40枚のデッキと20点の体力を持って戦い、先に体力が0になるか、デッキが残り0枚でカードを引けなくなると敗北する。
全40枚のデッキを構成するカードはユニット、スペル、フィールドの3種類だ。ユニットは場に出て戦闘に参加するカード。スペルは使用すると即座に効果を発揮し、場には残らない。フィールドは戦闘には参加しないが、場に留まって効果を発揮し続ける。場に展開できるカードの数は、ユニットとフィールド合計で最大5枚までとなる。
ゲームはターン制で、プレイヤーは1ターンに1枚デッキからカードを引くことができる。またPPという数値があり、これは毎ターン開始時に自動で最大値まで回復する。PPの最大値は1ターン目が1、2ターン目は2、3ターン目は3……というように、ターンごとに+1されていき、10ターン目で上限の10に達する。
PPを消費することでカードを使用できる。カードはすべて左上にコストが記載されており、カードを手札から出す際にこのコストの分だけPPを消費するのだ。使用したいカードは手札から場へドラッグアンドドロップすればよい。効果が不明なカードはワンタップすると説明を見ることができる。
ユニットは場に出た次のターンから戦闘に参加可能だ。戦闘は1ターンに1回、敵ユニットや相手プレイヤーキャラを選択して攻撃する。ユニットにはカード左下に攻撃力、右下に体力が記載されており、攻撃力のぶんだけ対象の体力を減らすことができる。体力が0になったユニットは場から墓場へと送られる。
『シャドウバース』の特徴的な要素とは?
このゲームの特徴の一つに、“進化”という要素がある。これは全ユニットが対象で、戦闘が進むと場に出ているユニットを選択して“進化”させることが可能だ。
進化させたユニットは絵柄が変わり、攻撃力と防御力が増加する。ユニットによっては新たな能力が発動することもある。ユニットを強化することで、戦闘をより優位に運ぶことが可能だ。
だがユニットを進化させるには厳しい条件がある。先攻のプレイヤーの場合は5ターン目から進化可能、1試合で進化できる回数は2回まで。後攻のプレイヤーは4ターン目から進化可能、1試合で進化できる可能性は最大3回まで。どちらの場合も、ユニットの進化は1ターンに1回までとなっている。
厳しい条件を乗り越えてユニットを進化させることで、戦況をひっくり返すことも可能となる。それが顕著に表れたのが、ディレクターの齊藤氏とstansmith氏による公開試合だ。
この試合では齊藤氏が手前のユリアスデッキ、stansmith氏が奥のローウェンデッキを使用。
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実際にプレイした感想
今回の体験会でまず感じたのが、UIの快適さだ。アーケードゲームを意識したというUIは直感的でわかりやすく、操作に余計な意識を割かせることなくゲームへの没入度を高めてくれる。
各キャラクターの特性によるデッキの特徴付けも個性的でおもしろい。とくにイザベルの“スペルチャージ”という能力にそれが顕著だ。この能力は自分がスペルを使用することで、手札の中にあるスペルチャージ能力を持ったカードの性能が変化してゆく。手札内での変化はリアルなTCGでは再現が難しい、オンラインTCGならではの能力である。コンボの構築や対戦相手との駆け引きにおいて、これまでのTCGにない新感覚を生んでくれるだろう。
体験会では先に述べたように公開試合も行われていたが、キャラクターやユニットの能力を活かした高度な駆け引きと派手な演出で、プレイせずに観ているだけでも十分に楽しめた。e-sportsとして賞金制の大会も予定している本作だが、今後e-sportsとしても注目を集めるタイトルになる可能性は十分にあるだろう。
今回の体験会で使用できたカードは全75種類だが、正式リリース時には400枚を超えるカードが用意されるとのこと。プレイの幅がますます広がり、奥の深いゲームになることは間違いないと思われる。期待して2016年初頭のリリースを待とう。