りゅうおうの怖さを再認識させられた『星のドラゴンクエスト』【インプレッション】

2015-10-27 00:00 投稿

最初から期待してました

書き手:ジャスト野島(ファミ通App編集部)

スクウェア・エニックスから『星のドラゴンクエスト』(以下、『星ドラ』)が配信されてはや1週間以上が経過した。すでに自分のようにドハマリしてしまった人も多いことだろう。

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本当は『ドラゴンクエスト』(以下、『DQ』)を愛するライターのゴジラ太田さんに原稿を書いてもらう予定だったのだが、ゴジラさんの端末が対応していなかったので、代わりに自分がインプレッションを書かせていただこうと思う。ゴジラの代打とは荷が重い!(巨人ファン的に)
※対応端末が徐々に増えているのでそのうちゴジラさんも遊べるかも。

とはいえ、自分も『DQ』は全シリーズをプレイし、週刊ファミ通在籍時は『DQIX』以降“ドラクエ部”の一員だった。『星のドラゴンクエスト』は、その『DQIX』の市村龍太郎プロデューサーが手掛けているのである。『DQIX』でシリーズ初のマルチプレイ要素を盛り込んで大ヒットさせた市村Pの新作『DQ』がどんなゲームなのか……。熱い期待を胸にゲームスタートした。

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▲まずは主人公の性別や外見を設定する。自分はこの手のマイキャラを作るときは女性を選びがちなのだが、『DQ』に限っては、見た目が好きなので男性キャラにしている。

※スクショを取っていなかったので写真はイメージ。

選べるパーツはそれほど多くないのだが、あーでもないこーでもないとやっているだけで時間が経ってしまう。この気持ち、外食時に最後まで何を注文するか悩むタイプの方なら理解してもらえるだろう。この時点では、あとでいつでも容姿を変更できるとは知る由もなかった……。

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▲物語は、3人の主人公たちがとマール島に流れ着くところから始まる。『DQ』らしい会話のやりとりや、次へ次へと進みたくなる展開は、もはやお家芸。

ゲームの進行は、ダンジョンをクリアーすると新しい場所の情報を教えてもらうことができ、次のダンジョンへ向かうという従来の『DQ』らしいもの。行き先を指定すれば自動的に目的地へ移動してくれるため、自分のような方向オンチでも迷わずに済むのがありがたい。新しい目的地へ向かうときのワクワク感は、オッサンになったいまでも不変だ。

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▲広大なマップを移動して次なる目的地へ。道中ではバトルが発生することもある。

新たなダンジョンを発見すると、ダンジョン内に用意されたクエストに挑戦できる。おなじみのモンスターとの遭遇したときの感覚は、もはや同窓会レベル。しかし、ときには知らないモンスターもいたりして、同窓会でたまにある「あんなやついたっけ?」状態に。同窓会ならば「田中、いや鈴木だっけ?」とごまかして探る手はあるが、そうはいかない。でもどのモンスターも愛らしさがあって憎めないんだよなあ。

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▲見たことあるような気がするけど知らないモンスターとかね。

バトルでは、何もしなくても通常攻撃し続けてくれるが、画面に表示されているスキルをタップすることで呪文や特技をくり出せる。連続してスキルを発動することでコンボが発生して大ダメージを与えられるので、強敵との戦いではプレイヤーの介入が必要になってくる。ある意味では、通常のコマンドバトルである『DQ』ナンバリングシリーズよりもテクニカルと言える。それにしても、バトルに限らずあらゆる場面で流れるBGMや呪文、特技の効果音に聞き覚えがあるから、プレイしたときのしっくり感がすさまじい。まさしく『DQ』ですよ。

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▲スキル攻撃でコンボを決めて敵を倒すと、スキルのチャージ時間が増える。

キャラ作成時点で悩んで足踏みしてしまった自分をさらに足止めしてくれるのが、本作の装備品やスキルのシステム。一部の装備品にはスキルをはめるためのスキルスロットがあり、スキルがはめ込まれていたり、はめ込まれていなかったりする。

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たとえば攻撃力の高い剣に複数のスロットが空いていれば、それを徹底的に強化すればいいのだが、そんないい装備品はそう簡単には手に入らない。“Aは攻撃力が高いがスロットは1個”一方、“Bは攻撃力では劣るがスロットは2個ある”……もうこれだけで悩ましい。野球の采配に例えるなら、バントで手堅く送るか、ヒットエンドランで強行策に出るか、と同じくらいに悩ましい。←微妙な例え

さらに、スロットに入れるスキルも多種多様で、スキルスロット自体に“ランクCまで”などの縛りがあったりするもんだから、悩み出したらきりがない。こういうふうに悩んでいるときこそが「ああ、オレこのゲームにハマってるな」と心底感じる瞬間だ。

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▲ダーマ神殿で転職することにより、職業ごとの固定スキルも覚える。

武器のほかに、クエストに持ち込むアイテムや“たべもの”も作れる。武器も食事も自給自足とは、どこぞの軍隊キャンプのようだが、このマメな収集作業も『DQIX』を彷彿させ、市村流を感じられる部分だ。素材はクエストの報酬のほか、マップ上のキラキラ光るポイントをタップして集められる。自分はけっこう疎かにしがちなのだが、たべものはクエスト中のステータスをアップさせる効果があるので、行き詰ったときの打開策となり得るかもしれない。

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▲スパゲティ、寿司、ピザ。けっこういいものが落ちてる。

りゅうおうとの再会

ストーリークエストのほかにも、マルチプレイやサブクエストが用意されている。現在開催中の初イベント“りゅうおうをたおせ!”に初日に挑んだところ、初日の時点では最高難度だった上級は推奨レベル44。レベル30そこそこの自分にはややハードルが高く、ほかの人の助けがなかったらまずクリアできなかっただろう。

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マルチプレイでも数回プレイしたが、やはり自分の力だけで倒したい! そう思ってシングルプレイ用のクエストに挑んでみたが……。

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まさかとは思っていたが、やっぱり変身した。

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そして伝説へ……。

じゃなくて。りゅうおう強い。「世界の半分をやろう」と言われたら「そのほうが楽かなあ」と思ってしまうほどに(そこは悩めよ)。

その後なんとか撃破したものの、モンスターに対する“愛らしい”という評価を前言撤回したくなるくらい、りゅうおうは恐ろしかった。

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とはいえ、おなじみのモンスターの魅力が改めて深掘りされて、手に汗握る戦いの末にラダトーム装備品まで手に入れられるとは。かつて『DQIX』の“ふしぎな地図”で、つぎつぎにボスが現れたときの、“あの期待感”がフラッシュバックした。

今後も『DQ』の名だたるボスモンスターが出てきて、サマルトリア的なアレとかおてんば姫的なアレとかハッサンのアレが手に入ると思うと、弥が上にも楽しみは膨らむばかり。来るべき日に備えて、メタルスライムをたくさん倒す日々がまた始まる。

星のドラゴンクエスト

ジャンル
RPG
メーカー
スクウェア・エニックス
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS、Android

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