【特別インタビュー】開発者ティム氏が語る歴史戦略ゲー『ドミネーションズ』の魅力

2015-08-20 14:25 投稿

CEO自らが語るゲームの魅力

2015年8月18日、ネクソンから配信予定の歴史戦略ゲーム『ドミネーションズ-文明創造-(以下、ドミネーションズ)』のメディア向け説明会が行われた。説明会では、ゲームの開発を行っているビッグ・ヒュージ・ゲームズのCEOであるティム・トレイン氏が自らゲームの魅力を語った。

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▲『ドミネーションズ』を開発しているビッグ・ヒュージ・ゲームズのCEOでプロジェクトのリードを務めるティム・トレイン氏。

ティム氏がゲーム開発業界に入ったのは1991年。当初はゲームをプレイしてクオリティをチェックする仕事を担当していた。その後『シヴィライゼーション2』や、『エイジオブエンパイア』の開発に携わる。現在CEOを務めるビッグ・ヒュージ・ゲームズは設立から2年半しか経っていない若い会社だが、開発チームにはそれら歴史戦略ゲームを作ってきたメンバーが多数在籍している。

『ドミネーションズ』の魅力

その1 自分だけの文明発展

街の中心であるタウンセンターのレベルが上がるにつれ、時代が進行。例えば、石器時代から青銅器時代になり、重火器が使われるようになり、ひいては宇宙時代を目指していくというように進化させていく。文明が発展すれば、新たな技術が扱えるようになり、兵種や建物の種類が増える。

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▲ゲームはまずは未開拓時代からスタート。採集や狩猟などで資源を集める。
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▲文明を発展させていけばこんなに近代的に。

その2 個性豊かなユニット

100種類以上のユニットは、各文明にそれぞれ特有のものが多い。時代が進むと文明を1つ選ばなければならないが、文明によってさまざまな特殊能力が用意されている。どの文明を選ぶのかという選択も非常におもしろい要素の1つ。

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▲圧倒的な選択肢。グラフィックも作り込まれている。

その3 見たことがある歴史的建造物

人類の歴史を扱ったゲームなので、世界七不思議のような巨大な建造物を建てるというのも醍醐味。どこかで見たような、まさに人類の知識の集積がここにある。

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▲文明によって建てられる建物の制限はないので、フランス文明でも兵馬俑を建てることができる。戦略によって建てる建物を決めよう。

その4 敵の基地ではなく“軍隊”との戦闘

戦略ゲームでは“敵の基地を占拠する”というパターンも多いが、本作では“敵の軍隊と戦う”という要素がゲームに深みを与えている。基地の施設からは敵の兵が迎撃に現れるため、事前の戦力把握や刻々と変化する戦況への対応力が求められる。マルチプレイでは全世界のプレイヤーではCPU戦とは違った、生の戦略を味わえるのも魅力だ。

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▲敵味方入り乱れての乱戦は大迫力。攻めるターゲットを指定できるので、上手に指示しよう。

気になることを直接質問

説明会では、ティム氏に直接質問できる時間が設けられていた。その場で会場から出た質問と回答を紹介しよう。

質問1 アップデートはどれくらいの間隔で行われますか?

A.大小さまざまなもの全てを合わせると、少なくとも1ヶ月間隔くらいでアップデートを行っていきたい。大きなものでは新たな時代の追加や、小さなところでは同盟の調整などになります。

質問2 リリース段階で選べる8つの文明に日本を入れた理由は?

Q.さまざまな文明を比較していく中で、ヨーロッパや地中海と比べても、アジアは確実に別の個性を持っています。アジアのどこを選ぼうかという時に、外せない重要な国だと判断しました。また、私が『信長の野望』ファンだということもあって、後々選べる英雄に織田信長を入れています(笑)。

質問3 アメリカ文明はいつ頃登場する予定でしょうか?

A.追加の文明は入れていく予定ですが、どの文明を入れるかという明言は控えたいと思います。ただ、アメリカのルーツはほぼイギリスなので、多くの人に納得してもらえているようです。

質問4 戦略ゲーム初心者でも遊べますか?

A.もちろんです。おばあさんから子どもまで、さまざまな人たちにプレイしてもらい、修正を繰り返しました。おばあさんや小さい子どもが迷いなくプレイできれば、ほぼすべてのプレイヤーがスムーズに遊べると考えたからです。

質問5 PCやコンシューマではなく、アプリを選んだ理由は?

A.モバイル端末を持つ1億人のプレイヤーに触れてもらって、歴史に興味を持ってもらえるということは魅力的です。モバイルで作るという意味では新しいですが、歴史モノのゲームを作るという点においては全く新しいチャレンジというわけではありません。開発チームの中にF2P(フリートゥプレイ)のゲームを作っていた人や、オンラインゲームのように継続的なサービスを提供してきた人もいました。

質問6 開発で苦労した点は?

A.困難だったことはUI周りですね。いかにして小さな画面に詰め込むか。結果としてUIは素晴らしい品質のものになったと思います。技術面では、モバイルの多くの機種に対応させることが非常に難しかったです。

質問7 日本で流行っている他のゲームとの違いは何ですか?

A.1点目は人類の歴史を扱ったゲームだということです。人類の歴史を扱っているがゆえに、ユーザーが介入できる要素も多く、選択の楽しさや進化の楽しさを味わえると思います。

また、戦略性の奥深さも他のゲームと違うポイントです。欧米配信後に受け入れられるのかという不安がありましたが、それはどうやら杞憂に終わったようだと感じています。ユーザーは“次のゲームを求めていたんだな”と実感しました。ただ、この程度ではまだまだ満足できません(笑)。

 ファミ通App特別インタビュー

質疑応答後、特別に個別でのインタビューの時間を取ってもらったので、さらに気になったことをティム氏に直撃インタビューしてみた。

ティム氏

日本版にのみ付けられたサブタイトル“-文明創造-”にはどんな意味が込められているのですか?

ティム 『ドミネーションズ』だけだと分かりづらいと思うので、何かサブタイトルを作りたいと思っていました。本作は歴史をたどりながら自分なりの文明を作り上げていくというのが鍵となってくるので、文明を進展させていくということ、自分なりのカスタマイズをしながら文明を作っていくということで、“-文明創造-”というサブタイトルを付けました。

ゲームの肝の部分をタイトルで表現したわけですね。それら文明に登場する建物もかなり緻密に描かれていますが、1つの建物のイラストを作り上げるのにどれくらいかかるものなんですか?

ティム 建物の規模にもよりますが、およそ5日くらいかけることが多いです。小さい家などだと2日くらいでできることもあります。世界七不思議のような大きな建物だと1週間くらいかかるかもしれません。

当社のグラフィックアーティストは、非常に多くの歴史モノの戦略ゲームを作ってきているので、グラフィックデザインに長けたチームで作っています。

まさにゲーム作りの歴史からも裏打ちされたデザインということですね。そういう意味では、“ローマ”をあえて“イタリア”ではなく“ローマ”としているのも歴史的な理由からですか?

ティム 文明としての位置づけはやはり“ローマ文明”と位置付けるのが正しいと思っていて、8個の文明から選べるんですが、ローマ文明だけ例外的に滅びてしまっている文明だと解釈しています。歴史を学ぶとローマの文明に紐付くものとしては、コロセウムや、グラディエーター、ジュリアス・シーザーなどがいると思いますが、彼らはローマ帝国の登場人物であって、イタリア帝国の登場人物ではない、ということから考えました。

“イタリア”というと、おいしいワインや食べ物は思い浮かびますが、“強大な軍事力”というのは連想しにくいのではないでしょうか。

“イタリア”と言われても確かに文明とはなかなか結び付きませんでした。ちなみになぜティムさんはゲームではドイツを使っているんですか?

ティム ベータテストの時点ではドイツが弱過ぎるという話があって、検証するためにドイツを使ってみたところから始まります。実際にプレイを進めていく中で、ドイツ軍はユニークなユニットが多く、火力が強い部分もあり、結果として強かったので今はハッピーです。

テストも終わり、すでにリリースされている欧米での人気はいかがですか?

ティム 欧米では幅広く人気で、フランスやドイツではトップ10に入ることも多く、フランスの人やドイツの人はこういったゲームが好きだったのかなと思います。アメリカ、フランス、ドイツが特にトップ3になるかと思います。

戦略ゲームが盛んな地域に集中しているようですね。既存のビッグ・ヒュージ・ゲームズファンが遊んでいるような手応えですか?

ティム ほぼ新規ユーザーではないかと思います。多少は重なっていると思いますが、従来のビッグ・ヒュージ・ゲームズはコンソール向けのゲームしか作っていなかったので、実際には数パーセント程度ではないでしょうか。

まさに新規ユーザーが多いと思われるスマホでの手ごたえは感じていますか?

ティム そうですね。モバイルマーケットは理屈の上では1億人以上のユーザーがいてもおかしくありません。自分たちは歴史モノのゲームが好きですし、できればそのゲーム体験を共有してくれたユーザーが、ゲームを通じて歴史を好きになって欲しいと思っています。そういったことを考えると、最もインストール数が多いマーケットでやるべきだと考えました。

インストール数で考えると、これまでとは違った圧倒的なユーザー数となりそうですが、マルチプレイは世界中の人と戦うことになるのでしょうか?

ティム 全世界のユーザーと戦うことになります。

もしかしたらティムさんと戦うことになる可能性もありますか?

ティム その通りです。お待ちしています(笑)。

ぜひよろしくお願いします(笑)。欧米ではすでに公開されていますが、これから公開される地域との進度の差はどう考えていますか?

ティム 日本の皆さんは戦略ゲームが得意なので、その差はすぐに埋まるのではないかと考えています。

個人的に興味があったことなのですが、ユーザーは自分の国を選びたがる傾向があったり、またその逆の傾向などはありますか?

ティム とてもいい質問ですね。基本的にはそれほど大きな傾向は見られませんが、興味深いのはギリシャで、ギリシャだけは77%の人がギリシャを選ぶ傾向にあります。これからリリースする日本や中国ではどうなるのか楽しみです。

最後に、日本のユーザーにメッセージをお願いします。

ティム 日本人のゲームファンの皆さんはゲームが上手なので、すぐに強くなって私たちを倒しに来るのではないかと楽しみにしています。きっとすぐ『ドミネーションズ』も上手になりますよ。

 

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