【個人開発ゲームを斬る】『ローグクリエイター』1000回遊べるゲームを1000回作れる不思議なアプリ

2015-08-10 19:12 投稿

これ1本で

本日ご紹介させていただく『ローグクリエイター』は、ゲーム好きなら誰もが思う

「僕も、私も、ゲームを作ってみたい!」
「でもプログラムもグラフィックも無理!」
「あ〜、指1本でサクッとゲーム作れねえかな〜」

という方々の、夢を叶える魔法のアプリでございます。

これ1本で、『トルネコのダンジョン』や『風来のシレン』のような、ローグライクゲームが作れてしまうんです!

▼アプリで気軽にRPGを作りたい方はこちらの記事をどうぞ!
※【個人開発ゲームを斬る】『RPGクリエイター』“RPG”を通勤通学時間に手軽に作れる時代

image1_1▲いろいろできそうimage1_2▲まずはテストプレイ


ゲームを起動すると

ゲームを起動すると、いろいろとメニューが並んでいるんですが、そもそも“ローグライクゲーム”とは、どういうものなのか? どれぐらいのレベルのゲームが作れるのか?

というわけで、まずは初めから用意されているゲームをテストプレイしてみましょう。

“新規プロジェクト”という、シンプルすぎて逆に新しいタイトルのゲームを、ポチッと起動。

image2_1▲主人公は楽観主義image2_2▲始まりの街

オープニングテキストが用意されており、簡単な物語も設定できるようです。

そして冒険には欠かせない、始まりの街。

便利なアイテムを買ったり、武具を強化したり、道具を預けたりできる、魅力的なお店が並んでいるのですが、お金もアイテムも何も持っていない状態からのスタートなので、とりあえずダンジョンへ向かいましょう。

初めてのプレイでも

image3_1▲いきなりモンスターimage3_2▲いきなり死にそう

ランダム形成されるダンジョンに放り込まれるので、横にいきなりモンスターなんてこともあります。初めてのプレイでも容赦ないのがローグライクゲームの醍醐味。

ダンジョンの中は、“ターン制”で時間が流れます。

こっちが一歩移動すると、モンスターも一歩移動。こっちが攻撃すると、モンスターも反撃。自キャラもモンスターも、1ターンずつ何か行動を行います。

待望の武器を発見

image4_1▲武器を見つけた!image4_2▲呪われた!

なんとかモンスターを退け、待望の武器を発見。

拾って装備すると、呪われてしまいました。

ダンジョンに落ちているアイテム類は、装備したり、使ってみたりするまで、効果がわかりません。鑑定できるアイテムを拾うまで使用をガマンするべきなんでしょうが、丸腰状態よりはマシなような気もします。

“満腹度”

image5_1▲お腹ペコペコimage5_2▲進むか? 戻るか?

アイテムを拾ったり、罠にかかって体力を減らしたり、モンスターを倒してレベルアップしたりして冒険を進めていくと、“満腹度”が少しずつ減っていきます。

満腹度は、何か行動するごとに少しずつ減っていき、0%になるといわゆる“腹ペコ状態”となり、行動するたびに体力が減っていきます。ダンジョンに落ちているアイテムを拾って食べて、こまめに回復しておきましょう。

そして、フロアのどこかにある階段を見つけると、ホッとひと息。

先のフロアに進むもよし、一旦街に戻るもよし。死んでしまうと、アイテムやゴールドを失うというペナルティが発生するので、残り体力とアイテムと相談しながら決めましょう。

メインの“作る側”の紹介

image6_1▲街の雰囲気を選択image6_2▲おっさんの顔を選択

“遊ぶ側”の紹介はここまでにして、メインの“作る側”の紹介をさせていただきます。

ゼロから作るのは大変ですので、先ほどチャレンジしたダンジョンをカスタマイズ。始まりの村の全体の雰囲気を、用意されているドット絵の中から選び、何の店を置くか選びましょう。

たとえば道具屋なら、

どんなアイテムを取り扱っているのか?
店主はどんな顔なのか?

など、細かく設定することが可能。

image7_1▲ダンジョンの深さを選択image7_2▲出てくるモンスターを選択

ダンジョンの総フロア数を設定したり、出てくるモンスターや罠の種類も設定。

プレイヤーが死んだときのペナルティを厳しくしたり、優しくしたり、すべてはあなたの性格次第。

image8_1▲固定フロアも可能image8_2▲各フロアごとに細かく設定

ダンジョン全体をざっくり設定し終わった後は、各フロアごとに細かく設定することも可能。

部屋の形をランダムではなく固定にして、モンスターイッパイのフロアにしたり、イベントを発生させたり自由自在。

image9_1▲主人公を強化image9_2▲泣けるストーリーも設定

主人公や、モンスターのステータス値を細かくいじって、微妙な難易度を設定することも可能。

「そこまでは疲れる」という方は、初期値でオッケー。

オープニングとエンディングにちょっとした文章を追加することもできます。全米が泣きそうなストーリーをぜひ考えてみてください。

というわけで、私も自分好みのローグライクゲームを作ってみました。

作ってみました

image10_1▲座右の銘image10_2▲アイテムうはうは

ストーリーはざっくりと“ガンバルンバ”。

フロア数はひとつ。

フロアに対するアイテム数を200に設定したので、足の踏み場がない状態でアイテムが落ちています。主人公の初期ステータスは999で揃え、モンスターは最弱のスライムしか出ない設定にしたので、素手でも無双状態。

あっという間にクリア。

ローグライクのよさをまったく引き出せていませんが、ゲームは楽しければオッケー!

というわけで、開発された“satoapp”さんにいろいろ聞いてみました。

Q1.まずは、前作『RPGクリエイター』についてお聞きします。リリース後、しばらく経ちましたが、その後何かおもしろい反応/反響はありましたか?

もうリリースしてから1年以上経つので最近はとくにありませんが、リリース当初はいろいろ反響がありました。
詳細はあまり言えませんが、リリースしたつぎの日に本家『ツクール』さんからのご連絡もありました。
はじめは怒られるのかと思ったのですが、そんなことはなかったです(笑)。
いまはある会社にライセンスを委譲する形で、開発は私の手を離れています。今後のアップデートを楽しみにしていてください!

Q2.なんとそんなお話が!! それでは今作『ローグクリエイター』を作ろうと思ったキッカケは?

昨年末から今年の初めくらいまでは、『RPGクリエイター』のUnity(iPhone/Androidなど、マルチプラットフォームで開発できるツール)移植をやっていたのですが、先ほども言ったように開発を委譲した関係で中断することになり、やることがなくなってしまって。
「じゃあ、暇だしほかのアプリを何か作るか」、と。
“ユーザーが自分でゲームを作ってシェアできる”というコンセプトを個人的にかなり気に入っていて、今作も同じ方向で行こうというのはすぐに決めました。
“ローグライク”をテーマにしようと決めるまでは、“シューティング”とか“アクションRPG”とかいろいろ他の案もあったのですが、けっきょく、前作のRPGでのノウハウが生きそうなローグライクにしました。

Q3.制作期間はどれぐらいでしょうか? 苦労した点は?

制作期間は5か月半です。
苦労した点としては、今回のアプリはUnityを使って開発したのですが、初めてのUnityで、何もかもが勉強しながらでした。
私は勤めている会社でもUnityを使ったソーシャルゲームの開発に携わっているのですが、会社でUnity、家に帰ってUnity、また会社でUnity……と、なかなかUnity三昧な生活を送っています。
あと、今回は初めて“ローカライズ”に挑戦しました。
日本語のほかに、英語・中国語にも対応しています!
私は英語も中国語もできないので、翻訳していただいたテキストのニュアンスが正しいのかどうかも判断できなかったり、日本語と英語の文字数の違いから、英語のときに文字が画面に収まらなくなったり……といろいろ苦労しました。
なので、海外でも少しは注目されたらいいなーという感じです。

Q4.今作もプログラムはご自身で、デザインなどはフリー素材という感じでしょうか?

RPG用のフリー素材を使いつつ、モンスターや一部キャラクターのドット絵と、タイトル画面のイラストを絵師さんにお願いしました。
それ以外の企画、プログラミングなどは私ですね。

Q5.やはり“ローグ系”がお好きなんでしょうか? 影響を受けたタイトルやエピソードなどあれば!

私が“ローグ系”でいちばん熱心にプレイしていたのは『チョコボの不思議なダンジョン』で、『ローグクリエイター』も大部分がチョコボのシステムをイメージしたものになっています。
というか、ほかのローグ系はほとんどやったことがありません! ニワカですいません!
ただ、今回ローグクリエイターを開発するにあたって、スーパーファミコンの『シレン』もプレイ動画を見たりして参考にしました。

Q6.『チョコボ』のほうですか! ジェネレーションギャップが!! ところでテストプレイで用意されている“入門者の塔”。拾った武具が呪われまくっているんですが、たまたまでしょうか? おじさん、心折れそうです!

なるほど。
そ、それはもしかしておじさん自身が呪われているのでは。
……冗談です。武具が呪われている確率を設定できる実装を追加したいと思います!

Q7.ダンジョン作成のチュートリアルが最近のゲームにしては珍しく、かなり省略しているのですが、これは説明しすぎると、くどくなるという配慮でしょうか?

確かに、ほとんど解説はなしですね……(笑)。 わかりにくかったでしょうか? ごめんなさい!
将来的に余裕があれば、ヘルプやマニュアルの機能などを追加できればいいですね。
こういったツール系のアプリは、自分でいろいろ設定をいじりながら使いかたを覚えていくというのも、醍醐味のひとつとしてあるのかなと思っています(言い訳)。

Q8.いえ、個人的にはこれぐらいで十分だと思います! 『ローグクリエイター』の今後のバージョンアップの予定などありますか? 前作はiPhone版のみでしたが、今作はどうでしょう?

今後は、“弓矢”や“アイテムを敵に投げる”などの飛び道具(遠距離)攻撃の実装や、もっと設定項目を増やして自由度を高められたらと思っています。
ローグライクが好きな方は、マニアックなこだわりが強い方が多いイメージがあります。
「ここはもっとこうしろ!」といったご意見をたくさんいただけると嬉しいです。
いまのところ、できるだけ頻繁にアップデートできたらいいなと思っています。
あっ、ちなみに本作はiPhone、Android版、両対応ですよ! どうぞお好きなほうで遊んでください。

Q9.バージョンアップ、楽しみに待ってます! 最後に何かひと言、お願いします!

今年に入ってからローグライク、きてますね! きてませんか?! どう思いますか。
このアプリも、ローグライクゲームがもっともっと流行るための一助になればいいなと思っています。

image11_1▲作ったダンジョンをアップimage11_2▲課金で楽しさ倍増

自分で作って、自分だけで楽しむだけではなく、せっかくなんでほかの人にも遊んでもらいたいとは思いませんか?

有料チケットを使って、作ったダンジョンを公開し、ほかのプレイヤーに遊んでもらうことも可能です。また、Proパックを購入すると、ダンジョンを作れる数が増えたり、アイテム数やモンスター数など諸々の制限が解除されるので、もっともっとオリジナルのローグが作りたくなりましたら、そちらにもぜひチャレンジしてみてください!

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


※あぷまがへのアクセスはこちらから

ローグクリエイター

メーカー
satoapp
配信日
配信中
価格
無料(有料アイテムあり)
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS 5.1.1 以上 Android 2.3 以上

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