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【リポート】ゲーム実況者のための夢の舞台“OPENREC STUDIO”が誕生!

2015-04-07 02:28 投稿

実況主のための新たなアプリ&スタジオ

2015年4月6日、CyberZは動画クリエイターを対象としたゲーム実況専用スタジオ“OPENREC STUDIO(オープンレックスタジオ)”の開設を、同スタジオにて開催したオープニングイベントにて発表した。

いまやブームを通り越し、ひとつの文化として確立しつつある“ゲーム実況”。

しかし、視聴者が増える一方で、誰もが気軽に撮影をしたり、配信を行うというハードウェアの部分が未成熟であるというのが、アメリカやアジア諸国など、ゲーム実況がビジネスとして成り立っている国々と比較して日本が抱えている課題でもある。

このOPENREC STUDIOでは、さまざまな収録、編集機材や撮影用のスタジオが用意されており、動画クリエイターがより手軽に、高品質な動画制作を行うことができるようになっている。

収録に使えるセットも多彩で、広さが異なる大・中・小のスタジオに、和風、アンティーク、スタイリッシュといった雰囲気の異なる収録スペースも用意。さらに、合成映像に利用できるグリーンバックのカーテンも配備されている。

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また、機材に関しては、高性能マイク“セイレーン”を始め、Razer(レイザー)社が提供するさまざまな機器のほか、ミキサーやシーケンサーを始め、音声や映像などを編集できる業務用のものも完備されている。

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本記事では、日本のゲーム実況が抱える課題や今後の展望などが語られたトークイベントなどを中心に、同イベントのリポートをお届けする。

ゲーム実況にビジネスとしての発展を期待

始めに登壇したのは、CyberZ取締役の大友真吾氏。

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氏によると、現在、ゲーム実況はPCだけでなくスマートフォンやタブレットで視聴するユーザーが増えてきており、それにともない市場が急速に拡大しつつあるらしい。ユーザーの約3人にひとり、そのうち約44%が週1回以上実況動画を視聴しているという調査結果も出ているようだ。

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海外では、日本円に換算して年間1000万円以上稼ぐプロのゲーマーなども登場してきたりして、ビジネスとして注目されている市場である。しかし、日本では肝心の配信側の人間が、現状ではある程度の機材を揃えたり、技術的な知識が必要であったりといった高いハードルもあってか、いまひとつ伸びてきていない。CyberZは、そういった現状を打破し、新たなビジネスモデルを想像するべく、誰でも気軽に配信ができるようになるアプリ側のソフトウェアの制作や、OPENREC STUDIOの開設を決めたのだという。

CyberZが提供を開始したOPENRECには以下の4つのメリットが用意されている。

①プレイ中の自画撮りが簡単にできる
②カスタマイズ可能な動画コミュニティー機能を実装
③有名実況主やアイドル、声優など約50名の著名人からなる“オフィシャルプレイヤー”を使ってのマーケティング支援が受けられる
④OPENREC STUDIOにて撮影の支援が受けられる

また、現在開発中のゲーム実況動画アプリ”OPENREC.tv”は5月中に本リリースとのこと。

わかりやすく言い換えるとPCゲーム向け実況配信プラットフォームである『Twitch』のスマートフォン版とも言える機能を備えている『OPENREC.TV』であるが、広告代理業を営むCyberZのマーケティング力、さらには箱(スタジオ)の提供といった、トータルの支援体制を用意することで、より優秀な人材を集めようとしているようだ。

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続いて、Aimingの取締役COO・萩原和之氏、グラビアアイドルの倉持由香さんをゲストに迎え、CyberZの代表取締役社長・山内隆裕氏が司会を務めるトークセッションが行われた。

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▲写真左から、CyberZ 代表取締役社長 山内隆裕氏、グラビアアイドル 倉持由香、Aiming 取締役COO 萩原和之氏。

テーマは“スマホゲーム×ゲーム実況の未来はあるか?!”というもの。

『剣と魔法のログレス』などを手掛けてきた萩原氏によると、以前『ロード オブ ナイツ』というアプリで、6人のアイドルをリーダーとした6つの陣営によるチーム戦イベントを、動画も交えて長期にわたって実施したことがあり、そのとき「ユーザーさんとの一体感があった」と大きな手応えを得たという。

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ただし、現状では同作を始め、一部で採用するにとどまっている。やはり、高コストであるなど収益性の面でまだ課題が残っているようだ。しかし、萩原氏は以前東南アジアでゲーム事業に携わっていたとき、いわゆる“e-スポーツ”のビジネスとしての発展を間近に見て、ゲーム実況自体にはかなり注目しているようだ。

一方、ファミ通Appで『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』のプレイ日記を連載していた倉持由香さんは、高校生だった6~7年ほど前からゲーム実況をしてきたこともあり、近年の盛り上がりをひしひしと感じているようで、「私、アイドルなんですが、いま仕事の7割くらいがゲーム関係なんですよ」とゲーム実況による特需であることを明かしていた。

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また、長く現場で実況に携わってきたという視点から、「最近は個人だけでなく、チームを組んで動画を撮る人も増えてきていますし、さまざまなセットや機材が使えるOPENREC STUDIOのような施設ができたのは、いち実況者としてうれしいですね。個人だと、いい機材を揃えようと思ったらかなり“お高い”ので(笑)」と喜びを語っていた。

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最後に「今後のプレイ動画市場への期待は?」という質問に、

萩原氏は「動画はさまざまな過程の中からおもしろいところ“だけ”を切り出して伝えられる便利なツールですから、ゲームの作り手としてもより多くの人に広がっていくことを期待しています」とコメント。

プレイ動画は広告と違って、ユーザーさえいれば彼らが自分からどんどんいいところを広めてくれる、最強の販促ツール。経営者側の視点からも見逃せないようだ。そして、倉持さんは「動画配信は機材を揃えたりするのが必要など、ハードルが高いのがネックだったのですが、お手軽なツールや今回のスタジオ開設など環境が整ってきて、女の子でも楽しめるようになってきました。今後が楽しみです!」と語った。

 

より多くの人に楽しんでもらうには、女性ユーザーの取り込みが不可欠。そういった意味では、今回CyberZが発表したアプリ『OPENREC.TV』の動向にも注目だ。

 

最後に、質疑応答で「OPENREC STUDIOで収益を上げることは考えていますか?」という質問を山内氏にぶつけてみたところ、今回のスタジオ開設は、e-スポーツとしてのゲーム実況が広がっていく中での実験的な試みとして行ったもので、利益を上げることは考えていないということ。ただし、会社としてもゆくゆくはビジネスの柱となるよう、大きな期待を寄せる事業であり、少なくとも1年やそこらで終わらせるつもりはないようだ。

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ユーザーの獲得だけでなく、会社のPRなどさまざまな波及効果をもたらすことから、新たな広報・販促ツールとしても注目を集めるゲーム実況。今回、CyberZが行ったようなインフラ整備が進むことで、日本ではどのように発展していくのか。これからも目が離せない。

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