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【注目レビュー】待望の新作! 『ケイオスリングス』好きライターが『ケイオスIII』をプレイしてみた

2014-10-18 15:00 投稿

さっそくプレイ&レポート

世界中から強い支持を受ける本格RPG『ケイオスリングス』シリーズ(以下、『ケイオス』)の最新作『ケイオスリングスIII』(以下、『ケイオスIII』)がついにリリース!

シリーズ過去作も遊び尽くしてきた筆者が、さっそく『ケイオスIII』をプレイ。その内容をレビューしていくぞ。

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『ケイオス』らしさは、その目でチェック!

まず最初に結論から述べてしまうと、思っていた以上に『ケイオスリングス』だった!

多くのシリーズファンは、事前情報から「これ、本当に『ケイオス』なの?」「べつに『ケイオス』じゃなくて、別の新規IPでもいいじゃん」と思っただろう。

じつをいうと、私もそう思った人間のひとり。最初にこのゲームを見せてもらったとき「一見平穏な雰囲気ですが、意外と『ケイオス』なんですよ」という解説を聞き、その旨を記事としてまとめたのだが、じつのところは半信半疑だった。

だが、実際にプレイしてみて、その言葉の真意を理解できた。では、”どういったところが『ケイオス』なのか?”、その点も交えてレビューしていこう。

平穏な雰囲気の裏に隠された『ケイオス』らしさ

『ケイオス』らしさといえば、まず最初にあげられるのが”暗く深いストーリー”だろう。

重く陰鬱という表現をしても差し支えないほどディープな世界観と、そこで織りなされる深い物語。それこそが『ケイオス』らしさと言えよう。

しかし、一見すると本作はかなり明るい印象を受ける。ただ外から見るだけでは、『ケイオス』らしさがないと感じてしまうのも、うなずける。

参考までに、初代『ケイオスリングス』と本作のストーリーを簡単に比較してみよう。

初代『ケイオスリングス』のストーリーは、ザッとこんな感じだ。

ある日突然、殺し屋をはじめとする数名が謎のコロシアムに閉じ込められる。閉じ込められた理由もわからないまま、皆は謎の人物からの指令を受けることに。

なお、この指令を断ると問答無用の死が待っており、断る術はない。また、指令と指令の合間には、コロシアムに集められた者同士で殺し合いをしなければならない。最後まで生き残った者には不老不死の力が与えられるが……。

といった感じだ。

続いて『ケイオスIII』のストーリーをパパッと見てみよう。

遥か天空に映る惑星“マーブルブルー”には、秘宝、秘境、幻獣、神話と、冒険者たちの求めるすべてがあった。

大都市から離れた村で育った主人公は亡き父の背を追い、冒険者となる。彼が求めるのは、神話で描かれる楽園“パラディソス”。主人公と同じくマーブルブルーを目指す冒険者とともに、冒険へと旅立つ。

とまぁこんな感じでストーリー概略にさえ、かなり大きな明暗の差がある。

かたや殺し合いかたや夢を求める冒険。『ケイオスIII』がシリーズとしてはかなり明るい印象を受け、『ケイオス』らしくないと思われる理由もこれで納得いただけるだろう。

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▲明るい空があり、仲間とともに大冒険にへと旅立つ。これだけ見れば、よくあるファンタジーRPG。『ケイオス』らしさは微塵も感じられない。
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▲そのほかに遊び心が感じられるシーンも数多くあり、とにかく飽きない

しかーし!

明るさが感じられる世界観とストーリー展開は、あくまで序盤の話。

物語をある程度まで進めると、いきなりガツーンと重い問題を叩き付けられるのだ

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ネタバレになってしまうためハッキリとした場面は乗せられないが、衝撃の事実とともに重厚なストーリーが動き出していくぞ。

まだクリアーをしていないので、ここから『ケイオスIII』の世界の深淵にどれほどまで近づいていけるのかは不明。だが各キャラクターたちに課せられる難問ぶりから見ても、ここからドンドン重厚なストーリーが語られていくことが予想される。

あぁ、話の続きが気になる!

バトルも骨があってGood!!

RPGで楽しさのキモとなるバトルシステムもかなりいい感じ! 『ケイオスリングスII』と同じく、戦闘終了後にキャラクターのHPが全回復したり、ダンジョンの難易度はダンジョン挑戦時に選択できたりなど、過去作の要素も受け継いでいるのも特徴的。

それらをひっくるめて見ても、本作から新しく実装された”キメアタック”がかなりいい味を出している。

このキメアタックとは、敵の弱点属性を突く攻撃か、クリティカル攻撃から始まるコンボの終端に発生する最後の一押しのようなもの。

これをどう発生させていくかというところに、深い戦略性があるのだ!

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というのも、『ケイオスIII』では通常攻撃ではさほど大きなダメージが与えられないようになっている

自身の力に見合った敵を圧倒するには、MPを消費して特殊能力を使わなくてはならないのだが、このMPを回復させる方法が、時間経過か貴重なアイテムの使用という2通りしか存在しない。そのため、無闇に特殊能力は使えないのだ。

つまり、消費MPを最低限に抑えつつ大きなダメージを与えていくには、いかにしてキメアタックを発動させていくかにかかっているというわけ

敵とキャラクターの行動順を見極め、誰をコンボの起点とし、どのようにキメアタックを狙うか。この戦略を立てるのが、とにかく楽しい!

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▲画面左上のブレイクゲージがMAXになっていれば、キメアタックはより強力なクライマックスアーツへと変化! 絶大な威力を誇るだけでなく、なによりカッコイイ!!

もし、これらの選択が面倒だと思うのなら、これまた新実装されたシステム“オートアタック”“オートバトル”を使うといい。

オートアタックは、MPを使用せずに自動で通常攻撃を重ねてくれるもので、オートバトルはガンガンMPを使って自動で戦ってくれるシステムだ。

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これらのシステムは、戦闘中に自由にオン/オフできるので、難敵を倒したあと、テンポよく残りを蹴散らしたいという場合にも活躍する。

家庭用ゲームには見られない、スマートフォンゲームならではの機能だが、これはこれで非常に便利。スマゲ特有の”ながらプレイ”をする上でとても役立つのだ。

『ケイオス』シリーズおなじみの”ジーン”も登場!

『ケイオスリングスII』では一度姿を消してしまった“ジーン”システムが再登場! まぁ、姿を消してしまったというよりは、一度“ソピア”という名に変わっただけなのだが……。

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▲ジーンにもちゃんと設定があり、図鑑でその内容をチェックできるぞ。こういう資料的なものを見ると、ワクワクしてくる!

ちなみにこの”ジーン”とは、能力が封じられたプレートのこと。ジーンは戦闘を重ねることで成長していき、ステータス補正やバトル中に発動できる特殊能力を獲得していく。キャラクターたちは、このジーンを装備することで、強くなっていくのだ。

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『ケイオス』シリーズでは、成長していくのはキャラクターではなく、あくまでも装備品であるジーン。そのため、ジーンを付け替えるとステータスがまた弱い段階へと戻ってしまうこともある。(まぁ、この問題は後述する“バトルモード”で解決されるからいいのだが)

それだけを聞くと、メリットが少ないように感じるかもしれないが、このシステムだからこそ生まれる、新たな戦略というものがあるのだ!

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▲戦略がうまくはまれば、キメアタックはもちろん、クライマックスアーツですら頻発させられるようになるぞ!

何度もしつこいようだが、ジーンはあくまでも装備品。そのため、戦闘中に付け替えることも可能なのだ!

もうわかっただろう。そう、戦闘中にジーンを入れ替えながら戦うことで、戦略にかなり幅を持たせることが可能なのだ。これがまた楽しい!

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先述している“キメアタック”を発動させるには、相手の弱点属性を付く攻撃を起点にしなければならない。

しかし素早さの関係上、弱点攻撃ができるキャラクターの行動順がいちばん最後に回ってしまう。なんていう場合も、ジーンを付け替えればだいたい解決!

ジーン以外の装備品の効果によって、素早さが高くなっているキャラクターに、弱点攻撃ができるようなジーンを装備させればいいのだ。これで、“キメアタック”の発動率はかなり上がるぞ!

しかし、ジーンの装備には1ターンを消費してしまうので、戦闘中のジーン付け替えは相応のリスクも伴う。この駆け引きがアツい!

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空いた時間でのプレイには”バトルモード”を活用

本作ならではのポイントを挙げるならば、“バトルモード”の存在も忘れられない。

こちらは純粋にバトルだけを楽しむモードとなっているのだが、バトルモードで手に入れたアイテムや経験値はメインとなる”シナリオモード”にも反映される。なので、わざわざフィールドを走り回って敵とエンカウントするのを待たずとも、パパッとレベルを上げられるというわけ。

また、バトルモードでジーンのレベルも上げやすくなっているので、たくさんのジーンが実践で試用できる。これはかなりありがたい。

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▲バトルモードの舞台となるコロシアムでは、期間限定のスペシャルバトルが開催されている。こちらを豚に変えてしまう、ユニークな攻撃をしてくる敵も出現するぞ!

おそらく中盤以降はたくさんのジーンが手に入ることと思われる。それをいちいち強化するのは骨だが、“バトルモード”さえあれば、かなりの効率化が図れそうだ。

阿澄佳奈さんによる実況・解説は必聴!!

余談だが、“バトルモード”で行われるバトルの実況・解説は必聴! 実況を担当するキャラクターの”ハニーシュガー”がスーパーハイテンションでさまざまな実況を行ってくれる。

キャラクターボイスを担当するのが声優の阿澄佳奈さんというだけあって、そのハイテンションさは折り紙つき! 聞いているだけで楽しくなってくるぞ。

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さらに付け加えると、実況中のトークのバリエーションがハンパない!!

こちらがどんな技をくり出すかによってもトークの内容が変わるので、ついつい無駄な行動を取りたくなってしまう。

敵を暗闇状態にする”サミング”を使ったときに「エロいことにも応用できる技です!☆」という実況がなされたときには「ドコまで作りこんでるんだ……」と感心したほど。

とにかく、バトルモードでは実況を楽しむという遊びかたもありだろう。

フルオーケストラのBGMにも注目!

システムからは離れるが、今作は音楽もスゴイ! 事前情報によると、本作で使われている楽曲は、すべてフルオーケストラで収録されているという。

私は耳が肥えているほうではないので、フルオーケストラで収録された音源と、そうでない音源の差はわからない。

「やっぱりフルオーケストラで収録されたものは違うな」と感じられる人もいるのだろうが、まぁそこは分からないので、ここではスルーしておこう。

だが、それを差し引いても本作に収録されている楽曲はスゴイ! なにがスゴイって、BGMが「おれ、今めっちゃ冒険してる!」、「おれ、今めっちゃ戦ってる!」という気分にどっぷりと浸らせてくれるのだ。

音楽でワクワクドキドキさせられるゲームは、ここ最近では記憶にない。この音楽を楽しむためにも、『ケイオスIII』を遊ぶときは、ぜひヘッドホンを付けて楽しんでもらいたい!

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▲フィールドBGMもいいが、戦闘中BGMがいい。「やってやる!」という気がわき起こる!!

買わないという選択肢はない!

と、ここまでいいところを挙げてきたが、気になる点もひとつ。

フィールド中は、カメラ位置も操作できるのだが、このスピードが重く感じるのだ。

まぁ、これは個人個人の感覚だと思うので是非が問えるものでもない……。FPSなど、激しい視点移動に慣れているということもあるのかもしれないが、もうちょっとヒョイヒョイと軽い視点移動ができれば、フィールド探索がもっと楽しめただろう。

ともあれ、内容には一切の不満なし!

本作は、まぎれもなく面白い本格RPGであり、支払うお金以上の経験が得られるタイトルだ。

買おうかどうしようか迷っている場合ではない!

悩むとしたら、PS Vita版を買うか、スマートフォン版を買うかの2択だ。

ケイオスリングスIII プリクエル・トリロジー

ジャンル RPG
発売時期:2014年10月16日発売予定
対応機種:PlayStation®Vita
価格:4800円 [税別](DL版は4300円[税別])
CERO:C
権利表記:©2010-2012,2014 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

ケイオスリングスIII

メーカー
スクウェア・エニックス
配信日
配信中
価格
2800円
対応機種
iOS/Android
備考
プロデューサー:安藤武博、加藤 渉
イラストレーション: 小幡怜央
サウンド:Elements Garden(上松範康・藤田淳平・藤間仁・Evan Call)
開発:メディア・ビジョン株式会社(スマートフォン版)、メディア・ビジョン株式会社株式会社バレット/(PlayStation®Vita版)

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