
『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』はサウンドのバックグランド再生に対応
2014-10-06 15:40 投稿
サントラ感覚で
5pb.は、人気『シュタインズ・ゲート』シリーズのひとつ『線形拘束のフェノグラム』の配信をiPhone向けにスタートさせた。価格は3000円[税込]。
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本作は、コンシューマ向けに発売された移植作だけに、世界観や物語の魅力はすでに保証されているタイトル。一方で、アプリ版ならではの機能が搭載されており、今回はその点に注目してみた。
SOUND LIBRARY
本記事を書こうとおもったきっかけになったのがこちらの機能。SOUND LIBRARYはゲーム内の音楽を再生できるゲーム内サントラ的な機能ですが、本アプリではなんと、バックグラウンドでの再生に対応。つまり他のアプリを起動しつつ、本作の音楽を楽しめるんです。
このSOUND LIBRARYでは、通常の全曲再生に加えて、
SHUFFLE:ランダム再生を行う
REPEAT:1曲をリピートする
REPEAT ALL:全曲リピート
といったモードも用意されているので、音楽プレイヤー的な使い方でまったく問題ありません。いつも持ち歩けるスマートフォンだからこそ嬉しいこの機能、しばらく使ってみたのですが、まったく問題なく楽しめました。
このタイトルのように、人気のあるタイトルであればサントラ的なものがリリースされる可能性はあるのですが、全てのタイトルでそういった展開が行われているわけではないので、この”SOUND LIBRARY”的な機能が、アプリで配信されるタイトルのスタンダードになってくれると嬉しいですね。
直感的なタッチパネル操作
簡単な操作で楽しめるアドベンチャーゲームは、スマートフォンと極めて相性がいいと思っていて、“ベタ移植”でも文句はないのですが、本作は操作方法がスマートフォンやタブレット向けにカスタマイズされています。
2本指タップやスワイプで、メニュー表示や既読スキップ、強制スキップなど、いろいろな機能を素早く呼び出せます。本作のスキップはかなりスピードが速く、快適です。
個人的に面白いと思ったのは、iPhone/iPod touchの独自操作“端末を縦持ちすることでフォーントリガーを呼び出す”という機能です。フォーントリガーというのは、その名の通り、ゲームで重要な役割を果たす電話機能を呼び出すシステムで、これを要所で活用することで物語が変化していくという本作独自のシステムになっています。
本作の会話パートやイベントシーンは横画面ですが、フォーントリガーの画面は縦画面向けのレイアウトになっています。そこでこのフォーントリガーの画面を見るには端末を縦持ちしなければいけないのですが動作そのものがフォーントリガーの呼び出しを兼ねているというユニークなつくりになっているんです。この機能が便利かどうかといわれると、そうでもないような気もするんですが、作り手の遊び心が感じられて大げさに画面を回転させてしまいます(笑)
パッケージ版をプレイした人にもオススメ
僕はパッケージ版があるアドベンチャーゲームを買う場合は、ほとんどの場合で初回限定版を買ってしまいます。パッケージが家に増えていくことに喜びを見出している部分もあるので、ベタ移植が多いアプリ版はよほど好きな作品にならないと手を出さないのですが、こういうオマケ機能が充実してくると、購買意欲もわいてきます。
サントラも買いはするのですが、最近は無精なところが際立ってきて、CDをインポートするのが億劫になってきましたし、ダウンロード販売も積極的に使っているわけではありません。そんなダメなスマートフォンライフを送ってる僕には、SOUND LIBRARYがとてもありがたいです。
iOSの“ゲームセンター”機能にもハマっているので、プレイステーションネットワークの“トロフィー”、Xbox Liveの“実績”集めと似たような達成感をこの作品でも味わわせてもらいました。本作は、アドベンチャーゲームということもあって、コンプリートが比較的簡単なのも、嬉しいところです(笑)。
インテリアデザイン会社所属のゲームライター。ロールプレイングゲーム、2D対戦格闘ゲーム、美少女ゲームが好物。『シュタインズ・ゲート公式設定資料集』(エンターブレイン)執筆、『科学アドベンチャーマニアクス』(ホビージャパン)企画、執筆。
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作品紹介
今回取り上げた『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』は、さまざまなメディアミックスで話題を呼んだ科学アドベンチャーシリーズ『シュタインズ・ゲート』の番外編とも言える作品。物語は、本編プレイ済みの方であれば楽しめるものばかりで、さまざまな人物の視点から描かれる全10編のオムニバスストーリーです。
シナリオは、オリジナル版『シュタインズ・ゲート』で知られる林直孝氏、下倉バイオ氏はもちろん、『Ever17』や『極限脱出』シリーズで知られる打越鋼太郎氏、『メモリーズオフ』シリーズの安本亨氏らも参加しています。アドベンチャーゲームファンの自分としては、この制作陣を見るだけでもはやただの番外編とは言えない豪華なソフトなので、かなり熱く語ることもできるのですが、今回紹介したいのは、本作に実装されている機能なので、ネタバレ回避も含めてここらへんで踏みとどまっておきます。
『シュタインズ・ゲート』は、2009年10月15日にXbox360でリリースされたアドベンチャーゲーム。2010年の日本、秋葉原が主な舞台となっている。現実に存在する事象や、都市伝説的な描写が盛り込まれており、プレイヤーを引き込む絶妙なリアリティが持ち味。登場人物の若者たちが興味本位で始めた実験から、思わぬ事件に巻き込まれ、人と人のつながりを再確認しつつ困難を乗り越えていくというドラマティックな展開が人気を博した。複数プラットフォームでの展開や、幅広いメディアミックスも行われ、舞台となった秋葉原の街を探訪する”聖地巡礼”は、いまだ熱い盛り上がりを見せている。『CHAOS;HEAD』(2008年)、『ROBOTICS;NOTES』(2012年)などを含めて、”科学アドベンチャー”シリーズと呼ばれ、今冬にはXbox Oneでシリーズ最新作『CHAOS;CHILD』がリリース予定。
シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム
- メーカー
- 5pb.
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 3000円[税込]
- 対応機種
- iOS 6.0 以降 iPhone、iPad および iPod touch 対応
- コピーライト
- (C) 2009-2014 MAGES. /5pb. /Nitroplus
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