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【TGS2014】ミクシィ&Kingのトップが語るスマホゲームの未来

2014-09-19 00:00 投稿

動画の普及とテレビCMが押し上げた大ヒット

2014年9月18日より開催中の東京ゲームショウ 2014の初日に、CyberZブースの特設ステージで行われた、“ゲームショウ限定! モンスト×キャンディークラッシュ トップ対談”のイベントリポートをお届けする。

登壇したのは、『モンスターストライク』を手掛けるミクシィの代表取締役社長、森田仁基氏と、累計5億ダウンロードを超えた『キャンディークラッシュ』のKing Japan代表の枝廣 憲氏、そしてモデレーター(司会)としてCyberZ代表取締役社長の山内隆裕氏。彼ら、近年躍進著しいコンテンツを手掛ける若きリーダーたちによる、忌憚ない意見の飛び交うステージとなった。

▲ミクシィ 代表取締役社長 森田仁基氏
▲King Japan 代表取締役 枝廣 憲氏
▲CyberZ 代表取締役社長 山内隆裕氏

さらに拡大し続けるスマホゲーム

2014年に入ってスマホゲームの成長はひと段落したと思われていたが、じつは再び加速しており、さらに大きな波が来ているという。そういった流れを受けて、森田氏、枝廣氏はともに国内のみならず、積極的にグローバル展開をしていきたいと語る。

実際、Kingでは韓国や中国で現地法人とパートナーシップを結んで展開を進めているようで、また海外とは異なる傾向があり、なおかつユーザー数も多い日本市場では「独自のイベントを実施するなど、地域の状況に合った戦略を考えている」(森田氏)とのこと。

その姿勢を後押ししているのが、動画の普及ということだ。「PCだけでなく、モバイルでも手軽に見られるような環境ができてきた」(枝廣氏)、「制作側にも、複雑な知識がなくても簡単に動画を作成可能になるツールが揃ってきたのが大きい」(森田氏)と言うように、両者とも動画というメディアの動向には注目している。とくに森田氏は「テレビと同じくらい注目しています」と語るほどだった。

両社ともに印象的なTVCM

その一方で、ミクシィ、King JapanともにテレビCMにはかなり力を入れており、ゲームをメインに据えないユニークな内容が注目されている。枝廣氏は、自社のCM内容について「現状、スマホゲームのターゲットはカジュアルゲーマー層となっている」とターゲットを絞ったうえで、「彼らに興味を持ってもらえるように有名タレントを起用したり、ゲームっぽくないシュールな内容にするなど、興味を持ってもらう“きっかけ”を作ることを重視している」という。ミクシィが『LINE』キャラクターたちを使っているのも、同様の理由からなのだそうだ。

動画を始めとしたネットコンテンツの力が大きくなりつつある現在でも、テレビの情報伝達力は他の追随を許さないほど大きく、「私が考えていた“限界”を、あっさりと超える効果を見せてくれた」と枝廣氏は驚いている。『モンスターストライク』や『キャンディークラッシュ』がこれほどまでのヒット作となったのも、オンライン広告の戦略だけでなく、テレビCMも大きく寄与していると言っていいようだ。

▲ふだんからよく飲みに行くという3人。イベントは終始和気あいあいと進行し、途中途中に仲の良さが感じ取れた。

もちろん、ゲームそのものの魅力も見逃せない。両作に共通する要素として、森田氏、枝廣氏ともに“シンプルさ”、“気持ちよさ”、“クリアーしたときの達成感”の3点を挙げる。海外でも、それらの要素については高く評価されていると感じているようだ。一方で、日本独自の遊びかたである“みんなで遊ぶ”要素については、「海外ではその魅力を伝えきれていないために、まだ活用できていない」(森田氏)と課題を提示している。

プラットフォーマーとの付き合い方

そして、対談も終盤に差し掛かったところで「Google PlayやApp Storeなど、プラットフォーマーとの向き合いかたについて聞かせていただけますか?」と、モデレーターの山内氏から質問されると、森田氏、枝廣氏ともに少し沈黙。その後、「コンテンツを盛り上げることが大切なので、プラットフォーマーさんとキャンペーンを共同で実施するなど、協力できるところは協力している」(森田氏)と語っていた。

最後に、今後のビジネス展開についてコメントを求められると、枝廣氏は「少なくともゲームをベースに展開していきたいと考えている。ファンが増えることでビジネスチャンスも広がりを見せているので、まずはそこを最重要視してがんばっていきたい。目標としては、Kingのゲームがスマートフォン1台につきひとつは入っているくらいにしたいと考えている」と目標を掲げた。森田氏も「すでに実施していることではあるが、関連グッズを作ったり、他のメディアでも展開するなど、ユーザーに作品世界をもっと好きになってもらえるような施策を打ち出していきたい」と、今後の方針を語ってくれた。

若きリーダーたちの発言は、いずれも“現状を正確に分析”し、“やるべきことを明確化”しているという点で共通していた。今回は、そんな姿勢を貫くトップランナーたちの現状が垣間見えたイベントであった。

 

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