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【CEDEC 2014】Unity5の新要素公開!ゲームエンジンは新たな局面へ

2014-09-02 23:24 投稿

開発支援から成功支援へ

ローコストで扱いやすく、異なるプラットホーム間でのコンバートもしやすいということで数年前から開発者に人気のゲームエンジンUnity。そんなUnityシリーズの最新バージョン”Unity5″の予約も開始され、関係者間ではUnity関連の話題が加速している。

余談だが、日本にいるUnityユーザー数は、現在アメリカ、中国に次いで現在3位。とくに、昨今沖縄で開発スタジオが増えてきているため、沖縄の人口対比Unityユーザー数はおかしなことになり始めているとのこと。

そんな”Unity5″に関して「Unity5からその先の話」という講演を行ったのは、ユニティ・テクノロジーズジャパン合同会社の大前広樹氏。以下でその内容をお届けする。

▲ユニティ・テクノロジーズジャパン合同会社の大前氏。CEDECをはじめとした講演では鉄板の「私は日本人です」という前口上は、今回は行われなかった。
▲Unityの日本ユーザーも順調に増え、日本人ユーザーに向けた展開も加速している。

つくるサポートからつなげるサポートへ

講演では、まずUnity5の新機能についての実演と解説が行われた。Unity5からはバウンスやライトマッピングの簡略化に始まる物理シェーダの再設計をはじめ、オーディオミキサーを実装した“New Audio System”の搭載、WebGLの正式実装、フレームデバッガとマルチスレッドプロファイラの実装、Physix Updateなどが行われるという。

▲新しいライトマッピングでは、光源の情報を切り替えると自動でその影の色なども調整してくれるようになるという。これにより作り手の負担が大きく減るそうだ。

また、サプライズとしてマルチシーン編集機能の実装や、i18nサポートの発表も。これらは来年の4月までにはなんとかしたいと語られているが、正式な実装日は未定。

なお、これらの詳細は技術者向けの話になってしまい、いささかややこしいので、興味がある人はUnityの公式ホームページを参照してほしい。

▲この発表には会場からも賞賛の声があがり、クリエイター待望のアップデートがついにという印象を受ける。

※Unity5公式サイトはこちら

今後の展開に関して、Unityはゲームエンジン以上の動きも見せていけるよう進化していくビジョンを有し、それに向けて実際にも動き始めたという。具体的には、これまでUnityはゲームエンジンとしてコンテンツ制作までのサポートを行ってきたが、今後は宣伝、ユーザー分析やパブリッシングまでのサポートも行っていくという。

▲ゲーム開発後にも残る開発者の手間を少しでも軽くすることで、ゲームコンテンツのクオリティ、クオンティティともに上昇することが予測される。

パブリッシングやユーザー分析に関しては、Unity Analyticsというサービスをスタート。ゲームを配信したら、売上やプレイヤー数、セッション数などを追跡できるサービスを提供していくという。また、Unity Adsと呼ばれる広告サービスも開始。これは動画広告、ユーザー同士のクロスプロモーションなどをサポートで、2014年現在までに、クリエイターに20億円以上を還元しているという。「売上を吸収するエンジンはこれまでによくあったが、売上を還元したエンジンは、おそらくこれが初」とは大前さんの弁。

▲広告サポートにより、開発者はより収益を得やすくなる。予算の確保が難しい個人クリエイターにはありがたいサポートだ。

▲Unityのサポートがあれば、個人ではなかなか出品が難しいコンシューマーへの展開も行える。

また、今後展開されるサービスの一部も正式に発表。そのひとつであるUnityクラウドビルドは、クラウド上でコンテンツの編集を行ったらその編集内容を反映させて自動でビルド、編集ログを作成、共有ユーザーに編集の通知、ここまでを全部自動で行ってくれるものだという。これに関しては、大前氏も「先日初めて使ってみたが、これは本当に便利で驚いた」とコメントを残している。

また、ファン層をUnityプレイヤー間で共有しやすいように、Unityに“Unity chan(ユニティちゃん)”というマスコットキャラクターを作成。パブリッシングを利用したクリエイターたちに自由にこのキャラクターを使ってもらい、さまざまな展開をつけていきたいとのこと。

▲ひとつのキャラクターをクリエイター個人個人が扱うことで、まったく異なるコンテンツにも共通点が生まれ、ユーザー/ファンの共有もできるように。

これまでもゲーム開発者に人気のエンジンとなっていたが、今後はこれまで以上の人気を獲得することになりそうだ。とくに個人クリエイターにとっては、手放すことのできないパートナーとなることだろう。これからのUnityにも引き続き注目していきたい。

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