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『ケイオスリングスIII』ふたりのプロデューサーが語る 『III』に込めた想い

2014-08-07 12:00 投稿

スマホゲーム業界に新たな”革命”を起こす

突然の出来事に多くのファンが驚きを隠せずにいた『ケイオスリングスIII』発売決定のアナウンス。

大人気シリーズの最新作が発売されるというだけでも一大事なのに、今回の『ケイオスリングスIII』ではスマートフォンとプレイステーション Vita(以下、 PS Vita)の同時展開という、業界を揺るがす新たな試みも行われている。

ここでは、本作のキーマンであるプロデューサーの安藤武博氏と加藤 渉氏へのインタビューを通じて、両氏が『ケイオスリングスIII』に込めた“熱き想い”をお届けする。週刊ファミ通2014年8月21・28日合併号にも最新情報が掲載されているので、こちらもチェックしてほしい。

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※『ケイオスリングス』ポータルサイトへはこちらから

【まとめ】スクエニプロデューサー安藤武博氏のブログ“スマゲ★革命”

 
▲安藤武博氏(写真左)、加藤 渉氏(写真右)

週刊ファミ通8月21・28日合併号【2014年8月7日発売】で掲載した内容と同じものになります。

―― まずは、スマートフォンとPS Vitaで同時展開されることになった理由からお聞きできますか?

加藤 理由はいろいろありますが……。まず、インパクトを重視したかったという点が上げられます。スマートフォン業界でiPhone、Androidの同時発売というのは、もはや当然になっていますが、PS Vitaとの同時展開をしたタイトルは、僕が知る限りでは存在しません。そんな中で、PS Vitaと同時に配信をすれば、最大のインパクトが生み出せると思ったんです。

それに、僕たちゲーム屋がスマートフォンでゲームを作ると、お客様から「またスマートフォンかよ」と落胆されることがあって、それがすごく悔しかったんですよ。これまでiPhoneで『ケイオスリングス』シリーズを展開をしてきたときにも、そのような声をいただいて……。だったら、こっちから家庭用ゲーム機側に殴り込んでやろうじゃないかと。そういう考えで、同時展開を決めました。

安藤 同時展開にすると買い物をするときに、選ぶ楽しみも増えるんですよね。「画面をポチポチと触るだけで手軽に買えるスマートフォンにしようか、それともキレイな大画面ディスプレイとコントローラーがついているPS Vitaにしようか」と。こういう、買うまでのステップにもエンターテインメント性を付加したかった、という意図もありました。

加藤 それと、やはり「俺はゲームをするんだ!」という、ゲームへの覚悟を持ったお客様に遊んでいただきたかったというのは大きいです。スマートフォンで遊ぶのとPS Vitaで遊ぶのでは、遊ぶ側の覚悟の違いがあると思うんです。

スマートフォンのゲームは、何かをしながらだったり、ちょっとした空き時間に遊ぶことが多いと思いますが、PS Vitaなどのゲーム機で遊ぶ場合は、そこに”ゲームをするぞ”というある種の覚悟が生まれます。その覚悟がある層、しっかり楽しんでくれる層にもアプローチをしたかったというか、お客様の覚悟にしっかり応えたかったというのが最大の理由です。

―― 本編のストーリーはどれくらいの量に?

安藤 僕が夢中になってガリガリ遊んでも、30時間くらいは遊べたかな。それが終わると、『ケイオスリングス』ではおなじみのやり込み要素、世界の深淵に近づく真のエンディングを用意してあるので、ここまで遊ぶと50時間は遊べると思います

加藤 いわゆるクエストと呼ばれる短いシナリオもふんだんに入っていますし、最後の最後のボスまで倒すのに、僕は90時間かかりました(笑)。

 

『ケイオスリングス』誕生秘話

―― 改めて、『ケイオスリングス』の誕生秘話についてうかがいたいのですが、第一作を配信した2010年は、スマートフォンでゲームを遊ぶということはまだ定着していませんでしたよね?

安藤 僕たちは、スマートフォンでゲームを出す以前に、iPod向けに『ソングサマナー』というシミュレーションRPGをリリースしたことがありまして。これが意外なことに、30万ダウンロードくらい売れたんですね。そこで確信したんです。「ミュージックプレーヤーでゲームを遊ぶ人がこんなにもたくさんいるのなら、小型のパソコンとも言えるスマートフォンなら、もっと多くの人が遊んでくれるに違いない。スマートフォンはゲーム機になりえるんだ!」と。

でも、きっと近いうちに同じことを考える人は出てくると思ったので、まだ周囲がスマートフォンが持つポテンシャルに気づいていない、いまのうちに動き出してしまおうと考え、先駆けてスマートフォン向けに新しいゲームを開発しようと決めました。

―― なるほど。当時、スマートフォンゲームと言えば、シンプルなゲームが主流でしたが、その中でRPGというジャンルを選んだのはなぜでしょう?

安藤 新しいゲームを出すときに、テーマもシステムも、そしてプラットフォームまで、何もかも新しくしてしまうと、お客様を置いてきぼりにしてしまうんですよね。過去にそういう経験があったので、スマートフォンという新しいプラットフォームには、多くの方が想像しやすい遊びを展開するべきだと思ったんです。「じゃあ、スクウェア・エニックスから出るゲームとして、みんなが想像しやすいものは何だろう?」と考えたら、もうRPGしか浮かばなかった。それで、RPGを選択したんです。

――『ケイオスリングス』シリーズは、かなり重い物語が展開するRPGとなっていましたが、あの陰鬱とした世界観を採用した理由は?

安藤 当時のスマートフォンは、まだ日本では受け入れられておらず、メインの市場は北米だったんですね。それを考えると、『ドラゴンクエスト』よりも『ファイナルファンタジー』のほうが受けるだろうと考え、最初は『ファイナルファンタジー』のようなものを作ろうとしたんです。

でも、僕なんかが『ファイナルファンタジー』を扱うのは恐れ多くて(笑)。それで、海外のお客様が『ファイナルファンタジー』を通して我々スクウェア・エニックスを見た場合、どのように見えるのだろうかと想像し、それをスマートフォン向けにアレンジした結果、ああいう重厚な世界観が生まれたんです。

 

制限を取り払った『III』

――『ケイオスリングス』シリーズは、そういった重厚な世界観が特徴のひとつになっていたと思いますが、『III』の世界観はかなり明るめに感じます。

安藤 そこは意識して変えたんですよ。『II』までは、閉鎖された空間でパーティーメンバーを殺したりという展開もある、かなり暗い世界観になっていました。これは、先ほど述べた海外を意識したという理由のほかに、もうひとつありまして。それは、僕が開発のメディアビジョンさんに「街や登場人物はあまり多く作らないで、閉鎖空間を作ってくれ」と制限をかけたからなんです。

―― RPGと言えば、広い世界を冒険するのが魅力のひとつだと思いますが、なぜそのような制限を?

安藤 街や登場人物を増やすと製作期間が長くなってしまって、お金もかかってしまう。当時は、スマートフォンで大作を出しても、成功できるかどうか、まだ判断できない時期でしたから、開発にあまりリソースを割くことができなかったんですね。それで、ああいった世界観が作られたわけです。

ただ、今回はスマートフォンのスペックも上がっていますし、シリーズを重ねて、いろいろと余裕ができたので、閉鎖する必要がなくなり、こういった空が見える開けた世界観を作れるようになりました。とはいえ、見た目は明るくなっていますが、進めていけばいくほど、『ケイオスリングス』シリーズらしいシリアスな展開になっていきますよ

加藤 ゲームの序盤こそ、ほのぼのとした雰囲気が感じられるイベントやクエスト、ストーリーが楽しめるようになっていますが、後半になるほど「おぉ、これはやっぱり『ケイオスリングス』だわ!」と喜んでいただける雰囲気になっていきます。ですので、過去のシリーズを遊んでいただいた方たちには、そこも楽しんでいただけると思っています。

安藤 それと、いろいろと制限がなくなった勢いで、今回の音楽にはシリーズ初のオーケストラ音源を採用してみました!

―― オーケストラ! そ、それは制限がなくなったとはいえ、予算も制限突破したのでは……?

安藤 やっちゃった(笑)。とにかく、それくらい本気で遊べるものになっているので、ぜひ楽しみに待っていてください! 『ケイオスリングスIII』は、僕が遊んだ歴代RPGの中でも、バツグンにおもしろく仕上がっていますから。

加藤 僕もこれまでたくさんのRPGに携わってきましたが、その中でもこれはトップクラスのおもしろさなので、とにかく遊んでみてください!

※『ケイオスリングス』ポータルサイトへはこちらから

※『ケイオスリングスIII』登場キャラ、最新画面写真など一挙公開

ケイオスリングスIII プリクエル・トリロジー

ジャンル RPG
発売時期:2014年10月16日発売予定
対応機種:PlayStation®Vita
価格:4800円 [税別](DL版は4300円[税別])
CERO:審査予定
権利表記:©2010-2012,2014 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

ケイオスリングスIII

ジャンル
RPG
メーカー
スクウェア・エニックス
配信日
2014年 10月16日発売予定
価格
2800円
対応機種
iOS/Android
備考
プロデューサー:安藤武博、加藤 渉
イラストレーション: 小幡怜央
サウンド : 上松範康(Elements Garden)
開発:メディア・ビジョン株式会社(スマートフォン版)、メディア・ビジョン株式会社株式会社バレット/(PlayStation®Vita版)

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