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【注目アプリレビュー】タイトルは珍妙でもアクションは本格的!!『的にの洞窟2』

2014-07-27 13:00 投稿

誤訳(?)に隠された正統アクション

海外製ゲームのローカライズが、あまりしっかりと行われていなかった時代、世間には風変わりなタイトルや、意味がよくわからない日本語メッセージが流れる海外製ゲームがあふれていました。“なさけ むよう”や“コイン いっこ いれる”といったフレーズに、かつて遊んだ個性的なゲームたちの記憶を呼び起こされるファンは多いのではないでしょうか。

『的にの洞窟2』というタイトルを初めて目にしたとき、私が思い出した感覚もそれと同じものでした。このアプリ、タイトルのみならずApp Storeでの説明文も、

“宇宙を揺るがすクエストに着手するには、博士ハーバートのクラッチからあなたの両親を保存できますか?”
“洞窟の深さを勇敢、そしてハーバートの隠れ家の中空ホールに到達しよう。準悪からメガ悪に敵の大群と戦う。最後に、利益のためにハーバートを倒す!”

といった具合。“利益のために倒す”などと香ばしさ満点です。ちなみにゲームの原題は『CaLLy’s Caves 2』。“的に”がどこからきたのかまるでわからない、というあたり、じつにいい味を出しています。

このテのゲームが大好物な私も、ついタイトルに反応。興味本位でプレイしてみたのですが、その珍妙なタイトルに反して中身はかなりの本格派でした。その魅力をお伝えすべく、iPhone対応基本無料(アプリ内課金あり)のアクションゲーム、『的にの洞窟2』をレビューいたします。

感覚的でつかみやすいシンプルなシステム

本作は比較的オーソドックスな、横画面のジャンプアクションゲーム。自キャラの少女Callyを操作して、多数のエリアに分割された洞窟の奥へと進んでいきます。目的は誘拐された彼女の両親を助けることのようですが、解説文は前述のごとく、かつゲーム内メッセージは全文英語のため、真偽はいまひとつわかりません(苦笑)。

とはいえそんな私でもおもしろさを十分に理解できるほど、シンプルで遊びやすいシステムになっています。同様に『2』と銘打ってはいますが、前作を知らなくても十分楽しめます。

▲時折会話シーンが発生。プレイアドバイスを受けられたりストーリーを楽しめるが、英語がわからなくてもほとんど問題はない。

操作は画面左右に配置されたバーチャルパッドで行います。レスポンスは非常に良好で、各種アクションをほとんどストレスなく実行できます。ドット単位の微調整はさすがに厳しいものがありますが、バーチャルパッドが苦手という方でも無理なくプレイできるでしょう。

操作画面はこんな感じ

①経験値ゲージ
倒した敵が落とす、青いボールを獲得すると増加。いっぱいまで溜まるとCallyのレベルが上がり、ハートの最大値も増えます。

②所持コイン
持っているコインの数。コインは洞窟内に配置されており、ジェムを手に入れると大量に増えます。溜めたコインはメニュー内のストアで買い物に使えます。

③レベルとハート
Callyのレベルと現在のハート数。ハートは敵に触れたり攻撃されると減少、なくなるとゲームオーバーになってコインが少し減り、そのエリアの入り口からやり直しになります。

④メニューボタン
タップするとメニューが開きます。メニューでは音楽と効果音のオンオフ、ストアでの買い物、エリア移動できるマップ、データ消去が行えます。またCallyの協力者らしい、ギターを携えた謎の青年Lloydが簡単なアドバイスをしてくれます(全文英語)。

⑤課金ボタン
タップ後した先の画面で、課金が行えます。内容は弾の強化、コインの入手、広告の消去。

⑥所持武器
現在手にしている武器が表示。武器を複数持っている場合、タップすると別の武器につぎつぎと切り替わります。上のゲージは武器の経験値を示しており、その武器を使い続けると経験値が増加、いっぱいになるとレベルが上がって武器が強化されます。数字は武器レベルを示しています。

⑦Cally
主人公の少女です。

⑧敵
触れたり攻撃されるとCallyがダメージを受けます。ダメージを与えて倒すとコインやジェム、経験値になる青いボールを落とします。まれに落とすハートを取るとダメージを回復できるので、積極的に倒しましょう。

⑨バーチャルパッド(移動用)
タップするとCallyが左右に移動します。

⑩バーチャルパッド(アクション用)
タップするとCallyが各種アクションを行います。
・A:ジャンプ
初期状態では二段ジャンプでき、強化すると三段ジャンプが可能になります。
・B:武器攻撃
持っている武器を発射します。武器によってはタップし続けることで連射が可能です。
・X:剣攻撃
威力の高い剣で攻撃しますが、リーチは短いので注意。敵が発射した弾も、剣でなら打ち消せます。

各エリア内では、入り口から入って敵を倒しつつ進み出口へ向かいます。武器で敵を攻撃すると武器の経験値が増加し、経験値ボールを入手すればCallyの経験値が増えレベルが上がります。

途中で獲得したコインを使えば、ハートの最大値を増やしたり剣のグレードアップが可能です。あまり先を急がず、エリア内をすみずみまで探索して宝箱やジェムを見つけたほうが、後々ラクになるでしょう。

▲宝箱に触れると大量のコインとジェムが出現する。できるだけ探索していけば、それだけ早くCallyを強化できる。

マップには、一度突破したエリアが記録されます。タップすることでいつでも好きなエリアに戻れるので、コインが簡単に大量入手できるエリアを見つけたら、くり返し挑んでコインを稼ぎましょう。特定のエリアに待ち受ける、ひと際大きくて強大なボス敵を撃破するためにも、Callyの強化は必須です。

▲現在地は赤で示されたエリア。行きたいエリアをタップすれば瞬時に移動できる。このマップを埋めるのもやりこみ要素のひとつ。

エリアの地形や仕掛けは序盤こそ簡単ですが、先に進むほどいやらしさを増していき、難易度はどんどん跳ね上がります。敵と違い、地形や仕掛けを突破するには力押しというわけにはいかないので、ラクなうちにアクションの腕を磨いておきましょう。

ストアでは真っ先に“Triple Jump”を購入し、できるだけ早い段階で三段ジャンプを可能にしておくこと。三段ジャンプできると移動可能範囲が広がり、コインやジェムの入手機会も増えます。三段ジャンプできなければ先に進めないエリアもあるので、コインを無駄遣いしないように心がけましょう。

▲“Triple Jump”はコイン3000と、少し粘れば手に入れられる値段。購入後は突破済みのエリアを回ると、新たな発見があるかも。

やりこみ満点な奥深いアクションの世界へ

本作は非常に少人数で製作された、典型的なインディーズアプリのようですが、そうは思えないほど良好なプレイ感覚を備えています。操作性のよさはもちろん、攻撃を連続ヒットさせると大量に出現するダメージ表示や、倒した敵がばら撒くコインの雨はじつに爽快です。

▲ダメージ表示は強化された武器の威力をダイレクトに伝えてくれるので、かなりキモチがいい。

エリア数や武器などのボリュームも満点で、非常にユーザーライクな出来栄えである一方、課金する必要性はほとんどなく、むしろ“これで大丈夫なのか?”と心配してしまうほど。新たな武器を入手して育てる、という部分もやりこみ要素として楽しめます。

▲強化された武器は外見も変化する。複数の武器をまんべんなく鍛えていき、お気に入りの一丁を見つけよう。

あえて難点を挙げるとすれば、Callyがダメージを受けたときの演出が乏しく、アクションゲームには欠かせない“攻撃された感”が弱い点でしょうか。敵に接近されてもダメージを受けたと気づかず、いつのまにか瀕死に追い込まれていることもたびたび起こりますので、これからプレイされる方はご注意ください。

とはいえこの演出の乏しさは、力尽きるポーズなどすっ飛ばしていきなりゲームオーバーになるという、いかにもインディーズライクというか、潔いノリを生み出してもいます。これもまた、シンプルな本作に似合った“演出”の一種なのかもしれませんね。

▲ゲームオーバー時は、敵の博士らしい不気味な男の一枚絵が表示される。初めて見るとかなり心臓に悪い。

奇妙なタイトルの影に、正統派アクションゲームとしての素顔を持っている本作『的にの洞窟2』。アクション好きならば、ぜひとも一度はプレイすることをオススメします。ただし、かなりの麻薬性がありますので、くれぐれもプレイ時間とスマホのバッテリー残量にはご注意を。遊び続けてあやうく徹夜しそうになった、アクション中毒者からのアドバイスでした。

(ライター・ぽんせ松本)

的にの洞窟2

メーカー
Jordan Pearson
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS 4.3 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 iPhone 5 用に最適化済み

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