スマホゲームの市場規模が国内ゲーム市場全体の約5割に到達

2014-03-26 11:00 投稿

スマホゲーム市場調査を実施

サイバーエージェントの子会社であるCyberZがスマートフォンゲーム市場動向調査を実施。今回の調査では、スマートフォンゲームを”ネイティブアプリ“、”ブラウザゲーム“に分類し、ユーザーのスマートフォンゲームへの年間支出額を推計し、市場規模予測を算出している。重要な部分を箇条書きでまとめてみた。

本調査におけるスマートフォンゲームの定義および、商品区分の定義は下記の通りある。

スマートフォンゲーム:ユーザーがスマートフォン端末上でプレイするゲームを示す。タブレット端末上でプレイするゲームも含む。

スマートフォンネイティブアプリ:AppStoreやGooglePlayなどのアプリマーケットを経由して入手することができる、ゲームアプリケーションソフトとして提供されるゲームを示す。なお、ウェブアプリを含む。

スマートフォンブラウザゲーム:ゲームポータルのマイページから遊ぶゲームのことであり、スマートフォン端末のWebブラウザ上で提供され、遊ぶことができるゲームを示す。なお、一般的に「側ネイティブ」と呼ばれる、アプリ自体はネイティブアプリでコンテンツをWeb上から取得する形式のゲームに関しても、課金対象がブラウザゲームプラットフォームに依存する場合は「ブラウザゲーム」の売上に加算する。

2013年のスマートフォンゲームの市場規模推計

・2013年のスマートフォンゲーム市場規模は、5468億円。前年比178%へ拡大。

・国内ゲーム市場全体の約5割に到達し、家庭用ゲームソフト市場の2537億円(ファミ通調べ)の2.2倍となっている。

・ブラウザゲームもカードゲームを中心に根強い人気を得る。

・ダウンロードは無料で課金型のスマートフォンゲームが加速し、幅広い支持を受け、ユーザー数も増加している。

スマートフォンネイティブアプリ市場動向

・2013年のスマートフォンネイティブアプリ市場規模は、3178億円(前年比237.2%)と大幅に拡大。

・SNSやレビューサイト、テレビCM、スマートフォン広告などを介して幅広いユーザーに広まっている。

・中長期に渡ってユーザーの利用が定着化。そして、多くのユーザーが一定額の課金をおこなっていることにより、スマートフォンネイティブアプリ市場は急拡大を遂げている。

 スマートフォンブラウザゲーム市場動向

・2013年のスマートフォンブラウザゲーム市場規模は、2290億円(前年比132.2%)へ拡大。

・フィーチャーフォン向けブラウザゲームユーザーの多くが、2013年にはスマートフォンへ移行済み。

・スマートフォンユーザーのゲーム入手経路は、AppStoreやGooglePlayなどのアプリマーケット経由が主流に。

・ゲームの表現力や操作性が高く、通信環境の制約を受けにくいと言われるネイティブアプリがユーザーに幅広く受け入れられている。

・クラウドゲームが普及し、ブラウザならではの特性を活かした新しいゲーム環境を提供する可能性も期待される。

2014年のスマートフォンゲーム市場規模推計

・2014年のスマートフォンゲーム市場規模は6584億円、前年比120.4%と予測されている。

・スマートフォンの普及に合わせ、スマートフォンゲームユーザーも引き続き拡大傾向にある。

・2014年初旬以降、ゲーム会社各社のテレビCMなどによる積極的なプロモーション活動も行われており、引き続き幅広いユーザーによる利用が見込まれる。

スマホゲームの今後は?

・2016年、スマートフォン市場規模は8000億円に到達する見込み。

・2015年以降もスマートフォン端末の普及を背景に、スマートフォンゲーム市場は高い成長率を維持すると予想される。

・現在のゲーム会社は国内市場のみならず、グローバル市場への展開も進行中・

・スマートフォンゲームは日本のコンテンツ産業において高い国際競争率を持つ産業として発展しつつある。

※CyberZのリリースはこちら

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