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【MWC2014】Facebookのいちばん偉い人 マーク・ザッカーバーグがいま考えてること

2014-02-26 02:31 投稿

若き天才がつぎに夢見る景色とは?

スペイン・バルセロナで現地時間2014年2月24日から27日にかけて開催中の、世界最大級のモバイル通信関連の発表会“Mobile Wolrd Congress 2014(MWC2014)”。

 

イベント開催初日の24日には、Facebookの生みの親であり、最高経営責任者(CEO)であるマーク・ザッカーバーグ氏によるセッション式のキーノートスピーチが行われた。本記事では、その模様をお届けしていく。

※本セッションは、ジャーナリストのデビッド・カークパトリック氏との対談形式で行われた。

MWC2014の注目セッション

――まず初めに聞きますが、『Whatsapp』を190億ドルで買収した理由と意味は何でしょう?

ザッカーバーグ 買収の話をしたときに、お互いに「世界中の人たちをつなぐ助けになりたい」という共通のゴールを持っていることがわかり、Facebookとうまくフィットする会社だと思いました。約5億人がこのアプリをメッセージのやり取りに使用しており、現在のモバイルシーンでもっともコンシューマーを取り込む力があるアプリだと思ったからです。2020年までに、世界の至るところでインターネットを利用できる人たちを10億人増やしたいと思っていますが、実際にはこれ以上の数字を期待できるでしょう。これはInternet.orgのゴールでもあります。

※Internet.orgとは、ザッカーバーグ氏が提唱する、インターネットにアクセスを持っていない50億人にネットへの接続環境を提供することを目的とした団体のこと。

――なぜInternet.orgの考えが重要であり、どんな意味がありますか?

ザッカーバーグ 現在、世界人口の約3分の1である27億人しかインターネットにつながっていない状態です。いまや全世界で50億台の携帯電話が普及し、ここ5年~10年のあいだにすべてスマートフォンに変わるだろうと言われています。がしかし、これがかならずしもインターネットへのアクセスを意味しているわけではありません。Facebookの利用者が10億人に達した際に、Internet.orgの考えを実現するために何ができるかを考えました。そこで行き着いた答えのひとつが、「インターネットに繋がることで経済、信用、健康、教育面における基本的なサービスを得るための情報が得られ、これによって市場が拡大し、雇用が増え、貧困人口を減らすことができる」ということです。これを実行するためには、1社だけではインターネットの現状を変えることはできません。

――そもそも、Internet.orgをどのようにお考えですか?

ザッカーバーグ 世界に効率的にインターネットを普及させ、ネットを通じてすべての人が基本的なサービスを安価に、または無償で得られるようにすることを目的としたパートナーシップです。契約する人が増えればより効率がよくなって利益率が上がり、さらにインフラ構築を進めることができます。たとえば、アメリカでは電話で911にかければ、医療、火災、犯罪など緊急時のサービスが受けられますよね? 僕はこれと同じことをネットでやりたいと思っています。ほかにも、メッセージや天気、ニュース、食品価格、Wiki……といったソーシャルネットワーキングで可能な基本的サービスを提供したい。これらはテキストベースの内容なので、安価でビジネスとしても提案しやすい。そして、いずれはほかのコンテンツ(書籍、ビデオ、アプリなど)に広がっていって、データプランに投資する理由を理解してもらえるようになると思っています。これらは決して理想論ではなく、現にフィリピンやパラグアイで成功例もあるのです。

――そういったサービスであるなら、人々が使いたいと思うようになるのはわかりますが、協力するパートナー(企業)への利益をどう生み出そうとしていますか?

ザッカーバーグ インターネットをつないで得たサービスがゲートとなって、インターネットに投資する意味を理解してもらえればあとは問題ないでしょう。ゲートを通った先には、仕事探しや教育、健康維持のために役立つ情報が得られ、経済効果、参加企業の活性化、さらなるインフラ向上につながると思っています。

――では、実際にパートナーとなる会社には何を求めますか?

ザッカーバーグ Facebookとパートナーのそれぞれの知識を生かして、長期的な協力関係でプロジェクトをやりたいと思っています。そのためには、その地域の人たちをつなげることに真剣に取り組んでくれることがもっとも必要です。

――Facebookとして、なぜこのようなことをやっているのでしょう?

ザッカーバーグ これは長期的な大きな投資をしており、こういったモデルでは短期的に利益は上がらないとわかっています。ですが、これはやるべきことだと信じています。Facebookを立ち上げたときと同じで、「人々がつながって世界をつなげること」が最大の目的です。おそらくしばらくは赤字状態が続くでしょうが、それ以上にやる必要があることだと思っています。世界にとって絶対によいことだと信じていますし、そこからかならずや利益が生まれると思います。

――具体的な話をすると、すべてがうまくいったとして世界中の人々が基本的なサービスを得るまでにどのくらいかかるとお考えでしょうか?

ザッカーバーグ モデルがうまく行くことが証明され、大手パートナーが賛同していただければ、5年後には利用者が10億人を突破して、10年後には25~30億人がつながっているようにしたいです。

客席からの質疑応答タイム

トークセッション終了後、観客からの質疑応答の時間が設けられた。上記の内容から反れた質問もあるが、念のため掲載しておく。

Q.Internet.orgの考えを踏まえたサービス実現に向けて、NGOや政府の役割は何でしょうか?

ザッカーバーグ 世界中のインターネット構築はひとつの企業がやるものではなく、キャリア、デベロッパー、政府、NGOなどが協力し合ってコラボレーションして、傘を作るようなものです。

Q.『Whatsapp』はどう変わりますか?

ザッカーバーグ 会社は独立していますし、何も変わりません。現在のサービスを維持することがビジョンのひとつです。

Q.『Snapchat』にも興味があるようですが、そのへんはどうでしょうか?

ザッカーバーグ 160億ドルで会社を買ったあとですし、しばらくは遠慮しときます(笑)。

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