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スマゲ★革命 出張版スペシャル「スマートフォンで始まる『ドラクエ』の新たな冒険 前編」

2013-12-22 12:00 投稿

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2013年12月19日に発売されたファミ通App iPhone No.12。その中でもとくに注目なのが、スマゲ★革命出張版のスペシャル対談。『ドラクエ』シリーズの生みの親である堀井雄二氏とスマートフォン版『ドラゴンクエストVIII』の藤本則義プロデューサーをゲストに迎えた本誌だけの独占対談となっている。本誌を購入していただいた読者だけでなく、より多くの読者の方にこの対談を読んでもらいたいという想いから、今回は特別に本対談の模様を2回に分けて“全文掲載”という形でお届け。今回の”前編”では、ついにスマホにも進出した『ドラゴンクエスト』シリーズ。その経緯などが語られる。

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▲堀井雄二氏。ゲームデザイナー。代表作:『ドラゴンクエスト』シリーズ、『いただきストリート』シリーズなど多数。
▲(左)安藤武博氏。スクウェア・エニックス特モバイル二部ジェネラルマネージャー兼プロデューサー。代表作:『ケイオスリングス』シリーズ、『拡散性ミリオンアーサー』など。(右)藤本則義氏。『ドラゴンクエストVIII』プロデューサー。代表作:3DS版『ドラゴンクエストVIII エデンの戦士たち』など。

ゲーム機を触らない人たちにも遊んでほしい

安藤 2008年に日本でiPhoneが発売され、私はそのころからスマートフォン向けにゲームを作ってきました。いわゆるスマホゲーム業界の人間、そしてひとりのゲームファンとして、「やっとスマホで『ドラクエ』が遊べる!」と感激しました。発表によると『Ⅰ』から『Ⅷ』まで、しかも『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』というオリジナルタイトルもあって、『Ⅹ』がタブレットで遊べるようになる。ファンとしては5年間待ちに待ったんですが、待ったかいがあったなというくらい、ブワッと一気に展開される。サプライズ満載。まずは、この時期に『ドラクエ』シリーズが、スマホ向けに出る意味や意図を聞かせていただけますか? 堀井さんにとってスマホが、一般的に認知されたゲーム機になったと思われたからなのでしょうか?

堀井 スマホはゲーム機ではなくて、皆さんが持っているデバイスという認識でいます。でも、若い世代の方たちがスマホでゲームを遊ぶことが習慣化している。そういう意味では、いつも持っているスマホ”でも”遊べるところが、今回のプロジェクトの発端。実際にスマホで『ドラクエ』シリーズを作り始めたのは、けっこう前の話なんです。

藤本 じつは『Ⅷ』の試作品は3年くらい前から作っていて、それを最初に堀井さんに見てもらったところから、『ドラクエ』シリーズのスマホ展開が本格的にスタートしました。

安藤 私が手掛けてきたスマホのRPG(※1)は、家庭用ゲームのように横長の画面、横で持つタイプなんですが、今回の『Ⅷ』は縦画面。触らせてもらったんですが、自動で歩いたり、戦闘もAIが中心になったり、新しくなっているなと感じました。ご自身ではどのように思われていますか?

(※1)スマホのRPG:安藤氏は2010年に『ケイオスリングス』を配信。その後『ケイオスリングス オメガ』、『ケイオスリングスⅡ』も配信。最新作『ケイオスリングスシグマ』が2014年に配信予定だ。

堀井 スマホでここまでできるんだ、と時代を感じました。ある意味、意表を突いていましたよね。『Ⅷ』を移植(※2)するのはどのハードかなと思っていたところだったので。

(※2)『Ⅷ』を移植:『ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君』は2004年にプレイステーション2用ソフトとして発売。それ以降、どのハードやプラットフォームでも移植されていない。

藤本 最初は研究という意味合いだったので、シリーズの中でもっともスペックの高いハードで出した『Ⅷ』でやってみようと。そうしたらスマホでグラフィックなどを表現することだけはできたんです。ただ、当然コントローラがないので、そこからはUIを研究して、縦持ちや横持ちにしてみたり、物理コントローラを入れてみたり、1年くらい試行錯誤していました。そんななか、縦持ちにして気軽に遊べたら驚きがあるんじゃないかということで、堀井さんにも見ていただきながら現在のUIになりました。

安藤 縦持ちですが、『ドラクエ』らしさが出ていると思いました。操作性で言うと、『Ⅸ』もニンテンドーDSのタッチインターフェースを使われていましたが、コントローラを使う部分も多かった。今回はフルタッチでの操作にもかかわらず、しっかり遊べる作りになっていて驚きました。

藤本 『ドラクエ』シリーズはつねにそういうチャレンジを続けてきたタイトルなので、『Ⅸ』のときも試行錯誤はありましたし。

安藤 私も家庭用ゲームを作っていたので、タッチ操作で本当にゲームが楽しく遊べるのかなと思っていた時期があったんです。でもいまでは、まだ課題はありながらも、フルタッチのインターフェースでもゲームがちゃんと楽しめるなと思ってきているんですが、堀井さんはいかがですか?

堀井 たぶんスマホを使っている人たちはタッチに慣れていると思うんです。そういう人たちにとってはタッチのほうが優位性がある操作方法なのかなと思いますね。実際皆さんに触ってもらった反応を見てみないとわからないのですが、タッチで遊びやすくということにはこだわりました。

安藤 私は堀井さんのゲームをずっと遊んできて、対談やインタビューなども読んできたんですけども、一貫しておっしゃられているのがわかりやすさがすごく大事だということ。興味深いのは、親御さんのスマホを2、3歳くらいのお子さんが触って遊べるくらいわかりやすいインターフェースになり、電話としてもガジェットとしても進化している中で、堀井さんが思うスマホのわかりやすさとは何だと思われますか? それとも、わかりづらいところがあると思われますか?

堀井 『Ⅷ』に関しては、わかりづらいということはないと思います。ただ、伝わりにくさとの戦いですよね。触ればわかるように作っているんですが、ボタンを使って遊ぶために作ったものなので、ボタンがないイライラが生まれる。これをどうやって少なくするのかが大事なんだと思います。

藤本 スマホ版『Ⅷ』は、堀井さんがおっしゃっているイライラ感をいかに解消するかとの戦いでしたね。『Ⅷ』特有の広大なフィールドを、方向だけ決めて自動で走ることができるようにして、爽快感を味わってもらえるようにしたり、戦闘をAI中心のものにしたりするなどの工夫をしました。

堀井 初代『ドラクエ』を作ったときは、ゲーム機”ファミコン”がありました。ファミコンではアクションゲームしかなかった時代に、「こんなおもしろいRPGができるんだ」ということを教えたかったというのがあってがんばりました。いまは時代が変わってゲーム機を買わない人たちや、スマホでしかゲームをやらない人たちが多くなってきている。そういう人たちに、こういう本格的なRPGもできるんだってことを知らしめたいという気持ちが強いですね。ゲーム機を触らない人たちにぜひ遊んでもらいたい。

安藤 そういう意味では『Ⅷ』というタイトルはちょうどいいタイトルなのかもしれませんね。本格的に3Dになったタイトルでもありますし、2014年で『Ⅷ』が出てからちょうど10年になりますし。

堀井 そんなになりましたか(笑)。

安藤 この10年間、堀井さんは『ドラクエ』シリーズだけでなく、いろいろ新しいチャレンジをされてきました。いま「そんなになりましたか」とおっしゃいましたが、『Ⅷ』を出してからの、この10年間を振り返っていかがでしたか?

堀井 この10年、あまり出していないように思われるかもしれないんですが、じつはいっぱい出しているんですよね(笑)。

藤本 『Ⅸ』を『ドラクエ』シリーズで初めて携帯ゲーム機で出しましたし、『Ⅹ』はMMORPGでしたし。移植やリメイク、アーケードゲームなど、幅広く展開した10年かもしれないですね。

堀井 なかなか断れない性格なんですよ。

一同 (笑)。

堀井 スクウェア・エニックスからいろいろな新作の提案をもらって、それに関して「これをこうしたら?」なんて話をしているうちに、いろいろなものが進んでいつの間にか自分もそれにのめり込んでしまう。だから、増えちゃうんですよね。

藤本 「今日は『Ⅰ』と『Ⅷ』とアレとアレの打ち合わせをさせてください」みたいな状態です(笑)。

安藤 (笑)。でも、10年といえば相当な年月。初代『ドラクエ』が出たのが1986年で、10年後の1996年には『Ⅵ』が発売されていました。そういう意味でも10年前に『Ⅷ』を遊んでいたファンも10年ぶりにプレイしてみたくなりますよね。

堀井 いま『Ⅷ』を遊ぼうと思っていただいても、昔のゲーム機を出すのはめんどくさいですからね。「えっ、スマホでできるの? それじゃやってみよう」と思ってもらえるとうれしいですね。

安藤 しかも、『Ⅷ』だけでなく、『Ⅰ』から『Ⅶ』もひとつのハードで遊べるというのは、これまではなかったこと。すごくユニークな試みですよね。

堀井 いままでも同じハードで出したいと思いながら作っていたんですけどね(笑)。

安藤 (笑)。堀井さんは、PCゲームがメインの時代からずっとハードの進化を第一線で見てこられたと思うんですが、たとえばスマートフォンの出現はファミコンが出たときのような大きなインパクトを持つモノなのか、それとはまた別な事象なのか、どちらだと思われますか?

堀井 うまくパッと言えないんですが、ファミコンが出たときのインパクトとは違う感じがしますね。基本的にスマホは電話機ですし、ネットも観られますし、メールもできる。世界に対する”窓”のようなもので、あらゆることがひとつに集約されたデバイスですよね。

安藤 確かにそうですね。私は5年くらいスマホのゲームだけを作ってきて、改めて最近専用ゲーム機はすごいなって思うんですね。わざわざゲームのために専用ゲーム機を買うのは、ゲーム愛に溢れたお客様。スマホは通信機器なので、別な用途で購入したらたまたまゲームが遊べるという機器。ゲームを積極的に遊びたいという人も、『ドラクエ』だったらやってみようかなという人もプレイするというところが、先ほどおっしゃられた”窓”という言葉に合致しますね。

堀井 メールしたり、インターネットしたり、その中の選択肢としてゲームがあって、時間があればやってみようかって気持ちになってもらえるんじゃないかなと思っていますね。

安藤 素朴な疑問なのですが、堀井さんご自身はスマホを使われているんですか?

堀井 おもにネットやメールを使っていますよ。ゲームは『なめこ』(正式名称『おさわり探偵 なめこ栽培キット』)と『にゃんこ大戦争』とかかな(笑

安藤 そのふたつが堀井さんの目にとまったのはどうしてですか?

堀井 空いた時間にちょこちょこっとプレイできる点ですかね。スマホ向けに作られているゲームで、操作性もいいと思いました。

話はこの後スマホゲーム出現による”ゲームのあり方”について。
後編はこちら。

ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

ジャンル
RPG
メーカー
スクウェア・エニックス
配信日
配信中
価格
2800円[税込](追加課金なし)
対応機種
iOS6.0以上. Android 要件 4.0 以上
備考
【対応機種】 iPhone4s(※)、iPhone5、iPhone5c、iPhone5s、iPad2(※)、iPad(第3世代、第4世代)、iPad Air、iPad mini(※)、iPad mini Retinaディスプレイ ※iPhone4s/iPad2/iPad miniでのご利用について この3機種では、長時間プレイされた時に動作が不安定になったり、アプリが強制終了されてしまう場合がございます。 大変お手数をお掛けいたしますが、以下の点にご注意の上、お楽しみいただけますようお願い申し上げます。 ・プレイ中はこまめにセーブをしてください。 ・プレイを中断する時はアプリをマルチタスクからも完全に終了させてください。

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