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【大塚角満の熱血パズドラ部!】第239回『ベテランパズドラーの貫録(その2)』

2013-10-10 18:59 投稿

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ベテランパズドラーの貫録(その2)

前回の続き。

別部署の美女・Tさんと飲んでいるときにカッコつけてパズドラの代打に名乗りを上げ、まんまとハーデス返り討ちにされて評判を地に堕とした俺と目黒。その屈辱にまみれた日から3ヵ月ほど経過したあるとき、話の続きが始まった。

とある秋の日のことである。

全社員が参加する、会社の研修旅行が行われた。1泊2日の日程で地方の宿に行き、昼は研修、夜は会社のあげての懇親会というスケジュールで、まあこれ自体はよくある風景であろう。

(さてさて、もうすぐ宴会か……)

研修の終わり間際、ショボつく目をこすりながらそんなことを考えていると、目黒がノートにメモをする仕草をし、それを俺に見せてきた。そこには、こんなことが書かれていた。

“このあとどうします? 宴会はいくつかのグループに分かれるみたいですけど”

チラリと目黒に一瞥をくれてから、俺はサラサラとノートにペンを走らせた。

“いちばん大きなグループが入る宴会場に行こう。木は森に隠せだ。酔った先輩に捕まらぬよう途中で抜けて、どっちかの部屋で酒盛りしようぜ”

綿密な作戦のもと我々は宴会場に移動し、その隅っこで仲のいい同僚たちとワイワイと酒を飲み始めた。酔っても部屋に帰って寝ればいいだけ……という事実が助けになって、なかなかいいペースで飲んでいたと思う。

そんなあるとき、目黒が「あ!」と言い、「おーい、こっちこっち!」とどこかに向かって手招きをした。と同時に背後から「はーい!」という女性の声が聞こえ、パタパタと誰かが駆け寄ってきたのがわかった。

見ると、それはTさんだった。けっこう酔っぱらっているらしく、足元が少々おぼつかない。そんなTさんは俺を見るなり「あ! 大塚しゃん! こんらところにいた!」と回らない舌で言ったかと思ったら、いきなり激昂してまくしたて始めた。Tさんは、こんなことを言ったのだ。

「ちょっと!! 失礼な人!! あたしのことをバカにして!!」

え!? お、俺なんかしたっけ……? まったく身に覚えがなかったのでハイボールを舐めながら目を白黒させていると、Tさんはさらに怒ってこう付け加えた。

「ほら!! アテナの!!」

あーはいはい……w 俺はすべてを理解した。

この研修旅行の1週間ほど前、スペシャルダンジョンにアテナがやってきていた。このアテナがどうしても欲しかったらしく、Tさんからこんなメールが来たのだ。

「大塚さん、アテナって持っていますよね? 私もこの子、どうしても欲しいんです! 大塚さんがアテナのダンジョンをクリアーしたとき、魔法石は何個くらい使いましたか? 私、けっこう魔法石を貯め込んでいるので、アテナのためだったら吐き出してもいいかなって! ノーコンなんて無茶は言いませんから、魔法石をどれくらいつぎ込んだら獲れそうか、感触を教えてくれませんか?」

俺はしばし考えたあと、Tさんにこう返事をした。

「俺は15個使いました。それでもギリギリだったけど……。Tさんの実力と戦力を考えたら……まあ、100個くらいつぎ込みゃなんとかなるかも?www」

これでもけっこう気を遣って、オブラートに包んだ表現にしたつもりだった。しかしこれを見て、Tさんは怒ったようなのである。ハイボールをガブリと飲んで、Tさんは炎を吐いた。

「大塚さん、知らないと思うけど、私はあれからメチャクチャがんばって、相当強くなったんですからね!! ホラ、これ見なさいよ!!」

Tさんはそう言って、自分のスマホを俺に放り投げてきた。「モンスターボックスを見ろ」ということらしい。俺は内心、(3ヵ月前はランク80だったから……いまは100くらいか)なんて思いつつ、彼女のモンスターボックスを覗きこんだ。そして一気に、酔いをすっ飛ばすことになる。

いきなり目に飛び込んできたのは、ヘラだった。な、なんでTさんが、ヘラを持ってんの?? ついこのあいだまで、聖者の墓すらクリアーできていなかったのに……。俺は狼狽を隠せず、震え声を出した。

「な、なんでヘラがいんの?? もしかしてここでも、魔法石100個使った……??」

Tさんの目が、スッと細くなった。

「またバカにして!! そんなわけないでしょ!! ヘラなんて、とっくにノーコンでクリアーしてましたー!!」

し、信じられん……。どうなってんだいったい……。

しかし、それ以上に驚いたのはつぎのモンスターを見たときだった。俺、口に含んだハイボールを、近くにいたフランソワ林のほうまで「ぶーーーっ!!」と吹き出してしまった。

なんとTさんのボックスの中で、当時の俺は持っていなかったヘラ・ウルズが鎮座していたのである!! 俺はうろたえた。完全に、酔いなんて消えていた。

俺が信楽焼きのタヌキのように固まっていると、目ざとくそれを見たTさんがニヤニヤ笑ってからんできた。

「あー、ヘラ・ウルズねぇ^^ 石、何個か使っちゃったけど、わりとあっさり落ちましたよぉ^^ ……アレ? 大塚さん、もしかしてウルズはまだですかぁ? あれぇ??」

プルプルと震えながら「ま、まだれす……」と応じると、Tさんは鬼の首を獲ったかのごとくまくしたてた。

「わーい!! 勝った勝った! 大塚さん、弱い!!www」

今度は俺が、激昂する番だった。

「うるせえ!! 俺は弱くねぇええええ!!! よーし見てろよ。いまから光の神秘龍の地獄級を、圧倒的な力でクリアーしてやるからな。それ見てビビんなよ!!」

スマホを取り出した俺はパズドラを起動し、アテナのパーティーを選んで光の神秘龍・地獄級を選択した。問題は助っ人だったが、ここは連鎖が作りやすい闇無しダンジョンなので、クシナダヒメあたりを選びたい。

見ると具合のいいことに、高レベル&プラスもたくさんついたクシナダヒメが控えているのがわかった。ホクホク顔で、俺は言う。

「やった^^ ステキなクシナダヒメがいるぞ^^」

Tさんに画面を見せながら、俺は続ける。

「このフレンドのクシナダヒメには、いつもお世話になってるんだー^^ すげえ強くてさ。この人、まだランクは120くらいなんだけど、ツボを押さえてモンスターを育ててくれているので、めちゃくちゃ頼りになるんよ^^」

するとTさん、なぜか怪訝な顔で画面を見ていたと思ったら、急に身体を折って「あはははははは!!!」と笑い始めた。な、なんだなんだ。どーしたんだ!? 唖然としながらTさんに「な、何がおもしろいの?」と尋ねると、彼女は涙をぬぐいながらこんなことを言いました……。

「そのクシナダヒメ……私のなんですけど!!www ていうか、ありがとうございますーwww いつも使ってくれていたんですねwww そんなに私、頼りになりました??w もう、好きなだけ使ってくださいね^^^^」

俺、(いますぐここからいなくなりたい……)と思いながら、蚊の鳴くような声でつぶやいた。

「い、いつもお世話になっております………………………」

乾杯……じゃなかった、完敗……。

大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman

大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
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